金欠タルコフ市民だった俺が生存率を上げた方法を共有するから消される前に見てくれ。。。FPS報告術
こんにちは。
最近ハマっているゲームがあります。タルコフというゲームです
正式名称はEscape From TalkovでEFTと呼ばれることも多いです。
このハードコアなFPSゲームのパーティプレイが非常に面白く難しいので僕の少ない経験から学んだ事を話したいと思います。
このFPSの特徴は、MAPをはじめ、とにかくあらゆるステータスが表示されない事にあると思います。リアル志向です。味方の位置もわかりません。そのため誤射やトリガーを引くのをためらって死を招くこともあります。
そのため複数人のパーティではボイスチャットでの「報告」が非常に重要になってます。
今回は、主にタルコフにおいて3v3くらいでパーティ同士が屋内戦をする場面を想定した話になります。カスタムスの寮やショアラインのリゾートでの戦闘です。
これまでのFPS経験が通用しない?
僕はこれまでCS:GOなどの仲間とコミュニケーションを取る事が重要なFPSをプレイしてきた経験がありました。ただ全くとは言いませんがこの経験がほぼ通用しなかったと感じてます。もちろん、ずぶの素人よりかはいくぶんマシだとは思ってます。
通用しない理由
まず味方も敵も位置と目的が分かりづらいことにあると思います。
これから話していく中で例として味方への状況報告が重要なCS:GOやVALORANT, R6Sをはじめとしたオブジェクトの爆破が目的のFPS (以下、普通のFPSと記事内で呼称) を比較に挙げます。
まずタルコフではマップに味方の位置が表示されません。そして味方への射撃も通るためチームキルの危険があります。
また、複雑性を加速させるかのように味方の目的も、敵の目的もわかりません。普通のFPSの場合には、「敵はオブジェクトを爆破しよう (守ろう)としている」というような状況設定があります。また比較的短い制限時間やある程度の進行方向や戦闘の前線が想定できます。それによって黙っていても取りうるルートや味方がいる場所から敵の位置が推測できたりします。
タルコフは
特定の目的が読み取りにくく
味方の場所は分からず
と言った形で普通のFPSで暗黙に共有できていた情報がごっそり抜けています。これが最初に今までのFPS経験が通用しないと言った理由です。
タルコフでは敵が何をしようとしているのか見当が付きません。およそ自分たちのパーティをKillしようとしているくらいしか。
そのためすぐに距離を詰めてくるのか、待ちの姿勢なのかも分かりません。脱出までに必要な時間もたっぷりある場合が多いです。
あらゆる情報を味方と共有する必要がある
そんな情報が抜け落ちているタルコフにおいて情報をより多く正確に伝える必要があります。これが中々難しいし、面白いポイントだと思っています。
普通のFPSでも実施する敵の状況報告の他に自分や味方の状況報告も必要です。
MAPはありません。自分の位置を知らせる必要があります。と同時に敵の位置を知らせる必要があります。
情報伝達の歴史的なフレームワークが使える
そんな時に大切な事は5W1Hという情報伝達の一般的なフレームワークに詰まってます。つまりWho(誰が)、When(いつ)、Where(どこで)、What(なにを)、Why(なぜ)、How(どのように)です。
ひとつずつ見て行きましょう。
「いつ」
大抵の場合は「今」なので省略できます。「今、向かいの部屋に敵が居る」などです。過去の状態を報告する時は、「接敵した時は」「10秒前までは」と状況が変わっているかも知れない事を味方に伝えましょう。
「なぜ」「どのように」
「なぜ」「どのように」は基本的な情報を詳細化するための手段なので応用的だと思うので後回しに。
そのため優先して報告すべきは、「誰が」「どこで」「何を」です。
「誰が」
タルコフは敵も味方も位置がわかりません。対象が自分なのか敵なのかは明確にすべきです。「自分が2階にいる」「敵が2階にいる」大きな違いです。特に味方と距離がある場合は必須です。
「どこで」
おそらく一番最初に発する情報はこれでしょう。そしておよそ敵の位置について報告する事になります。味方と離れている場合は自分の位置もセットで伝えると良いと思います。
「何を」
大抵の場合は敵が居る事しかわかりませんので「居る」という報告になると思います。その他「敵が回復している」(=つまり詰めるチャンス)もしくは「自分が回復している」(=つまり動けなくカバーが欲しい状況)である事を知らせる手段になります。ここでもwhoが抜けると大きく印象が違います。
実践。報告
さぁ突然ですが建物内を味方と別々に散策していると突然打ち合いが始まりました。(想像してみてください)
銃声が止んだ後に
味方から「2階の一番小さな部屋の中!」と報告が入りました。
この報告を受けた時どう思いますか?
「(2階の一番小さな部屋!?中に居るのは誰?たぶん敵か?だとしたら味方は今どこに!?)」みたいに一瞬思います。多少の不確定要素がありますね。
味方が報告した情報は「どこで」のみでした。
「誰が」「何を」が欠けていると報告を受けた味方に一瞬の迷いが生じると思います。
MAPが無い以上は自分と敵の位置も含めすべて報告した方が状況がつかみやすくなると思います。
それを踏まえて味方の報告を丁寧に変えるのであれば
「敵が2階の一番小さな部屋の中に逃げ込んだ」という具合でしょうか。
「誰が」「何を」が加わる事で情報の解像度が上がりました。
そして「自分は階段の1~2階あたりに居る」と言った具合で自分の位置も同時に知らせるのがベストでしょう。
僕も報告の際に敵なのか味方なのかを混同して伝えてしまい連携が取れずにやられてしまったパターンや目の前の敵に引き金が引けなかった場面がありました。みなさんも思い当たるふしがあるのでは無いでしょうか?
ちなみにあくまでも上記の内容は「どこで」「誰が」「何を」の重要性を話すための例で、簡略化しているのでそこまで情報共有の重要性は低く感じるかもですが、実際の複雑な場面でもう一度だけ想像してみて欲しいです。
「なぜ」をトッピングする
「どこで」「誰が」「何を」という情報に「なぜ」を付け足すと仲間との連携が深まります。例えば先の例の続きで「自分は階段の1~2階あたりに居る」に付け加えて「敵が部屋から出てくる所をロックするため」などと報告すると目的も共有できるので味方も自分が取る選択しを考えやすくなると思います。
ぼくはタルコフをプレイする時に録画しています。振り返って自分の報告を聞いた時に自分の報告の情報のどれが欠けたのか見直すようにしています。
「どこで」の奥深さ
僕がよくやってしまう報告に「右の部屋に敵が居る」という報告です。一見「どこで」「誰が」「何を」が揃っていますが重大なミスがあります。
何がダメでしょうか?
答えは相対的な表現で位置を示している事にあります。北を向いている人は右と言われれば東、南を向いている人にとっては右は西です。混乱を生みます。
そのため「どこで」の報告は絶対的な表現で位置を報告するのがベストです。なので言い換えるなら「301番の部屋に敵が居る」などです。「301番の部屋」という情報は、誰がどこを向いて聞いていても必ず場所が分かる伝え方です。そのためマップ把握も重要な要素ですね。
ただし、そうはいかない場面も多いです。名前の付いていない場所も多いです。そのため相対位置を組み合わせる事で絶対表現に変える事ができます。
例えば、「2階まで階段をあがって右の部屋に敵が居る」という表現です。
前を向きながら2階にあがった時は誰もが同じ方向を向くので「右の部屋」という方向をそろえる事ができます。
報告に思い出を利用する
場所の報告には自分たちのレイドの思い出を活用する事ができます。
「最初に漁った部屋」「自分たちが入って来たドアの近く」などの表現がそれにあたりますが直観的で分かりやすいと思います。これで名前の無い場所でも絶対的な表現で報告できます。
とにかく「どこで」については味方と共通の意識を作るために絶対位置で報告できるようにしたほうが良いと思います。
未来の報告「ウィル」について
今日、最も伝えたい話をします!!!!
目的がはっきりしないタルコフにおいて「これから何をするか」という報告も大切です。説明のため、この未来の報告の事をウィルと呼ぶようにします。みなさんも共通言語として使ってほしいです。
敵の足音を聞いて位置がわかるとつい夢中で追いかけてしまう事ありませんか?
無事にKillする事ができれば問題無いですが、自分が負けてしまった時に味方はまだ敵の姿を見ておらず索敵する所からやり直しです。おまけに先にやられた自分は敵に武器やグレを献上してしまっています。
「敵を追うから、フォローして」この一言があればこれから味方に自分がこれから何をするか伝える事ができます。これが未来の報告「ウィル」です。
報告を前倒す
未来の報告「ウィル」は応用的に聞こえるかも知れませんが極めて基本的な内容です。またできればした方が良いというよりは、しないと自分の首を絞めます。
例えば、「室内でグレネードが爆発した」という場面でも違いが明確になります。
ここでのウィルは味方Aがグレネードを投げるという意思表示の事です。
ウィルがある場合
味方A「敵が居そうなので2階にグレネードを投げるね」
グレネード「ボンッ」
味方A「反応なし」
味方B「了解」
ウィルが無い場合
グレネード「ボンッ」
味方B「2階でグレネードが爆発したけど、敵かな?味方が投げた?」
味方A「敵が居そうだったから自分が2階にグレネードを投げた」
味方A「ちなみに反応はなかった」
味方B「了解」
グレネードが爆発したという状況を境にウィルが無い場合の方が情報共有が遅く会話量も増えています。これがウィルが無い事で情報共有が後ろ倒しになり自分の首を絞める事になります。
これほどウィルは大切です。決して応用ではなく基本的に実施すべき事のひとつだと思います。
なにかをする前に味方に自分の意思を伝えるためのウィルを実施してほしいと思います!
余計な事は言わない
基本的には雑談もしながらパーティで楽しむゲームだと思っています。ただ、戦闘時に注意したいと考えている事があります。
例えば、急な接敵で自分がファーストキルを取られてしまった時。
「うわ!敵がいた。KSもってる。撃たれた!死んだ。うぉーマジかよ。こんなところにイモってるのかよ~。普通にクリアリングしてたら絶対Killできてたわ~。マジむかつく!」
と言いたくなる事もあるかと思います。ただ自分が愚痴れば愚痴るほど、味方への情報提供は遅くなるばかりか、愚痴っている間は味方のコミュニケーションの邪魔をする事になります。
言いたくなる気持ちは分かります。これをやってしまう人は多いです。人間だもの。自分も「うわ、死んだ。くっそー。。。」くらいまで声に出てしまい冷静になって「部屋の中に一人で籠っている敵が居た。自分は部屋の入口で死んだ」などと慌てて報告を入れる事があります。
愚痴はプライドを守るために発せられる言葉であってクールではないです。少しでも味方が有利に立ち回れるようにすぐに情報を残して散りましょう。
おしまいに
ここまで長々と聞いてくださった方ありがとうございました。
実際に読んで「ノイエル。タルコフは初めてか?もっとチカラ抜けよ」と思った人も居るかも知れません。
ただ報告がうまくいかずにパーティが壊滅したり、チームキルしてしまったら嫌な気持ちになると思います。
報告が通って敵を殲滅した後に帰還するレイドって最高に気持ち良くないですか?
僕もタルコフ配信をしている中で参加してくれる人達に感謝してます。みんなとより楽しくプレイするために、普段考えている報告の重要性について言語化してみました。
全てのタルコフ市民が楽しいレイドを送れる事を願っています。まぁ戦場なのでそうは行かないと思いますが、この記事の情報を知っている人はすくなくとも生存確率が上がることを願います。
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