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【ノンジアミン明るい白髪染め】一緒に酸熱トリートメント(髪質改善)する方法を大公開!

カラー剤の種類と歴史と仕組み。

一般的にいう「白髪染め」って、
いわゆる"アルカリジアミン 酸化染料"ですよね。

1剤と、過酸化水素である2剤をぐるぐる混ぜて作って塗るやつ。

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白髪染めとおしゃれ染めって、基本的には、同じ仕組みです。
1剤がアルカリ剤と染料。
2剤が過酸化水素。
この2つを混ぜることで、アルカリ剤により、過酸化水素が水と酸素に別れます。
酸素は2つの働きをします。
・髪のメラニンを脱色→髪が明るくなります。
・染料の発色→染料の中でもジアミンとカップラーと呼ばれるものはこの酸素で酸化重合し、大きな塊になることで人間の目にも見えるようになり、その色を感じられるようになります。
(詳しくは下に書きます。)

薬剤としておしゃれ染めと白髪染めが別れはじめたのは、21世紀に入ってからくらい。
それまではひとつのラインの中で、
「6番までは白髪が染まる。7番でも染まりやすい人は染まるし、6番でも染まりにくい人は染まらない。それ以上はおしゃれ染め。」みたいな感じでした。

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この画像ほどの色の選択肢はこの頃はなかったんですが。
この半分くらいでしたね。20世紀は。
そして、マテリアが発売された頃から、おしゃれ染めと白髪染めの薬剤がはっきりと別れました。

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左の二種類がルベル社が発売するマテリアというブランドのカラー剤。
赤いのがおしゃれ染め。緑のが白髪染め。右の白いのは、同じくルベルの別ブランドです。

おしゃれ染めと白髪染めの明確な違い

・染料の種類
・染料の量
・アルカリの量

詳しく書くとこれだけで記事が完成するようなお話ですので、簡単に。
〈染料の種類〉
・ジアミン 染料中間体とも。酸化重合で茶色や黒に染まる。持続力がよく、一度染まるとなかなか抜けない。
・カップラー染料 ジアミンに巻き込まれる形で重合することで、色んな色を表現。
・直接染料 インク、顔料などに近い。その色を持つ小さな粒が張り付いて染める。カラーバター、ヘアマニキュア、マニックパニックなど。
カラーシャンプーもこの仲間。

カラー1剤はこれとアルカリ剤、クリーム剤と、トリートメント成分などが混ぜ合わされて作られます。
1本のカラー剤の中に入れれる物の種類と量は限界があります。
また、その限界は、コストによるものもあります。
「美容室に一本千円で卸すなら、製造原価は200円以内に抑えなければならない」などなど…。

化粧品メーカー原価と市場価格原価のコピー

さらっと極秘資料を晒しちゃいましたが、スタッフ向けのものですw
一本にガッツリ、いろんな成分を入れてすごいものを作ったら当然高額になる。
そして、お客様の髪によっては、不要な成分もあります。
また、足りない成分もある。
一般的にオールインワンと呼ばれる商品群は、万人向け商品ではありますが、どうしても人によって成分や能力的に過不足があります。
シャンプーなんかでも「私にはしっとりさが足りない」「頭皮がスッキリしない」など。

そこで、おしゃれ染めと白髪染めを分けました。
・髪を明るくしたいときにはジアミン色素はほぼ不要。
・白髪を染めたいときにオールインワンだとジアミンが足りない

なら
・おしゃれ染めはカップラーが発色するギリのジアミン入れとけ
・白髪染めはどうせ鮮やかな発色は望みづらいのでジアミンたっぷり入れとけ

となります。
また、白髪染めには沢山の酸素が必要なので、過酸化水素をより分解して酸素を取り出すために、アルカリ剤も多く配合されることが多い。

その様にラインが分かれることで、
おしゃれ染め…ジアミンで色を濁すことなく鮮やかな発色と低めのアルカリで低ダメージ。
白髪染め…強めのアルカリ剤とたっぷりのジアミン量でより以前は6番までだったのが8~9番まで明るくもしっかり染まるように。

と特徴付けがなされるようになりました。

カラー剤の発展型

この2つの方向に別れたカラー剤のベクトルを、より発展させたものが今、サロンを賑わせてます。

おしゃれ染め…イルミナカラー、パブェ、アディクシーなど。
アルカリを強めに設定したり3剤で酸素量を増やし、より自毛を脱色。
配合ジアミンを極限まで減らす。
髪とカラー剤の茶色を極力削って、染料の鮮やかな発色を狙う。

当時はこのブログ記事がかなりバズり、僕のブログが矯正部門で全国一位、
ヘアケア部門でもかずのすけさん、ドSさんたちに続いて3~4位でした😁

素晴らしい薬剤なのですが、メーカが言う「傷まない」って言葉を信じた美容師さんが無防備に髪に使いお客様に伝えたので、ダメージ毛続出という結果に。

タマコン併用すればいいのに。

白髪染めカテゴリではイチゴカラーが面白いですね。
1剤のアルカリ量、ジアミン染料を極限まで増やし、カップラーはゼロ。
そこに2剤を通常の5倍の量を混ぜることで、大量の酸素を発生させ、自毛のメラニン色素を多く脱色しつつ沢山のジアミンを酸化重合させる。
イルミナカラーたちとは真逆のメソッドで、より明るくしっかり白髪を染めるカラー剤です。
デメリットとしては、やはりダメージが気になるのと、カップラーがゼロなので、ジアミンの赤茶っぽいいろがダイレクトに出ちゃう。
テクニックとして、ここに薄い青や緑を入れることで、赤味い補色をぶつけ、赤味を抑える

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…んですが、そうすると暗くなるので、イチゴカラーの良さがちょっとぼやけるんですがね。

イルミナカラーを使わない理由

カラー剤はこの様に、21世紀になって、どんどん進化しています。
タマ氏ぃのサロン『ノイズシェーン』でもイチゴカラーを採用しています。
でも、イルミナカラーやアディクシーなどは取り入れてません。
なぜなら?
不要だから。
ノイズシェーンにとっては、イルミナカラーやアディクシーなども、
「オールインワン」特徴のぼやけた、コストが高い商品だからです。
ぶっちゃけ、ブリーチ剤には抜けはかなわないし、
カップラー染料の塊である香草カラーのほうがダメージは少ない。
同じくカップラーが多く、「白」を表現できるピカラもある。
技術でも

このような技法や薬剤を用いることで、イルミナカラーよりも明るく、ヌケ感のある色が表現できます。
ダメージも抑えられます。
(gamoさんが何故かうちにはイルミナカラーを卸してくれないから、ひがんでこうなったわけじゃないよ)

真逆の進化?!

ここまで、「ノンジアミン明るい白髪染め」が出てきてないじゃねぇかw」
って、今までのは前置きです。
ここまでを理解してもらわないと、「ノンジアミン明るい白髪染め」の本当のメリットが伝わらないから。

ジアミンは強烈なアレルギー成分で、アレルギー体質であるタマ氏ぃにとってはとても恐ろしいもの。
(そうじゃない人にはさほど問題は無いしほとんどの方が死ぬまでの間に発症しないのでセーフ)
昔からこのような体質の人は多く、昭和の時代は「ヘアマニキュア」を使ってました。
ダメージもゼロに近く艶も出て、すごく良かったのですがデメリットも。
・イオン的に-で髪よりも皮膚によくくっつくため、根本から塗布できない。
・イオンで吸着するだけなので数週間で落ちる。
・明るくはできない。
今は、10年ほど前に日本でも認可された「HC/塩基性染料」を使った、カラーバターが代用されることが多くなりました。
ヘアマニキュアと逆のイオン極性なので、皮膚にはほとんど吸着せず、髪が染まります。
ヘアマニキュアを数ミクロンの世界で根本ギリから塗布するテクニックが不要になりましたw
ただ、数週間で落ちるのはヘアマニキュアと同じ。
でも、社会構造の方が変わってくれました。
男女雇用機会均等法や専業主婦への所得税控除の減額などが表すように、
女性が社会に出ることが普通になった。
そしたら気になるのが、白髪。
ストレスが増え、栄養バランスも偏り、白髪の方も増えた。
白髪で人前に出る機会が増えた。
→『こまめに染めたい』
というウォンツが生まれた。
「毛染めペースは2週間に一度」という方が増えました。
2週間で5mm、白髪が出てきますから。
ホームカラーも増えた。
そのため、ほとんどはアルカリカラーを使われています。
このアルカリ量と活性酸素量に、2週間に一度、髪と頭皮を晒す。
めちゃめちゃ怖いことなんです。

人のターンオーバーは28日。
この周期内にそれだけダメージが有ることをすると、細胞の再生が間に合わない。
通常のアルカリカラーはそれ以上の周期が望ましいんです。

また、先程「殆どの方は死ぬまでに発症しない」と書いたジアミンアレルギーですが、カラー周期が縮まるほどに、ジアミンに触れる回数が増え、発症リスクはどんどん高まります。
「死ぬまでに発症する可能性が高まった」と言えます。
現代の食生活に欠かせない保存料や添加物も、アレルギー発症リスクにつながるとも言われています。
昔の人達よりも、花粉症やアレルギーの発症者が増えましたよね。

もちろん、髪のダメージも深刻。
一般的なカラー剤のアルカリ量(アルカリ度)って、9~11ほどあります。
白髪染め、イルミナカラーは13~と言われてます。
ブリーチ剤は20~とも。
パーマ剤は7未満と定められてますので、実はカラー剤のほうがダメージはキツイんですね。
(ほんとは還元剤+アルカリ量で、パーマ剤もまた別のダメージがあります。)
2週間に一度、5mm幅の塗り分けはできないため、必然的に、同じ部分がなんどもカラー剤に晒され、ダメージは月イチカラーの倍では済みません。
塗布の力量にもよりますが、4倍以上と考えていいでしょう。

肌が弱まり、毛根もダメージを受けるため、弱い髪が生えてくる上に、4倍以上のダメージ。
かなりヤバい。

「じゃぁ、カラーバター?明るくできないじゃない。」
こんな声が聞こえてきそうです。
そうなんです!
ここでやっと、「ノンジアミンで明るく白髪染め」が出てきます長かった!

もし、28日のターンオーバーを気にせず、黒髪も明るくできて、色味も選べる。
ダメージは極小どころか、むしろトリートメント効果のほうが高いくらい。
いつでも艷やかで弾力がある若々しい髪でいられる。

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こんなカラーがあったらどうしますか?
って、その紹介なんですがね。
このゲストはオーバーフォーティ。
白髪はぼちぼち気になってますが、暗くなりたくないし、矯正もしてるのでダメージが気になる。
外回りのお仕事で、人前に出ることも多いので、恥ずかしい髪ではいたくない。

彼女は特にアレルギー体質ではないですが、以上のようなウォンツがあるので、HC/塩基カラーを使って低ダメージで艷やかな髪を維持しています。

21世紀に入ってどんどん進化しているカラー剤。
その、全く逆ベクトルとも言えるカラー技法が、その歴史を紐解くことで、誕生しました。

その方法をセミナーします!

「ノンジアミンで明るく白髪染め」セミナー

2020年9月7日 21日の両日。大阪にて。
コロナ禍の真っ只中ですので、もちろんしっかりと対策をしながら。
さらに!
今回は髪をどんどん綺麗にしてく、タマコン酸熱トリートメントの併用方法も。
「カラーバターによる白髪染めで黒髪も明るくしながらできるのはいいけど、もちが悪いんじゃ?」
大丈夫!
タマコンシステムで、カラーバターの色持ちは1.5倍以上に!
2週間どころか、1ヶ月に一度のカラーリングにも耐える場合も。

アルカリ量が通常カラーの1/5♪
ノンジアミン♪
ダメージも少なく、アレルギーの主な原因であるジアミンフリーの、あたらしい技法+酸熱トリートメントを施術。
そこにどうやって酸熱を絡めればいいの?
さらに!!
《タマコンシリーズを絡めることで、色もち2倍!!》
の施術方法です!

【コロナ対策】
・少人数 10名未満
・空間除菌 当日、アシュレイ&バーウッドを原価でお分けできます。
・スリッパ製 お客さんが使った後の(笑)ですが、使い捨てをご用意しています。
各セット面にハンド除菌スプレイーをご用意。お客様の髪を触る前には必ずお願いします。
・マスク着用 会場でもご用意しています。
などコロナ対策もしっかりします。
〈会場〉
ノイズシェーン
大阪府大阪市北区国分寺2-3-18 2F
06-6314-6557
〈日時〉
9月7日、21日
13:00~16時頃
〈講習費〉
材料費やモデルさん費用などもありますので、お一人様5000円お願いできたら助かります。
〈ご参加方法〉
必ずイベント参加ボタンを押してください。
その後、人数やご要望、ご質問などございましたら、コメントお願いします。
〈ご参加出来る方〉
・理美容師
・理美容ディーラ
・各種メディア
・政治家
・タニマチ/スポンサー/パトロン
〈当日販売〉
タマコンシリーズを講習会特別価格にてお持ち帰りいただけます。

詳しくはTamazon facebookグループでご案内しています。
理美容関係者だけが加入できます。
FBアカウントをお持ちでない方は、これを機会に作ってくださいね。
Tamazonは現在のところ、FBを中心に情報発信しています。

遠方の方や当日ご都合の合わない方、やはりコロナに配慮したい方へ、
当日はライブ中継も予定しています。

って、ここまで読ませておいて、方法を書かないで、セミナーの宣伝かよステマかよ!

って声が、さっきからすでに聞こえてきてますw

薬剤のレシピ、塗布方法などは秘密ではなくて、上記FBグループで公開しています。
当日は、その具体的な塗布方法や気をつけるところなど、
実際に見て、体験して、質疑応答などを通じて、しっかりと見に付けていただきます。
どちらの開催も、10名さまほどで打ち切らせていただきますので、お早めにご参加ください。

だから、理美容師さんはFBも見てね❤

商品開発リクエスト募集中♪美容室で使用/販売する「こんなモノがほしい」を教えて下さい。サポートは研究開発費に当てさせていただきます。