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見た目は同じでも中身は別物 RF-U150&RF-U155比較とスピーカーを交換した話

RF-U150 → RF-U150A → RF-U155

きっかけは約1年前に
「DSPかつアナログ選局」のラジオはどんなものだろうか?
と思い、RF-U155をハードオフで入手したことから始まります。

この機種、元は2000年代初頭(2003年のカタログには掲載有り)発売のRF-U150がスタートで、10cmバーアンテナ採用ということでAMが高感度という特徴の機種でした。
2011年のアナログTV終了前に「TV 1/2/3」の表示が消され、RF-U150Aに変更。
その後2017年から中身をDSPに一新されRF-U155となった機種です。
2017年の変更は受信用回路がアナログ回路-->デジタル回路へ一新される変更でしたが、筐体をはじめアンテナやスピーカーは変更なしの模様です。
20年近く続いたモデルでしたが、つい先日生産終了となっているのを発見。

話を戻しますと、RF-U150を入手したのはRF-U155と同一筐体(つまり同一インターフェース)で全く違う仕組みで動作する差を見てみたかったからということになります。
RF-U150のほうはヤフオクで動作品を調達してきました。

左が150、右が155。外見上の差は型番、TV表示の有無とフォント。
あと個体差かもしれないが、150はゴールド色がやや薄い。。。
150は中国製、155はインドネシア製。150の途中からインドネシア製に変更されたようです。
150には「松下電器産業株式会社」と記載があるので2008年以前生まれです。
155だけラベルの下にねじが隠れているようで完全には開腹できず。。。

状態確認

ハードオフで入手したほうの155はボリューム接触不良でものすごいガリが発生していましたが、接点復活材一発で解決。

ヤフオクで入手したほうの150ですが動作品と書かれていて、確かに動作はしているのですが、AM・FM共音が割れやすいです。
時報の音に変な和音が混じるのはこの筐体特有の問題のようですが、150の方はアナウンサーの声まで割れているように聞こえます。
ということで点検開始。

画像が残っていませんでしたが、似たような大きさの汎用スピーカーに繋ぎ変えたところ、問題が解消したのでスピーカーの問題で間違いないようです。
というわけで、思わぬ追加出費となりますがスピーカーを交換します。

スピーカー交換

元のスピーカーは8Ω 65mmですが、65mmかつ基盤の穴にはまる小型マグネットのスピーカーはいくら探しても見つかりません。
最初最も安かったこれ↓を考えましたが、57mmながらマグネットが大きすぎるようで却下。

何とか探し出し購入したのはこちら↓

古いスピーカを外し、枠に両面テープを貼り付け。
センターに新スピーカーを貼り付けます。
スピーカーの周りの隙間は隙間テープで埋めました。写真は点検中の図。

これで無事復活しました。
スピーカーがサイズダウンしているのでこの機種本来の音ではありませんが、修理できてよかったです。
スピーカー不良に関してはこの機種で同じような事例がブログやレビュー等で散見されています。
(すべて音が割れる症状)
ボリュームのガリといい品質に関しては長寿モデルらしくないですね。

二機種の差について

この二機種の差についてはしっかりまとめられているブログ(150155)があるので詳しくは割愛しますが、
・AM音質 150>155
・AM感度 150=155
・FM音質 150<155
・FM感度 150≦155
・選局の癖
 150はAMの帯域幅が広すぎてどこがベスト位置か不明
 155はAM/FMとも強力な局の近傍の微弱局にはなかなか合わない
・(個体差かもしれないが)155だけボリュームの操作感が軽すぎてすぐに爆音に。。

ざっとこんな感じです。
AMの音は155が帯域幅を絞りすぎているのか、音は中低音しか出ません。
150はそれに比べればいいですが、逆に広くとりすぎているようで300kW級の局が2局並ぶとその間は埋まってしまいます。

FMの音質は155が抜きんでていると思います。
この筐体サイズとしては高音域にツヤを感じるくらい優秀です。

FMの感度もDSP効果か150より僅かに健闘、AMは互角です。
選局に関する特徴は巷の噂通りですね。
同調ランプも150は強弱をもって点灯しますが、155はON/OFFしかありません。

同じ見た目なのにずいぶん個性が出てます。。

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