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この初期衝動を観てほしい。 |【全国学生演劇祭】参加団体紹介

全国各地から、学生演劇の強豪が集まる祭典をご存じですか?

-------- 全国学生演劇祭 --------

全国学生演劇祭  特集、第1弾!

3月9日からすみだパークシアター倉にて、全国学生演劇祭が開催されます。

【全国学生演劇祭とは…?】
2015年より始まった、青少年育成・地方文化の発展、そして全国的な学生演劇ネットワークの構築を目的とする学生演劇の祭典です。

各地域(2022年度は、札幌・東北、東京・名古屋・京都・奈良・四国・福岡の8地域開催)の学生演劇祭で推薦を受けた学生劇団が同じ舞台に立ち、いま・ここにしかない『学生演劇祭』を形づくります。

ここでは、観客と審査員の評価をもとに日本一の学生劇団を決めるだけでなく、学生同士が互いに刺激し高め合うことを目指します。

全国学生演劇祭HPより引用

8回目の開催となる今年は、東京で開催!!

「全学祭を観てみたい!」「どの団体を見ればいいのかわからない…」という方のために、演劇祭に参加する選ばれし10団体のプロフィールを大公開!

各団体にアンケートを実施!それをもとにプロフィールを作成しました。団体ごとの【旗揚げ経緯】【作風】【作品の見どころ】【ユニコスタッフからひとこと】を、ひとつひとつご紹介します。
ぜひ、最後までご覧ください。

《 Aブロック 》

大胆不敵ダイヤモンドダスト

◇ 札幌学生対校演劇祭 代表

劇団旗揚げの経緯
2022年の札幌学生対校演劇祭(対校祭)第13章での初の試みとして、対校祭Twitter上での公募によって結成された即席チーム。結果、最優秀賞を受賞したことによって全国進出を果たす。 だが即席ゆえ、役者・スタッフ・演出のスケジュールが合わず、メンバーをめちゃくちゃ一新。 さらにバージョンアップされた作品を目指す!!

劇団の作風・魅力
たまたま生まれたチームで、作風も何もない。作風もなければお金もない。悲しい。 裏を返せば、そんな偶然の産物、今回限りのはかなさも感じられる、キラキラ光る素敵さ。これすなわちダイヤモンドダストなのかもしれない!そんな魅力があります。

今回の作品のみどころ(『we、weRE、カコウ。』)
〈impACT〉という札幌大会でのテーマを元に、演じることを心から楽しめ!そして苦しめ!がっはっは。と役者に宛てて書いた脚本なので、3人の役者がたくさんいろんなキャラクターを演じるところがみどころ。想像力を頼りにしながら、観客席と舞台が一つの風景を描き出す、舞台ならではの表現もあります!ただいま、発声練習や体の動かし方など基礎から鍛えているので、もっともっとパワーアップした作品になっている!

Twitterhttps://twitter.com/sapGe

ユニコスタッフからひとこと
ストーリー、音楽、舞台美術、役者の表現力、全てに一体感がある舞台です。いくつもの登場人物を、たった3人の役者が演じています。それが信じられないくらい、観ていて心地いいほどに安心感がある…!北海道の雪を溶かすほどの、舞台に対する熱量が伝わります。

Route

◇ 東京学生演劇祭 代表

劇団旗揚げの経緯
「こんなことがしたい」と代市圭吾が高橋奏に台本をいくつか見せる。「いいですね」と二つ返事の高橋奏、そのままの勢いで東京学生演劇祭2022にエントリー、旗揚げ。

劇団の作風・魅力
緻密な脚本と役者の熱量が合わさった誰でも楽しめる舞台!

今回の作品のみどころ(『恐怖!奇想天外館』)
お化け屋敷を舞台に繰り広げられる、5人の若者のいっぱい笑えてちょっぴり切ないでも最後は前を向けるコメディー作品。役者同士の演技のぶつかり合いと、たくさん笑えて細かい伏線を次々と回収していく緻密な脚本がみどころです。

HPhttps://projectr202141.wixsite.com/route41
Twitterhttps://twitter.com/Route41Route

ユニコスタッフからひとこと
シンプルな舞台に映える、奥行きのある会話劇。役者一人一人の伸びやかな表現力と湧き出る熱量が、Routeの魅力!わたし的に、落ち込んだ時にみたい作品No.1です。それくらいおなかを抱えて笑えるし、元気が出ます。(MSPにも出演していた役者さんがいるのも、個人的に湧きポイント。)

ぽやぽやバケーション

◇四国学生演劇祭 代表

劇団旗揚げの経緯
コロナであまり演劇自体できていなかったので、何か作品を作りたい、演劇を作りたいと思ったからです!

劇団の作風・魅力
日常で感じた疑問や切なさを形にしています。物語を皆さん自身の生活で感じて貰えるところが良いかなと個人的には思ってます。

今回の作品のみどころ(『巡り、めぐりて』)
男と女の距離が少しずつ変化していくところとありそうで無さそうでありそうな物語を楽しんでほしいです。

ユニコスタッフからひとこと
白いシャツに、白い長ズボン。そして舞台上には、白い線。3つの「白」が重なる空間に、2人の俳優が登場します。この2人が交わす言葉は落ち着いていて、耳が心地よいです。白いキャンバスに丁寧に色が塗り重ねられていくような感覚。ほっとします!

《 Bブロック 》

劇団ダダ

◇ とうほく学生演劇祭 代表

劇団旗揚げの経緯
戯曲を書いてばかりでなかなか上演できずにいましたが、とうほく学生演劇祭の復活が企画されていると聞いて、ここで公演を打つと決めました。運営側が上演環境を整えてくださるからです。それから戯曲を書いて、この作品のための仲間を集めた……というような経緯です。

劇団の作風・魅力
旗揚げして間もないのでコメントが難しいのですが、「リアリティのある演技」が魅力の一つです。今回上演する作品は難解ですが、俳優一人一人が高い水準で演技に取り組んでおり、舞台が十分に立ち上げられています。音響や照明もサブリミナルに加わって、作品全体の強度が高いです。

今回の作品のみどころ(『悦に浸れないなら死ね』)
劇中劇が面白いと評判です。しかし本劇の最大の見どころは【情景不明のラストシーン】です。極端に異なる二重の解釈が観客に迫ってくるかと思います。受け手に解釈を委ねられるというのが「演劇が演劇たる所以」であるとするならば、本劇はその醍醐味を存分に味わえるものになっています。どうぞお楽しみください。

Twitter:https://twitter.com/dada_gekidan

ユニコスタッフからひとこと
『悦に浸れないなら死ね』、題名のインパクトが耳に残ります。なめらかに進んでいくストーリーの中に感じるちょっとした違和感、そして何より、リアル。演技や言葉はもちろんのこと、役者から溢れる感情がリアルな舞台です。「受け手に解釈を委ねる」面白さ、皆さんに感じてほしいです。

ターリーズ

◇ 東京学生演劇祭 代表

劇団旗揚げの経緯
流浪の男・山咲の思い付きと全員のノリの良さから始まった、早稲田演劇ごった煮集団です。

劇団の作風・魅力
疾走感と力強さのあるエンタメがターリーズの作風です。ちっちゃいことは腕力でブッ飛ばす!輝く笑顔と光る汗を楽しんで頂けると幸いです。

今回の作品のみどころ(『ファはファンシーのファ』)
役者・スタッフ一同、真剣に、そしてものすごい勢いでお届けする超爽快エンターテイメントです!観終わったあと少しでも元気になってもらえたら嬉しいです☆

ユニコスタッフからひとこと
題名と設定から、もう面白いことが確定していました。そしてその期待を遥かに上回ってくるターリーズ、、最高です。少年マンガを読んだ後のような、心臓の内から熱くなる感覚、力が漲ってくる感覚を、演劇でも楽しめるなんて…。全力投球なエンタメ力に、終始感動してしまいました。

劇団ちゃこーる

◇ 名古屋学生演劇祭 代表

劇団旗揚げの経緯
「もっと!!演劇が!したい!!!」同志を集めました。

劇団の作風・魅力
劇団の魅力は、みんながみんなちょっとずつシュールな所。それが舞台でも醸し出されます!

今回の作品のみどころ(『口紅と十五』)
繊細とシュールを掛け合わせたお芝居を目指しています!(現在1/31 脚本絶賛難航中) 我が劇団唯一の男性役者の脚が綺麗で、それを活かしたくてスカートを履かせてみました。 役者たちがさまざまな役に変身していく様子もみどころです!

Twitterhttps://twitter.com/GekidanCharcoal

ユニコスタッフからひとこと
「ちゃこーる」とは、「炭」を意味する言葉であり、「黒に近いグレー」といった色の意味も、もつようです。「グレー」と聞くと寒い色を想像しますが、劇団ちゃこーるのお芝居を観て最初に感じたのは「”あたたかい”優しさ」でした。「炭」で火をおこした後の”あたたかさ”と同じ感覚かもしれません。宣材写真、優しい笑顔ですよね~!

ギムレットには早すぎる

◇ 福岡学生演劇祭 代表

劇団旗揚げの経緯
2021年福岡学生演劇祭出場に向けて結成。 村岡勇輔と下沖悠人が共同で代表を務める。 現在、団員は5名。 昨年11月、結成1年半にして、ようやく自主公演を実施。 盛況の中、幕を閉じる。 演劇以外にも、キングオブコントに出場したり、落語をしたりと活動の幅を広げる。

劇団の作風・魅力
現在、作家が3人在籍しており、演劇を使って遊びの可能性を探る村岡脚本、日常を丁寧に描く下沖脚本、シニカルなコメディを書き上げる松永脚本など毛色の全く違う世界を作り出す。

今回の作品のみどころ(『今ーちゃー』)
訳もなく走っていたあの頃。 何かにせかされるように 走らないと溺れるかのように 訳もなく走っていたあの頃 逃げないと 誰かに捕まえられるとでもいうように

HPhttps://gimhayaact.wixsite.com/-gimhaya
Twitterhttps://twitter.com/gimhaya_act

ユニコスタッフからひとこと
「演劇以外にも、キングオブコントに出場したり、落語をしたりと活動の幅を広げる。」という紹介文の通り!!お芝居を観たときの第一印象は「落語っぽい!」でした。自然な喋り口で、くすっと笑えるポイントやじーんとくるポイントが絶妙にやってくるので、観劇の体感時間はあっという間な気がします!

《 Cブロック 》

劇団二進数

◇東京学生演劇祭 代表

劇団旗揚げの経緯
2018年夏のとある夕暮れ時、電車に揺られながら早川とせこがふと語り合った夢がキッカケとなって結成にいたる。自分たちだけでできることを追い求めるも、周りの支えや縁に恵まれながら、2019年に旗揚げ公演を実現した。

劇団の作風・魅力
まじめに巫山戯(ふざけ)るフリースタイル演劇集団

今回の作品のみどころ(『脇役人生の転機』)
[Cafe & Bar 脇役人生]は、人と人を繋げる場所です。 このBarでないと交わることのなかったであろう個性豊かな5人の人間臭さを見てください。奇妙だけど現実的で、どこかで実際に起きている非日常な日常です。

HPhttps://www.nishinsu.com/index.html
Twitterhttps://twitter.com/GekidanNishinsu
YouTubehttps://www.youtube.com/channel/UCkEAXvN6TX4yFGLLYGs1bcA

ユニコスタッフからひとこと
東京学生演劇祭で大賞を受賞した作品です。観劇後「学生演劇のレベルって、こんなに高いのか…!」と、脱帽してしまいました…。それくらい巧妙に練られた物語と、登場人物の個性豊かな表情が魅力です。不安要素一切なし。YouTubeやTikTokでも活動をしていたりと、これからがとても楽しみ!!(宣材写真が最高にかっこいい…)

餓鬼の断食

◇奈良学生演劇祭 代表

劇団旗揚げの経緯
川村智基が「とにかく大人になりたくない。」「子供のままでいたい。」という思いから2021年に立ち上げ。 団体名の『餓鬼の断食』はことわざ。 意味は、当然のことを、ことさらに言い立てて、人前をつくろうことのたとえ。

劇団の作風・魅力
関西弁のハイテンポな会話を通して、コミカルかつ丁寧に人間の内側を描く会話劇/青春群像劇。

今回の作品のみどころ(『或る解釈。』)
懸命に日々を過ごす僕たちと、その中で浮かび上がらざるを得ない地域や環境の問題。 その渦中でなんとか次の選択をしようとする愛おしい彼らの生活をぜひ垣間見てください。

Twitterhttps://twitter.com/gekidan_gakidan

ユニコスタッフからひとこと
劇団の作風にあるように、ハイテンポでお芝居が進んでいきます!「おもしろい!おもしろい!おもしろい!」の合間にふと、「どきっ」とするエピソードも。そのエピソードに胸が苦しくなりながらも、優しく抱きしめてくれるのは、これまたハイテンポの明るさ!心に、前に進むエネルギーをもたらしてくれるような感覚です。明るい笑顔が素敵!!
戯曲が公開されているので、好きな台詞を、探してみてください!

劇団ゲスワーク

◇京都学生演劇祭 代表

劇団旗揚げの経緯
劇団ケッペキに所属する大田陽彦が、京都の学生を中心に、2021年結成。

劇団の作風・魅力
「当てずっぽうでも構わない。やりたいことを形にしてみる。」をモットーに、丁寧に、緻密に、ドラマを編み出していく。

今回の作品のみどころ(『革命前夜、その後』)
客席から一緒に言葉を追い、本を1ページずつめくっていくような感触を味わっていただけるかと思います。

HPhttps://gekidanconicio.wixsite.com/guesswork
Twitterhttps://twitter.com/gekidan_gesuwa

ユニコスタッフからひとこと
劇団ゲスワークの皆さんが京都学生演劇祭に出場したときの、この表情を見てください!!どこまでも心が真っ直ぐだと感じる素敵な表情に、胸があつくなりました。劇中の独白シーンも、台詞がとても真っ直ぐで、心によく沁みわたります。「作品の見どころ」にもあるように、小説を1ページずつ丁寧に読み進めていくときの、落ち着くような感覚と似ています!


全国学生演劇祭 概要

日程
2023年3月9日(木)〜12日(日)

会場
すみだパークシアター倉

タイムテーブル
3/9木 19:00 A
3/10金 14:00 B/19:00 C
3/11土 11:00 B/15:00 A/19:00 C
3/12日 11:00 A/15:00 C/18:30 B

出場団体
Aブロック
〔札幌学生対校演劇祭推薦〕大胆不敵ダイヤモンドダスト『we、weRE、カコウ。』
〔東京学生演劇祭推薦〕Route『恐怖!奇想天外館』
〔四国学生演劇祭推薦〕ぽやぽやバケーション『巡り、めぐりて』

Bブロック
〔とうほく学生演劇祭推薦〕劇団ダダ『悦に浸れないなら死ね』
〔東京学生演劇祭推薦〕ターリーズ『ファはファンシーのファ』
〔名古屋学生演劇祭推薦〕劇団ちゃこーる『口紅と十五』
〔福岡学生演劇祭推薦〕ギムレットには早すぎる『今ーちゃー』

Cブロック
〔東京学生演劇祭推薦〕劇団二進数『脇役人生の転機』
〔奈良学生演劇祭推薦〕餓鬼の断食『或る解釈。』
〔京都学生演劇祭推薦〕劇団ゲスワーク『革命前夜、その後』

【チケット料金】
一般:3500円 
U25(25歳以下):3000円 
学生:2500円 高校生以下:1000円

★3ブロック通し券(カルテットオンラインのみ取り扱い)
一般:9000円 U25:7500円 学生:6000円

★関東1都6県以外からご来場の方は、証明できる身分証等のご提示で500円キャッシュバック(3ブロック通し券・高校生以下は適用出来ません)

◆演劇ワークショップ開催◆

全国学生演劇祭とユニコプロジェクトのコラボ企画、演劇ワークショップ企画の開催が決定しました!!
演劇制作のプロのお話を聞く機会を、ぜひお見逃しなく…!

■「演劇制作論-ここちよい創作環境にフォーカス-」
講師:坂本もも
日時:2023年3月8日(水)18:30~20:00
演劇を上演するまでに行う制作的な実務を知る。
価値観の異なる人々と様々な対話をする演劇創作において必要な、他者との関係性の築き方やコミュニケーションについて考える。

■ハラスメント防止レクチャー「自分を大切にし、多様な他者と協働するためのコミュニケーション」
講師:植松侑子
日時:2023年3月9日(木)18:30~20:00
舞台芸術の創造現場に限らず、自分と価値観や考え方が異なる他者と協働するときに、意見がぶつかり、お互いの人格を否定しあったり、傷つけあうようなことが無いように、気持ちの良いコミュニケーションに必要なポイントや考え方をお話しします。
また、時間がある限り参加者のみなさんからのご質問にお答えできればと思います。

■会場:時々海風が吹くスタジオ
■定員:各回30名
■参加費:各回2,500円(当日現金精算)
■対象者:
・東京在住・通学している学生
・学生演劇祭に参加する学生
★学生以外の方も参加可能です。

■主催:全国学生演劇祭/ユニコ・プロジェクト

◆受付フォーム
https://pro.form-mailer.jp/lp/803b5161277758


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