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日記「伝記オオゴスト」

オタクもすなるnoteといふものを、オタクもしてみむとてするなり。

どこまでいってもオタクがオタクに倣っているオタク土佐日記なんですけど、まあ自分語りというものが好きなのはオタクに限らず人類が背負った業のようなものであるので、例に漏れず人類である私も自分語りをするためにnoteを綴っています。

とはいえ何を書こうか、という構想もまるでなく、ただ「note、書くか……」という意識だけで画面に向き合っている、いうならば「3月1日になったし特に行きたい業界とかないけどとりあえず数社はエントリーしておくか……」という就活生の気力と同等のモチベーションなので、途中で主題からどんどん散逸していくことが予想されるのですが、愛嬌として捉えていただければと思います。
ちなみに今回は尻の話はしません。自分のnoteを見返すと投稿した3つの記事の中で尻の話をしていない投稿がひとつもありませんでした。今後は非尻の比重を上げて、投稿した記事へnote運営から「18歳以上向け」の注意書きを設置されないように気をつけていこうと思います。いつもすいません。

というわけで、私のオタク経歴の話をします。究極の自分語りなので覚悟してください。

突然なんですけど、夢創作ってなんだか分かりますか?
分からないなら分かって欲しいんですけど、めちゃくちゃざっくり言うと原作に登場しない人物を差し込む二次創作、私はそういう捉え方をしています。
よくある誤解なんですが、別にその原作未登場のオリジナルキャラクターが原作キャラクターと恋愛しているものだけが夢小説というわけではなくて、友情だったり家族愛だったりはたまた敵対していたり……と非常に懐が広い創作ジャンルとなっています。

ついでに言うとこのオリジナルキャラクター(以下夢主と呼称)にもめちゃくちゃ種類があり、夢主=自分だったり夢主は完全に自分と切り離したオリキャラだったりオリキャラに自己投影する形だったり夢主に名前や外見設定などのパーソナルな情報を持たせなかったりと本当にいろんな派閥があるんですが、これに言及すると主題からみるみるうちにズレていくので、気になる人は以下のブログの記事を読んでみてください。

この話題をずっと続けていると夢創作に対して今なお続く嘲笑の視線なんかを連鎖して思い返しちゃってウーウーウー!!!!!!と歯茎を剥き出しかねないので次に行きますが、私はこの夢創作に初めて触れた時から人生の半分以上を共に過ごしてきています。
私が震えながら親知らずを抜いたことも夢創作は知っています。親は知りません。

初めて触れた「他者の生み出す二次創作の体系」が夢創作だった(もっと言うなら銀魂の原作沿い夢小説だった)ので、私のオタク人生のスタートラインに夢創作があり、マジで本当に一点の曇りもなく「これが主流なんだ」と思っていました。
夢創作を扱う個人サイトもかなりあり、恐らくちょうど私が触れ始めた時点が個人サイト全盛期だったのではないかと思うのですが、ランクを漁れば宝の山、濡れ手で粟の精神的大儲けだったため余計にそう思っていました。

そして私は夢創作にそれはそれはもうとんでもないのめり込み方をしていきます。
学園アリスの夢小説読むために弟の運動会すっぽかして親からバカクソ怒られたり、リボーンの10年後夢小説読みすぎて授業中も頭から離れなかったため学校の成績が笑えるほど落ちたり、あとは好きだったサイトに戦国BASARA3の夢創作があり、知らねえジャンルだけど読みたい!!!!!!と欲求が爆発したのでBASARA3プレイしたり、マジで冗談じゃなく人生の中心となっていきまました。エネルギーと時間のほとんどを「夢小説を読む」という行為に費やし、残りカスで他の生活を運営していました。

そもそも思い返してみれば、私は先天的に夢創作愛好家だったんですよね。
夢創作という概念を知る前から、私はダレン・シャンの友人のバンパイアだったし、ハリー・ポッターと共に過ごすグリフィンドール寮生だったし、電子探偵団のメンバーだったし、日本で4人目のレベル7だし特例で制度を捻じ曲げたS・Aの8人目だったし特力系アリス持ちだしホスト部員でした。
夢主(当時はまだ夢主という概念も持ち合わせていなかったが)の設定をまとめたノートを作成してオリジナルの技や呪文を考えたり、それを親に見られてギーーーーッ!!!と轢き潰されたスズムシの鳴き声を発したりしていました。
つまり「物語の中に自分という存在/オリジナルの存在を入れ込む」という夢創作の基本を無意識に行なっていた夢創作エリートだと言えます。(でもこれ……みんなやってたよね……?)

そんなこんなで夢エリートは元気に夢小説を読み耽っていたわけなんですけど、ある日「銀魂の夢小説読みたいな〜」と思って検索窓に作品名を打ち込んだ時、サジェストに見たことのない文字が出てきました。

銀土です。

無垢な可愛い可愛いオオゴストは「銀土?なにそれ?」と無邪気に首を傾げて、その好奇心のままにクリックして、検索結果を認めました。

ワーーーッ!!!!!!!

革命です。思考に革命が容赦なく訪れて脳幹をぶん殴っていきました。
「え?男同士……え?え?銀さん……え!!?!??」
パニック。この衝撃が脳に刻み付けられているのでこの時聴いていた曲も思い出せます。モザイクロールでした。

今思うと、インターネット使って二次創作に触れまくっているのにそれまでBLに行き着いていなかったことの方がすごいのではないかと思うのですが、とにもかくにも私はこのタイミングで「この世界には男同士の恋愛がある/それを好んで創作する人がいる」ということを認識するに至るわけです。
衝撃から立ち直り、物は試しと読んでみて、それはもう見事に足を取られました。まあ結局銀土じゃなくて別のところに落ち着きはしたんですけど、とにかく夢創作の柱が一本ドカンとぶち立っていた脳内にもう一本クソ太いBL柱が寄り添うことになったわけです。
柱というのは鬼殺隊の強い人の話ではなく、概念の話です。

ただ、夢創作では割とどんな創作形態でも、どんなキャラクター相手でも、恋愛友情嫌われ最強傍観トリップ転生逆トリ……などのどんなジャンルでも全部楽しく読めていたのですが、BLに関してはこの時から「私は世の中で多数派を占めている組み合わせより少数派の組み合わせの方が好きだ……そして逆カプをなるべく目に入れたくない」という思想は持ち合わせていました。魂からの強火マイナー厨、涙が出てしまいます。

ちょうどこのタイミングで「黒子のバスケ」がオタク界に凄まじい嵐を巻き起こし、私もそれにぶっ飛ばされる形でBLにのめり込み夜な夜なpixivを徘徊する高齢者の様相を呈することになります。
黒子のバスケは私に色々なことを教えてくれました。
友人関係の大切さ、仲間と協力することの難しさと尊さ、勝利の喜び、毎週月曜日のジャンプ発売をワクワクしながら期待する心、キャラソンのありがたみ、オメガバース、セクピスパロ、掲示板形式小説プランツドール総受け厨やたらとできるコンビトリオタグキャラヘイト主人公総受け厨……。

そしてこの辺りでSNSの海に漕ぎ出すのですが、ここで私はようやく「あれ?夢よりBLの方が……主流?」と思うわけです。
これ以前にモバゲーのサークルでBLオタクを名乗るアカウントに「えっ夢創作読んでるんですか?笑」みたいなテンションで絡まれてなんだァ?てめェ……になったりはしていたのですが、それはそのアカウントがカスウンコなんだろうとあんまり気にしていませんでした。

え!?外、戦国!?!?!?(個人サイト外での夢創作の扱いを見た時のオオゴストの声)

もちろん私の観測範囲が偏っていることは自覚しているのですが、「男と男こそが至高でありそこに女を介入させるなんて……ましてや夢なんて……」みたいな論調!!!論調が!!!!!!!オイ!!!!!!!キセキの世代に桃井も入れろ!!!!!!!!!(これは私情です)

今となってはかなり夢小説も台頭してきてpixivの小説ランクを席巻しているのですが当時はなんというかまあアレで、色々衝撃を受けてそこからしばらくの間は大して交流もせずに夢創作サイトを巡る旅に出ているため、詳細な記憶がマジでありません。黒子以降ハマってたジャンルもしばらくの間思い出せない。めだ箱だっけ……刀剣乱舞だったかな……。
怖い・近寄りたくないという思いが強くなったのでBLに関してもしばらくガッツリ関わることは避けてフワーッと触るだけでした。
あと昔から夢創作の中で原作ヒロインが蔑ろにされるのが耐えられなかったのですが、BLに触れることでその考えが加速して「結局ヒロインが1番可愛いのかもしれんな…………」と男性向けのヒロイン単体絵を眺めていた時期でもありました。



そして時は流れ、今……。




ご存知の通りの有り様……………………。



悠脹です。ま〜た悠脹の話になりますが、これ、私が本当にひっっっさしぶりにハマったBLカップリングです。
それまでは基本どのジャンルだも「まあたまに読んでますよ」くらいのスタンスだったのが、悠脹で「読ませてください!!!読ませてください!!!!!!!!」と飢えたる子に成り果てました。みじめ。
近親相姦は昔から好きだったんですが、こう、強い×強いでしかもお兄ちゃんが弟のこと大好きで程よく可哀想、というあたりが琴線にへばりついたんじゃないかなという自己分析です。

三人交際に関してもまあ、うん……。
これに関しては昔からBWの男女主人公とNとで距離感皆無共依存カップリングやってたり、それこそ黒子で青黄桃を同棲させてたりするので今更というところがありますが、「ヒロインが可愛くて好き」「距離感が近い友達以上の関係の、しかし恋人ではない男女が大好き」「友情の延長線上にある恋愛が好き」「女がいっぱいの男に好きなようにされていると興奮する」「でもふた女×男にもめちゃくちゃ興奮する」という欲望詰め合わせお得セットがクソ重たい結晶となっている形になります。

もちろん夢創作にも変わらず触れ続けています。これが途切れることは多分もう一生無い。人生のログインボーナス。もう魂の形が創英角ポップボールドで書かれた「夢」の文字になって虹色に輝いている。
前述しましたけど最近はマジでpixivに夢小説上がりまくりで俺の白昼夢なんかなこれってくらいのフィーバータイムですね。とうらぶの審神者創作の流れから安室さんが育ててくれたこの土壌にマジ感謝。安室透はオタクを救いすぎ。

というわけで今めちゃくちゃオタク楽しいです。
今までずっと文字書きだったのですが、iPadを買ったんだし……とお絵描きを始めてみたらこれもこれでかなり楽しいので、いずれ上達した暁には猫のマンガを描いてバズって本を出して印税で暮らします。
応援、褒め、アドバイスなど貰えましたら大変嬉しいです。基本的に褒めることで伸びるタイプの生命だと思ってください。頼んだぞ、みんな。

見返してみたらマジで話がとっ散らかってて笑うしかなかったのですがすいません、こんな俺を愛してくれ。冷たい水もくれ。
ちなみにサムネは最近美味しくて感激したレモンサワー、セブンでしか見かけないから注意だぞ。

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