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#80「お灸をすえる」の誤用が気になる

「驕り高ぶっている✕✕にお灸をすえる」的なフレーズがメディアではしばしば登場しますが、あれに鍼灸関係者は不快感を露わにしているとの声が。
「お灸は『相手を苦しめるために』すえるものではなく『病人を楽にする治療として』すえるものだ。『折檻』や『仕置き行為』の意味合いで『お灸をすえる』を用いるのは根本的に間違ってる!」というわけです。

これは私も気になっていたことで、「痛い/辛い/苦しい」をネガティブな意味合いのみで捉えて忌避するのは現代人の悪癖だと思います。
「痛くて辛くて苦しいけど、それを乗り越えた先には喜びがある」ということを知る人は、お灸を「折檻/仕置き行為」とネガティブに受け取ることはないでしょう。

まぁ私は、たとえ「乗り越えた先には喜びがある」としても「痛い/辛い/苦しい」とはなるたけお付き合いしたくないですが・・・。

お灸


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