【番外】いにしえのロケーションベースVR
VRの技術は実はかなり昔(1960年代)より研究ベースでは存在していたが、1990年代になると、その技術をアミューズメント施設に導入しようという動きがあった。今でいうロケーションベースVRの先駆けである。
ナムコは新宿で営業していたゲームセンターなどに、米国コモドール社のグラフィックコンピュータAmigaによる『Virtualy』を設置、セガは当時開設してた屋内型テーマパーク「横浜ジョイポリス」などにモーションライド型のVRアトラクション『VR-1』を、大阪の「ATCガルボ」などに銃座型VRの『セガネットマーク』を導入していた。
(ATCガルボにあった『セガアットマーク』)
(『VR-1』セガ公式Twitterより)
いずれも、現在のVR映像と比べると、テクスチャもない粗いポリゴン表示のみで、しかも秒間10コマ程度のカクカクした映像だった。それでも当時体験して、それまでにない没入感を堪能していたのを覚えている。
(画像3枚:『Virtualy』Wood氏のYouTube動画より)
そんな当時のナムコとセガの血を引き継いでいるバンダイナムコアミューズメントやCAセガジョイポリスが、現在のロケーションベースVRでも中心的な存在になっているのは何かを感じずにはいられない。
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