灼熱

5月ぶりに児童クラブへ行ったら、学校がとんでもなく暑い。
廊下はサウナさながらの様相で、数年前まで扇風機だけで乗り切っていたとは考えられない暑さ。
こんな中両手に重たい荷物を持って歩いて学校まで行って帰ってくるなんて、冗談抜きで命に関わる。
自分がこの時代の子供じゃなくてよかったと思った、あまりにも過酷すぎる。
子供たちも暑さに疲弊しきった様子で、数人は早く帰りたいと言いながら渋々教室に入ってきた(帰り際にはまだやりたいと言っていたけど)。
そのうち1人の子はもはや何もやる気にならないらしく、最後まで工作や遊びに参加せず不機嫌そうにしていた。
こんなに暑いのに授業必死に受けたあとに預かり保育なんてやってられないよなぁ、わかる。
教室は涼しいとはいえ、今思えば少なからず熱中症の症状があったのかもしれない。児童クラブのあと迎えに来てもらってはいたけど大丈夫だっただろうか。
そういえばコロナ禍で児童クラブの開催を4年間中断していたから、熱中症に対する見識はおそらくまだ誰も持っていない。
今後は様子を見て保健室を頼る選択肢も考えようと思った。次回相談しておこう。

雑に折り紙をしていたら、女の子がリンゴ飴を作って持ってきた。
これあげるからなんか作って、とのこと。
ぼくは記憶を頼りに何か折ろうとしたけど何も思い出せず、偶然教室にあった折り紙の本に助けられながらウサギを折って、その上にマーカーでうさぎの絵を描いて渡した。
感想を聞きそびれたけど、約束は果たせたはず。
ちなみにリンゴ飴は頂点に毛糸を付けて茎を再現して、女の子に返した。
その子は帰り際にリンゴ飴を鼻に近付けてトナカイと言って笑っていた、小学生すぎる。

しかし昔家にあった折り紙の本捨てられちゃったかな……頭が6個ある亀とか、繋がった2羽のうさぎとか作った記憶があるんだけどどんなタイトルだったか全く思い出せない。

実家暮らしの兎獣人です。