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トイレの神様は国道に

汚い行為をしている人も、タイミングによってはこっちに綺麗な人になるって話。

高校の時に付き合っていた彼女と、実家で喧嘩をしては「もう帰れや」と追い返して、後からやっぱり仲直りしたいと追いかけて機嫌を取って話す。

そんな繰り返しの付き合いで、しょうもない喧嘩は日常茶飯事だった。


ある日もしょうもないことで喧嘩した。

今回は追い返して、絶対に追いかけへんと思った。

そして住宅の上から帰る彼女を眺めてから家に入った。

数分後、やっぱダッシュで追いかけた!なんだかんだで仲直りできるやろと。

でも今回はあいつは頑固やった。

何回謝っても先々行く。こっちもイライラしてきたけど、まあ好きやから粘りますわね。

その日はパラパラと雨が降ってたんすよ。

傘忘れたなーとかちょっと思ってたら国道沿いのシャッター閉まった店の前に傘が2本置かれてた。

左右綺麗に並べてて花みたいやなと不自然に思いながらも、傘あるやん後で拾ったろかなと思って通り過ぎた。

そんなことをチラッと考えて、まずは仲直りを優先!

おい女!はよ機嫌治せやと。何回も待てやごめんてとオカマみたいに謝る。


もう無理かもな~今回はと思った時に風がビューっと吹いてさっきの傘が一つ飛んできた。

何気なくさっきの場所を振り返る。

そしたらうんこ座りの婆ちゃんがケツ丸出しでこっちをガン見!

彼女も見てて、俺らは早歩きになった。笑いながらも。


「見たよな?俺だけちゃうよな?」

「見たwうんこしてたw」

「やばいやばい国道沿いやで。こっわ!早く帰ろうぜ~」


一瞬で駅まで送って仲は戻って帰りはイチャつきながら帰った10代。

今思い出してもうんこ婆さんはおもろくて思い出す。

トイレの女神様は国道沿いにもおるんやで。


エピーソードトーク風Notesでした。

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