納得したからとくに言うことがない?

 1週間か2週間くらいまえに『花束みたいな恋をした』を観て、せっかく観たから感想を書こうと思っていたのだけれど、いま思い返すととくに書くことはないみたいだ。観た直後にはこの点について書こうという箇所があったのだが、あらためて登場人物の年齢を調べてみたら、付き合いはじめたのが21歳で別れたのが26歳ということだったので、まあその年齢だったらそういう判断もありなのかなという感じで、勝手に納得してしまったのでとくに言うことがなくなった。

 映画を観たり音楽を聴いたり本を読んだり、そのほか何かしらのインプットをしたときには、せっかくだから感想なり何なりを書こうという気持ちになるのだけれど、対象が何にせようまく語ることができない。それはその対象について語る言葉を持っていないということなのだろうか? そもそも何かについて語るというのはどういうことなのか。

 この間(ブログを更新していないあいだ)、『ジョジョの奇妙な冒険』のアニメを見終えたり(第6部かな)、『言語の本質』という本を読み終えたりしたのだが、それらについてもいまだ語ることができていない。

 とりあえず今回のケースでいえば、納得してしまったから言うことがなくなっている。納得したら語るモチベーションが削がれるのだろうか。ある程度はそうかもしれない。
 かといって、納得していないことについて語ることができるのかも疑問である。

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