見出し画像

#53 もう「✕」には見えない

絵本作家ディック・ブルーナの生み出したうさぎの「ミッフィー」。
日本では当初「うさこちゃん」と訳されてましたが、今ではもう完全に「ミッフィー」で定着してますね。

そのミッフィーの誕生秘話を描いたドキュメンタリーの再放送をこないだ見たんですが、彼女の顔の下半分にある「✕」が何を意味してるのか私は初めて知りました。

口を表現したいなら、フツーは「―」とするわけですが、なんでまたよりにもよって「✕」なんでしょうか?
アレはじつは「鼻と口をくっつけて、極限まで単純化した記号」だったんです!
つまり、上部のVの字はミッフィーの「お鼻」で、その下のひっくり返ったVの字が「お口」なんですってよ。

そう聞いて改めてミッフィーの顔を見たら、なるほど確かにそう見える。
というか「もはやそうとしか見えなくなってしまった」のです。
人間の意識って面白いモンですね~。

私はもはやミッフィーの顔を「●」「●」「✕」の三記号だけで描くことはできません。

ミッフィー


読者のみなさまからの温かいサポートを随時お待ちしております。いただいた分は今後の取材費として活用し、より充実した誌面作りに役立てていきます。