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#75 HDDレコーダー普及以前のオタクは「リアル視聴」

録画機が普及して以降、「視聴率の信憑性が落ちた」という声があります。
「調査契約家庭の対象受像機のリアル視聴」のみが算出基準になっているわけですから、「録画して好きな時間に観る」というのがフツーになってしまっては、確かにその通りではあります。

けれども「録画機が普及して以降もリアル視聴にこだわった人種」もいたんです。
そのこだわりは「録画した物を自由に編集して保存できる」という夢の機器「HDDレコーダー」が普及するまでは続いていました。
「オタク」と呼ばれる人達がそれです。

ビデオレコーダーだと「録画」はできても「編集」はできないんで、タイマー録画で済ませると「CM」まで残っちゃうんですよ。
だからHDDレコーダー登場前のマニア達は「推し番組」だけは「リアル視聴」を続けていたわけ。
どんな用件があっても放送開始時間までには帰宅して、CMタイムになるとリモコンの「ポーズ(一時停止)ボタン」をポチッとするのです。

HDDレコーダーに買い替えて「リアル視聴してポーズボタンをON」という日常から解放された時の喜びたるや・・・いや~、生きてて良かったとマジで思いましたよ。

もうお分かりかと思いますが、今回の話は「オタクの話」と言うより「私の話」です。

リアル視聴


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