発達障害、フォント、眼鏡

ディスレクシア(読字障害)のひと向けのフォントが開発されたことで、今まで文章が読めなかった障害当事者が「自分はバカではなかった!」と勇気が出た事例。とても好きな記事。

フォントを変えたら、文字の読めなかった子どもが障害を乗り越え歓喜の涙! ユニバーサルデザインの書式とは?
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今までできなかったのは個人の能力のせいではなく、個人の特性に合った環境が用意されていないことが原因。悪いのはフォントだった。開発者が技術で障害当事者を苦しみから開放した。

目が悪いひとにとっての眼鏡にあたるものがあれば、コンプレックスや苦しみを乗り越えられる。
目が悪いひとが眼鏡を外して「おれは眼鏡がないと何も見えない」と言うとき、そこにコンプレックスはない。なぜなら乗り越えているから(©町田康)。眼鏡があれば見えるという経験が自信になっている。裸眼で生活できないことにコンプレックスを感じる必要がない。少なくとも自分は一生眼鏡でもいいと思っている。

生きづらさにとっての眼鏡とは何なのか。原因が病気や障害で、治療が可能な場合とそうでない場合、後者にとっての眼鏡は「うまく付き合いながら生きていけること」になる。障害や特性を受け入れること、不便を乗り超えるための知恵とテクニックを身につけることが眼鏡になる(はず)。

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