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“今を体験”=豊かな人生

数人の方から、以下の前回の記事への感想を頂きました。

「あるべき姿ではなく、ありのままの姿」ということを
「自分はできていないなぁ」とか・・
「出来ていない私はダメだ〜」と、中には反省モードの人もいました。

私にもその反省モードと似たような体験がありました。
インターネットで近くの保育園の情報を何気なく見ていたら、シュタイナー教育を取り入れた保育園が出てきました。
そこには園長先生のお話を聞くことができる動画がありました。
「子どもは自然物・自然の素材・自然な関わりを通して、自ら育っていくものです。・・・」
「だから私たちは、都心の中でも自然に触れる環境を提供し、子どもが触れるおもちゃも自然素材で・・・」など
子どもをどのように捉えていて、どのような環境を用意し、どのような関わりをしているか、という考え方が一貫し、それが淀みなく出てくる話は完璧で、素晴らしいとしか言いようがありませんでした。

この園長先生独自のシュタイナー観から発せられる言葉に、園長先生自身のあり方が表現され、独自のシュタイナー教育が現れ出ているように感じました。“シュタイナー教育”だから「これをやっています」ではなく、“あり方”(BE)そのものが“その人のシュタイナー観”になっていて、それが教育になっているのです。

その動画を観た後に私の中に残ったものは「私はまだまだ」ということや「私はもっと勉強しなければ・・」という考えでした。
その自分の考えに気づいたと同時に「この保育園のやっていることを方法(HOW TO)として観ていた自分」にも気づきました。

ワーナー・エアハードという人が
「あなたの人生はHOW TO本の中にはない。あなたの体験の中にあるのだ。」
と言っていたことを思い出します。

誰かを真似たり、知識を増やしたりするのではなく、「私だったらどうなのか」「私はどうしたいのか」そのことを“体験を通して知ること”が大切です。

「ここのドーナツすっごく美味しかったの!」と友だちが言っていたとしても、自分で食べてみる・体験してみるまでは、“ドーナツが美味しいお店”という情報(知識)でしかありません。
自分で味わってみて初めて、「すっごく美味しい!」なのか、ただの「美味しい」なのかが体験できます。「あまり好きじゃなかった」ということもあり得ます。
それは自分が体験して初めてわかることなのです。

「私(の感覚・思考・感情)は、“今”どうなのか」と“今・この瞬間”の自分を観て、「私はどうありたいのか(どうしたいのか)」を見つけ、そして「わたし」の“あり方”を創り出す・・これらを体験を通して見つけていく。
この体験こそが、私たちの人生なのでしょう。

“自信を持つ”ということは、自分の体験に忠実であることです。
この体験とは、思考と感情と体の感覚などの内的な体験を含みます。

“今”、自分が体験していることは、自分にしかわかりません。

自分が体験している考え・感情・感覚を観て、それを知っている私。
それらを認識しているということが、“自分を信じる”ことに繋がるのではないでしょうか。

自信を持つということは、委ねることなのかもしれません。
起きてくるがままに委ねながら、“今”を体験するだけ。
批評批判しながら体験する人生ではなく、“今”をそのまま体験する人生は、とてもシンプル
そのシンプルさが豊かな体験を人生にもたらすのだと思います。



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