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週刊明るいラスベガス09/29/21

ラスベガスにも涼しい風が吹いてまいりました。今週もエンタメ含め明るいニュースをお届けします

★今週のラスベガスニュース★

まずは日本に関連したビッグニュースからまいります。大阪府・市が誘致を目指すIR(Integrated Resort・カジノを含む統合型リゾート)で、ラスベガスの中心部にある数多くのカジノホテルをはじめとして世界でIRを運営するMGMリゾーツ・インターナショナルとオリックスの共同グループが1兆円規模の投資を計画していることが日経新聞の取材で明らかになりました。開業は最速で2028年を目指します。下記は新IRリゾートの全体図です

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MGM・オリックスは提案書に投資額1兆円規模と盛り込む他、夢洲(ゆめしま)への地下鉄の延伸費用の一部といったインフラ整備費用の約200億円についても負担するとのこと。宿泊施設は3タイプ計画されており総客室数は2500室。下記は宿泊施設のひとつMGM大阪(仮称)1階部分がカジノフロアになる予定

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大阪府・市では、コロナ禍の影響を受け、今年2月に実施方針案を大幅に修正したことを理由に、IR施設の部分開業を認めるとともに展示施設、宿泊施設などの段階的な整備を容認しました。条件が大幅変更となったため、「公平性を担保する観点から」(大阪IR推進局)今年3月19日から4月6日まで、追加で事業者公募(RFP)に参加する事業者を募っていましたが、応じた事業者はおらず、MGM・オリックスのみの応募となっていました。下記はIRの建設予定地である夢洲(ゆめしま)の位置

スクリーンショット 夢洲

新型コロナウイルスの感染拡大により世界でIRを運営するMGMリゾーツ社の経営が悪化し、投資規模が数千億円規模に抑えられることが懸念されていましたが、最終的に大阪での事業の将来性が見込めると判断した模様。大きな一歩を踏み出します。

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MGM関連のニュースをもう一つお届けします。MGMリゾーツ社が投資会社のブラックストーン社からラスベガス・ストリップの中心部にあるコスモポリタンホテルを総額56億5000万ドル(約6270億円)で買収しました。   コスモポリタンは2010年に開業しましたが、建設中に起きた金融危機時に資金面のトラブルに見舞われ、オーナーだったドイツ銀行は同ホテルの建設に39億ドルを投じましたが、2014年に17億3000万ドルで同ホテルをブラックストーンに売却。ブラックストーンは5億ドルをかけてホテルを改装して現在に至ります。                           今回ブラックストーンの売却益は、コスモポリタンのキャッシュフローを含めて約41億ドルになると、米紙ウォールストリート・ジャーナルが報じました。

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エンタメ関連ではこの秋から来年にかけてラスベガスで公演を行う3人の女性アーチストをご紹介します。                    グウェン・ステファニー (プラネットハリウッド 10/22~11/6) 日本びいきで原宿が大好きという割には日本での知名度はありませんが、元々ノーダウトのボーカルとしてデビューし。ソロ活動も並行して行ってきました。ファッション関連事業も手掛ける才女です。51には見えないルックスで派手な演出のステージングに定評があります。

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シャナイア・トゥエイン (プラネットハリウッド 12/2~2/26)こちらも日本での知名度はさほどありませんが、カナダ出身のカントリーシンガーで、3rdアルバムは全世界4000万枚のセールス。女性アーチスト歴代最高の売り上げを打ち立てました。また5つのグラミー賞も獲得しています。

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デュア・リパ(3/25 T-Mobile アリーナ) ミレニアル世代を代表するイギリスのポップアイコンが、いよいよ年明けにT-Mobile アリーナに登場します。シンガーソングライターであり、モデルであり、2021年3月に開催された第63回グラミー賞でアルバム『Future Nostalgia』で最優秀ポップ・ボーカル・アルバム賞を受賞した実力派人気女性アーチストの初のラスベガス公演見逃せません。

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★コロナ&ワクチン情報★

クラーク郡(ラスベガスを含むネバダ州の南端の行政区)に居住する12歳以上の市民でコロナワクチンを少なくとも1度接種した人が70%を突破しました。先金~日曜の感染者は3日間の合計で1145人、死者20人でした。検査の陽性率は8.2%。州全体では感染者1981人、死者30人。陽性者は人口10万人当たり143人で、50人以下をマスク着用義務解除の条件としています。

UNLV(ネバダ大学ラスベガス校)にあるドライブスルー式のコロナワクチンの集団予防接種会場・検査会場が、来週よりトーマス&マックセンターのToropicanaを挟んで南にあるParadiseキャンパスに移転します。営業は日~木曜の午後5時半から10時半まで。1晩に検査500人、ワクチン300人に対応可能。費用は無料。

南ネバダ保健所SNHDがファイザー製薬のコロナワクチンによるブースターショットを火曜から開始します。ファイザーのワクチンを2度接種した人限定。65歳以上や基礎疾患のある人、感染の恐れが高い特定の職業などが対象となります。現在予約システムの更新作業中。

ラスベガス経済はコロナ禍から回復しつつありますが、調理師組合員のうち1/3にあたる約2万人はまだ再就職先が見つかっておらず、再雇用を求めて金曜にデモ行進を実施しました。大手カジノによると、転職により再雇用に応じない人がいたり、また営業をまだ再開していないお店もあるといいます。