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タマヨリヒメとワダツミあとがきとか


==感謝ーーーーー!!!======

気がついたらほぼ3年もこのお話に取り組んでいて、気がついたら30万字くらい書いていて、頼まれたわけでもお金になるわけでもないものをしこしこと書いていて…………………楽しかったです。

書くことが排泄行為の一種でしかないと思っていた自分の意識が、この3年でどれだけ変わったかまだ全貌は分かりません。でも変わったこと確かです。

読んでくれてありがとう、スキをくれてありがとう、コメントをくれてありがとう、気にかけてくれてありがとう。
どれだけありがとうと言って足りないな。でもありがとうございました。

書いている自分は頑張って書いたけど、読んでくれたあなたも頑張って読んでくれたんだと思います!
長い、途切れがち、何ものでもない奴の小説を。うん、頑張ってくれてありがとう。
ここで頑張りを分かち合いたいです。
一緒に最終話まできてくれてありがとう。
アナタイイヒト!ガンバタネ、エライヨ、キット、イイコトアルヨ👍シランケド!


==感想、募集します======

その上で図々しいことこの上ないお願いですが、感想を頂けたら嬉しいです。
というのも、『璦憑姫と渦蛇辜』をブラッシュアップして紙の本にしたいと考えているからです。
なので根本的につまらんとか、文章が下手すぎるとか言われるとどうしようもないのですが、作者をペシャンコにしないくらいの力加減でご意見、感想を欲します。
夏の冒険アニメ映画のノベライズ風をイメージして書いたエンタメ志向なので、わかりやすい伝わりやすいことを第一にしています。
作者は伝わってるつもりで書いているのですが、たぶん、よく分からないとか文章がおかしいとかあると思うのです。遠慮なくご指摘ください。
ほか全否定でなければどんなご感想でも歓迎します。よろしくお願いします。

あと表記揺れや誤字脱字チェックにおすすめアプリあれば教えて下さい。

お礼になるかわかりませんがせめてもの気持ちで、感想寄せてくださった方のお名前を本の末尾に掲載させていただきます。

どうぞよろしくお願いします。


==人気投票やっちゃいます======

打ち上げ企画として、『璦憑姫と渦蛇辜』の登場人物の人気投票をします!
おひとり何票でもオッケーです。
・コメント欄(有料だとコメントできないかな?一つ前のとかでも大丈夫です)
・g mail→akiyamat91@gmail.com
・X→@kao44645836
を解放しています。
あなたのお好きなキャラクターをお書き下さい。
発表は後ほどnoteにて。上位3名はイラスト付きで紹介します。
なおどなたからも投票がなかった場合はこの企画は自動的に消滅します。

登場人物一覧になります↓


==道のり=======

書き始めるまでに10年くらいかかったお話です。
その時考えていたタイトルは「深海人魚姫」でしたっけ。
当時はラノベが席巻した時期で、自分もそれに乗りたくてオタ友に聞いたんです。
「何書けばウケる?」
「妹!」
とオタ友は即答しました。
「やっぱ妹が最強だよ!」
というわけで書くことにしました、妹が最強(物理)の話を。

江戸時代、廻船の航路上の波止場には遊郭があったとききます。
遊郭といえば吉原のイメージですが、福井の方にもあったそうです。当時読んだ資料もあくまであったと言われている、という曖昧さでしたがその曖昧さがイメージを膨らませます。
日本海の冬の荒れる海を前に遊女がいるって絵になりませんか?
それに『赤い蝋燭と人魚』の日本の人魚の影のある雰囲気が重なりました。
遊郭の人魚!
そしてその人魚こそが海神綿津見の娘豊玉姫(乙姫)だったとしたら………?出発点はそこでした。

時代を降ってその人魚と人間の間に生まれた子孫は海なし県(岐阜か長野か山梨あたり)の奥に移り住み、龍神湖に綿津見を祀って暮らします。祀られている宝剣はイサラと言って海神の力を宿していました。
時は平成。
人魚の子孫であるタマ子(仮)は龍神湖の神社の巫女として家族と共に暮らしていました。
しかし元遊女の人魚豊玉姫は、若い娘を食べる八尾比丘尼となって今も生きていたんですね。
ある日、山に大雨が降り龍神湖は決壊し村を襲い、タマ子の家族は死んでしまいます。
タマ子は故郷を離れ遠い親戚のアジャク(仮)の家に引き取られます。
アジャクは突然同居するようになった美少女にドッキドキ❤️
でもタマ子は何者かに狙われているようで、周囲には海洋生物っぽい敵が現れアジャクの平和な日常は一変します。
さらに暴走した乗用車がタマ子とアジャクに突っ込んで危機一髪、と思ったらタマ子がイサラで車を真っ二つ。
月夜に浮かぶ黒髪ロングの制服姿の帯刀女子高生。びびった顔の冴えないオレ(アジャク)。
これがこの小説のメインビジュアルになります。

という具合にめちゃくちゃラノベっぽい筋を作っておりました。

しかし、テーマが親殺しときんしんそうかんだったので、ちっともライトなノベルではなくなって、ちょっと手に負えなくなって放置してしまったわけです。

それからnoteでお互いの書いたものを読み合って感想を送るという趣旨のサークル(と呼ばれる機能があったよね)をやってまして、自分の持ち回りの時、出せる作品がなかったんですよ。
そこで上記のネタを思いつきで神話時代に設定を変えてわーって勢いだけで書いたんですね。
1万字くらい、冒頭部分だけ。

それからなぜか急に書く気が起きて、でも一回では書ききれないから連載形式しました。
10章くらいで終わる予定で………。
それが倍の長さに。
すみません。

==リライトするにあたり=======

と、いう感じでほぼやっつけで書き始めたお話なので、当然のように詰みます。
その度にプロットを組み直して、中断して………の繰り返し。
“神話の闇鍋”のキャッチコピー通り、目につくものはなんでも投げ込んだー人魚姫、セイレーン、水妖記のウィンディーネ、オイディプス王、世界の神話や民話ー結果、ただ勢いだけで書き切ったというか。
連載を進めながらもう一方で神話や古代日本、歴史、船舶、海洋などについての知識を仕入れていったので、後から後から齟齬が浮き彫りになります。

まず時代設定。
時間軸がブレていて、イメージは卑弥呼がいた時代(1800年前)。でも縄文海進(海水面が今より高かった)を想定した(1万9000年前)国土の設定………。
場所は具体的に決めていないけど、ハラツェドは北の方と思っている。
本州というより擦文文化圏からオホーツク文化圏(紀元500年ごろ)を覆って、日本海沿岸と大陸を行き来するような国を想定している。
とまあ、ふわふわした設定なのです。

すごく昔、日本のどこかにあったかもしれない国。
ーーーでいいとして問題は細部です。
細部がおかしいと“なんちゃって”感が出まくるのでそれは避けたいなと思います。
話がそれますが趣味と仕事の関係で植物に詳しい方なんですよ。小説の描写で花の開花時期が間違っているとめちゃくちゃ気になります。園芸種が道端に生えているとツッコミたくてうずうずします。
まあ雰囲気で読んでほしいのねー、と思っても特大ブーメランが自分に返ってきちゃう。
文字、稲作、馬、建築物、古墳…………この裏どりのなさを雰囲気で読んでくれと言ってるのか、私は!
歴史好きな人が読んだらあまりのちゃんぽん具合に、受け付けないと思われます………ああ………。

形而上的な方向でしか整合性のある設定にならない気がして、悩ましいです。
まったくの架空の世界にしてしまうと、何というかこの物語の意義みたいなのが薄れるので、ギリギリ日本ってことで収めたい。

時代はグラデーションで変化するものだから縄文と弥生の文化には地域差があるし、縄文時代も稲作やっていたっぽいし。
だとしてもなぁ、まず自分が納得していないし。
とにかく、設定そのものを見直さないといけないという大きなツケを負っています。
ここを消化してのリライトなので、時間がかかると思います。しかし頑張る。

あとは、海賊のエピソードをもう少し膨らませてもいいかな。
なんと言っても浪がやることなすこと不成功でこれでは頭脳キャラして説得力がない、ので。あれ?って感じです。
(元)ワダツミが竜宮にいたころのエピソードも書かないと、神様たちとの関係が伝わりにくいかな?タマがなんで人間になりたかったのかとかどこにも書いてないしな。
もう少しあれもこれも細かく書きたい。

全体的濃淡を均して読みやすくして、と今はこんなところです。
また長くなる予感しかしません…………。


==あとがき有料という暴挙=======

 自分はなるべくたくさんの人の元へ届くことを願って創作物は有料にしてきませんでした。
ふらっと読みはじめた方に最後まで目を通してほしいし、ずっと読んでくれる方からそれ以上頂いたら貰いすぎなので。

100人の人になんとなく受け入れられるより1人が10年覚えていてくれる話を書きたい、という気持ちを持ち続けています。
10年は長いです。その長い間、記憶の何処かに私の書いたものがあるなら、それはその人と一緒に生きたことになるのではないかと思います。ちょっと気持ち悪い?でも本懐ですから。

コミュニケーションの出発点は共感と共振にあると昔どこかで聞いたことがあります。
自分は人と話すのが苦手ですが、巧みに話すことがコミュニケーションだと思っていた時、これを聞いてはっとしました。
笑われるのではなく、笑わせるのではなく、一緒に笑いたい。
今はコミュニケーションについてそう思っています。(難儀ですが)
自分の作品の提供の仕方もその延長線にあって、
「私はこういうものが好きだよ。こう考えているよ。どう?」
というのがスタンスになりつつあります。
ネガティヴが服着て歩いているような自分でも、お話の内容がネガティヴでも、やはりそれを越えて共感共振したいです。

あとがきを書くにあたって、この物語のコアの部分をどういう気持ちで書いたのか記録的な意味で残しておくことにしました。薄まってしまう前に。
広く人目につくとこに置いておくには、重くて人を選ぶ内容なので自主規制的な意味で有料にしました。
あとがきなのに有料というのはそういう理由であります。

どうもここまでお付き合いいただきありがとうございました!

==親という地獄====

親子関係も人間関係のひとつに過ぎない。でもほかの人間関係と比べて圧倒的に違うのはそこに因果が発生することだ。
ということから始めてみたいと思います。

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読んでくれてありがとうございます。