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洞爺丸の記憶にふれる【PR】

こんにちは。おちらしさんスタッフです!
今回は、渡辺源四郎商店『洞爺丸ものがたり』配信公演のご紹介です!


あなたは、洞爺丸を知っていますか?

戦後復興の期待を背負って、1947年から、青森と函館の間の海をつないでいた連絡船。
そして1954年9月26日に、日本海難史上最大の被害者数【1155名の死者・行方不明者】を出してしまった船。

それが、洞爺丸です。

「洞爺丸ものがたり」は、その洞爺丸の記憶にふれる作品として、2021年1月に発表された作品。
事故のあった9月26日から1週間限定で、哀悼の意をこめての再配信となりました。


だれの心にも届く、洞爺丸のものがたり

この作品の構造の大きな特徴はふたつ。

船舶を擬人化していること
・ファミリーヒストリーを思わせるTV番組の収録形式をとっていること

これが、洞爺丸に関してほとんど知識のない私にとっても、非常に見やすくて、分かりやすい構造となっておりました。

記録と記憶を掘り下げるTV番組に、ゲストとして招かれた洞爺丸。
誰かの前で話すということに慣れない洞爺丸が、洞爺丸と親交のあった方々との会話を重ね、ゆっくりと記憶が紐解かれていく中で、「9月26日」と正面から向き合う覚悟を見せていきます。

やってきた”その日”のことを、
洞爺丸は、どんな言葉で、どう語るのか。

洞爺丸も知らなかった、”その日のあと”の話を、洞爺丸と同型の兄弟たちから聞き、洞爺丸は何を思うのか。そして私たちは、洞爺丸の話を聞いた兄弟たちの想いにも、触れることになります。


それは、今のわたしたちにとって、ほんとうに、関係のないことなのか?

この作品は、洞爺丸事故に限らず、あらゆる事故のことを思い出すこと、伝えていくことに対してのメッセージでもあると感じました。

どんな凄惨な出来事であっても、
事故があって、それで、終わりにはなりません。

そこから何を学び、どう未来に繋げていこうとするのか。
そこから、何が、どう変わっていったのか。

「洞爺丸ものがたり」は、その延長線上に、今の私たちの暮らしがあるのだということを感じさせてくれる作品でした。


公演概要

なべげん配信劇場第1回
『洞爺丸ものがたり』
作・演出:畑澤聖悟

2021年9月26日(日)15時(〜10月3日までアーカイブ視聴可能)

【チケット料金】1000円

【あらすじ】
青函連絡船の歴史を伝えるテレビ番組、本日のゲストは、青函連絡船洞爺丸。司会の八甲田丸と摩周丸は、洞爺丸先輩の話を聞くうちに……。

【出演】山上由美子 工藤良平 音喜多咲子 松野えりか 渡邊望美 木村知子 工藤和嵯 三津谷友香 福嶋朋也

青函連絡船洞爺丸は、1947年11月21日就航しました。青函航路の車載客船第1船として、三菱重工神戸造船所が戦後初めて起工した大型客船です。給湯設備まで備えた最新鋭船は戦後復興のシンボルでした。1954年8月7日、昭和天皇北海道行幸に指名され青函連絡船史上唯一のお召し船となりますが、そのわずか1ヶ月半後の9月26日、台風15号に遭遇し沈没。死者・行方不明者あわせて1155人に及ぶ日本海難史上最大の惨事となりました。
『海峡の7姉妹~青函連絡船物語~』(作・演出:畑澤聖悟)で、津軽丸型青函連絡船7隻を擬人化して姉妹の物語として描いた渡辺源四郎商店が、悲劇の女王としてしか伝えられていない、洞爺丸(とうやまる)の栄光の生涯にスポットを当てます。
2021年1月に上演中止となり、配信のみ実施できた『洞爺丸ものがたり』を、事故で亡くなられた方の追悼の意味を込め、9月26日から10月3日まで、改めて配信致します。

洞爺丸よ安らかに! 〜オンラインで追悼する​青函連絡船洞爺丸特設サイト


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