セージの耳打ち#207 金払ってでもテレビを観てた時代
最近はテレビ離れが進んでいると言われ、「家にテレビがない」と語る若者も少なくありません。
けれどもちょっと前までは、テレビというのは金を払ってでも観たがったものなんです。
その好例が、旅館やホテルにあった「有料テレビ」。
ほら、右側にコイン投入口がついてて、100円で1時間観られたアレですよ(と言っても、もう知らない世代が大半なんだろうなぁ・・・)。
最近の旅館やホテルは顧客サービスが進化してるんで、ペイテレビなんてAVくらいしかないでしょうけど、昔は「テレビ観たけりゃ金払え!」とやたら強気だったんですよ。
金持ちだったらいくらでも100円をつぎ込めましたけど、ビンボー人はそうはいきません。
「金払ってでも観たい番組」を番組表で事前チェックし、100円を最大限に有効活用しないといけないわけですよ。
「なんで旅先でこんなに神経使わないといかんのだ?」という疑問も正直わきましたが、いま振り返ると、アレもアレで楽しかったですね。
テレビの権威がまだ今よりはるかに高かった頃の、ほろ苦い青春のお話です。
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