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2022年5~8月に中国のタオバオから代行業者を利用してBlu-rayを個人輸入する

■一番重要といっても過言ではない前置き

 ということで最高の映画の予告編を貼り付けさせて頂いたわけですけども、まぁ最高な訳です、『雄獅少年 少年とそらに舞う獅子』。みなさん見ましょう。

■最高の映画はBlu-rayを買って何度見ても良いと聖徳太子の十七条憲法にも書いてあった

 聖徳太子に言われなくても買うやろ……ということで買うのですが、中国って映画のパッケージ市場が壊滅してるみたいなんですね。この記事にちょろっと書いてあるのですが、現地の方も意見は同様で配信市場やらナニやらが駆逐しちゃって、高価格帯のコレクション目的でしかBlu-rayソフトは販売されていない状態っぽいです。日本で好評を博した『羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来』すら本国ではパッケージで発売されず、日本版と欧米版のみリリース。こんな状況なので『雄獅少年』も――え、蒲田に?

なんだかよくわからないけどわかった

 まぁ蒲田にはないんですけど北京の碟影传媒というレーベル?が『雄獅少年』のBlu-rayソフトをリリースするということで正気かその心意気買うっきゃないだろ……と自分、夏のボーナス全部溶かせます! の勢いで突撃したわけです。そしてそこまでのお金は別に必要ないというのもこの記事の主旨でございます。

■ということで面白全部で注文してみた

Q:中国の通販サイトを利用するにしろどの店で買えばいいの?
Q:海賊版とか掴まされない?
A:知らん

―—ということで自分もそういったセブンセンシズ(進化した人類が持つ、中国の通販サイトを利用する時ヤバい店良い店を見分けられる能力)は持ち得て無いのですが、上に貼りつけた画像の通り中国のSNSで映画公式アカウントが購入できる店舗を紹介して下さってるのでそちらから購入することにしましょう。ちなみに北京のこのお店と上海のこのお店と深圳のこのお店です。注文した時は上海がロックダウンで凄いことになってたので危機回避の為に深圳のお店で注文することにしました。結論を言うとあまり意味のない行動でしたが……。
―—さて決めたはいいが自分が知っている中国語は「福瑞(≒Furry=中国語で『ケモナー』の意)」だけなので、購入手段は以下の二つに絞られます。

①中国の友達に土下座する
②購入代行業者に依頼して個人輸入 ←オススメ!

 所々の事情で中国の福瑞の皆さんとキャキャウフフしている都合上、今回の件も皆さんにお願いしたらしょうがないにゃあ・・って事になって頂けそうなのですが、自分の経験上中国の国際郵便にはミステリアスな所があって、それは「個人が国際郵便すると送料が凄く高いけど、中国企業が発送すると何故か安い」ということ。今回も親切な方が自発的に色々と教えて下さり、送料の概算な見積りも下さったのですがやっぱり高めのお値段な上にそもそも日本人から中国の個人さん宛ての送金ゲキムズなので、申し訳ないのですがお気持ちだけ頂戴する事にします。あと、「どうせ中国から個人輸入するんだからあれもこれもそれも欲しいな~」となるのが資本主義の欲望に染まった我々日本人なので、膨大な手間を友人にかけて国際問題に発展する前におとなしく購入代行企業さんに依頼しましょう。
 さて購入代行企業さん選びです。自分は昔は『タオバオ便』という業者さんを使用していて、値段も高くなく利用レポとか書くぐらいには特に不満は無かったのですが、今回は『ひなか』という業者さんにお願いする事にしました。少し前にこんな同人アンソロを編集したのですが、その時にお世話になったので安心してお願いできるな、ということで。あとは代行手数料が安い。
 商品探しはタオバオなどで、自分の力とカンで適当に頑張れなのですが、それ以降の発注作業はすべて日本語でOKです。『ひなか』のサイトにアップロードされている発注書に必要事項を記入し、メールで送れば注文完了。日本語が流暢な現地の方が「購入代金の為の前金こんだけ払ってね」とメールでお返事下さるので、指定された日本の銀行口座(あるいはクレジットカード決済)にぽいっちょしましょう。さーて後は倉庫にBlu-rayが届くのを待つだけだ!

■a long time ago in a Blu-ray far far away….

  これは八つ当たりなんですけど到着するまで3ヶ月半待たされてるのにこの記事読む人は即注文即発送即入手できるのおかしくないっすか????
 説明すると、深圳の店に注文したとて大元の製造業者の工場が上海にあったらあんま意味ないわけです。ロックダウンで工場止まってマース、販売延期シマース、販売いつになるか分かりまセーンボゴエウォェエエゴゲオゲオエオオォゴというのが続いたわけです。それはまるで『雄獅少年』の1シーン、故郷になかなか帰れない父との通話のように、タオバオの通販サイトを覗きに行っては「販売予定期日がしれっとまた1か月伸びてる……」とシュンとなる日々。ひなかさんからも「発送が遅くなり申し訳ございません」といういやあなたが謝る必要が無いからみたいなメールが。獅子は最後まで戦うけど、ひなかと日本のオッサンはBlu-rayを一日でも早く欲しい……。
 そんなこんなで迎えた8月31日。また9月30日に延期ッスかーと思ったら今回は違う表示。!?と中国のSNSを検索したらちらほらとBlu-rayの到着報告が! みんな! 父さんが、父さんが村に帰ってきたよ!!!

僕「予約延び延びになってるBlu-ray、発売されたみたいなのでそろそろ到着するかも!」
ひなか「その件なんですが、発注通り2セット注文の筈がなぜか1セットしか入ってなかったので問い合わせ中です……」

 いくらなんでも展開が原作に忠実すぎね? というのはさておき、こういう時自分だけだったら「否否否! 我注文雄獅少年青光円盤二枚! 否一枚!」みたいな偽中国語しか書けないしBlu-rayは中国語では「蓝光」なので人生が終わる訳ですが、こういうトラブルも責任もってちゃんと解決してくれるのが購入代行業者さんの良い所。これが友達相手だったら申し訳なさで死にたくなる。すぐに解決してもらい無事に追加の1セット、合計2セットが業者さんの倉庫に届きました。「前金で足りなかった分と国際郵便の送料払ってね」というメールが届き、前回と同様の方法で支払えばさあ後は発送だ! 追跡番号については、業者さんから折り返しで送られてきた発注書に記載されていると思いますので、『17TRACK』を使って中国国内の動きを観察してみましょう。

Sonic the Hedgehog 

 8月30日16時に集荷して、それが20時に国際郵便局に届いて1時間で通関、当日23時に航空会社に引渡しはちょっと早すぎない? 『雄獅少年』は上映時間104分だけど中国税関ちゃんと中身見た? この映画滅茶苦茶感動するよ? と心配になるんですけど嘘つく理由もないのできっと正しいのでござろう。ドキドキしながら配達を待ちましょう。

■これが海賊王ゴールド・ロジャーが遺した『ひとつなぎの大秘宝』だ!!

SSK..…(スーパーしっかりした梱包……)
SSK..…(スーパーしっかりした緩衝材……)
SSK.....!(スーパーしっかりした個包装……!)
猫が小動物の死骸を飼い主に見せびらかすように、オタクも読者に購入物品を見せびらかす

 今回入手したブツリストは以下の通りです。
①Blu-rayソフト『雄獅少年 少年とそらに舞う獅子』
②Blu-rayソフト『雄獅少年 少年とそらに舞う獅子』(友達の分)
③CD『雄獅少年 少年とそらに舞う獅子 サウンドトラック』
④CD『雄獅少年 少年とそらに舞う獅子 サウンドトラック』(友略)
⑤どっかのお店で売ってた獅子舞の可愛いキーホルダー×2
中国の作家さんが作ったメチャKawaiiわんわんフィギュア
⑦中国の作家さんが作ったメチャKawaiiわんわんフィギュア(友略)
※Blu-rayソフトの中に特典付属されてるので、サントラを別途で買う必要はありません。何故買ったのかと言うと、単純にあほだったからです。

 中身を見る限り輸送中の破損汚損はまったく無いカンジで、送料は重量1.8kgのEMS発送だったのですが2900円と、友人の概算と比べて半額以下な上に日本→中国の同重量のEMSだと3,400円、なのに2900円。謎……。
 もちろん、代行手数料として1回の発注あたり500円必要だったり、市況レートよりも高めの日元レートでの取引が必要だったりするのですが、きめ細やかな対応(3ヶ月半の延期期間中に「ケモナーだから追加でわんわんフィギュア購入したいけど同梱発送してくれるかな?」「いいとも」というやさしさ等々)や、トラブルが起きた時にフロントに立って下さる安心を考えたらかなりの安価と言えるでしょう。今回の上海の工場の操業停止など、現状のコロナ渦における中国のゼロコロナ政策を考慮するとなかなか思い通りに「すぐ注文すぐ発送すぐ到着」という訳にはいかないのですが(そして代行業者自体も業務停止を食らう可能性がある)、中国でしか売ってない品物がどうしても欲しいんだ! というときにこういった業者さんはかなり有用な選択手段だと思います。

■まとめ

 聖徳太子の十七条憲法にも「最高の映画の予告編は何度貼っても良い」と書いてある訳なので、みんなも見ましょう! 『雄獅少年 少年とそらに舞う獅子』!

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