Learning Journey 2023春⑥

[参加のきっかけ]

高2から高3に進級し、1年後に大学受験を控えるタイミングで「自分が何を学びたいのか」が全く分かりませんでした。そんな状況が少しでも変わればいいなと思い、このプログラムに参加しました。

[思い出と学び]

1泊目、元湯さんでの夕飯。鹿肉のユッケ丼。

これを食べている時にはなぜ西粟倉村がジビエを売りにしているのかわからないまま喜んで食べていたけれど、翌日百年の森構想について教えていただいた時に鹿肉のルーツを知って「西粟倉では活動の一つ一つに筋道がある」ことを知りました。この筋道が西粟倉の人たちが模索してきた過程そのものであり、その筋道がはっきりとしていることが良い村、集団になるためのヒントなのではないかと思いました。旅が終わってから気づいたことですが、私の住んでいる所沢市や通っている学校、そして自分自身には「なんでかわからないけれどやらなくてはいけないこと」がとても多いように感じます。この「なぜかやらなくてはいけないこと」を丁寧に見直すことで集団としても、自分自身としてもより良くなれるはずです。

 「自然」の写真たち。

若杉天然での「気配」探しや朝の散歩などを通して撮った写真を見返して、なんだかんだ私は自然が好きだと自覚しました。振り返りの時にかなめさんに言われた「指先まで神経が通っている」そして事後学習の時にゆうなに言われた「生き物として生きてる」。このふたつが自分の中で予想外なほど嬉しかったです。ただ同時にそれは生物を研究したいとか、森の中で生きていきたいという種類の好きではないと思いました。そう言うものではなくて「良き隣人(?)」みたいな感じ。

キャリアを考える(写真はないです)。

初日のnestの活動プレゼンの中で「理想と基底」の考え方がとても印象に残りました。もともと母親がよく言うことばが「わんぱくでもいい、逞しく育ってほしい(丸大ハム)」だったこともあって根本的には私自身の中に理想と基底の考え方があったと思います。ただ、学校は減点式です。高校入学後やれ成績だやれ大学受験だと言われるうちに多少なりともそこに毒されていた部分があるなとnestのプレゼンを聞いて思いました。

青空市の焼き芋から始まる関わり。

初日のフリータイムで青空市の焼き芋を買いました。その時にお店のおじいちゃんと少しお話をして仲良くなりました。あと焼き芋めっちゃ甘くて美味しかったです。翌日のフリータイムでえみり、 あいり、ゆうなと小林菓子店の方へ歩いているとおじいちゃんから声をかけられました。その時おすすめされた小林菓子店のコーヒーはケーキによくあってとても美味しかったです。そして最終 日、道の駅でお昼を食べた後にちゃんと挨拶をすることができました。個人的にはこの最後が一番記憶に残っています。私はこれまで人付き合いをあまり真面目にしてこなかったので時間の経過で関係が自然消滅なんてことがよくあったのです。そのため、ちゃんと会ってご挨拶ができたことが小さな成功体験になりました。

 

 

余白の美

           (って書いてる時点で違う)


策略について。

実は私には小さな策略がありました。それは特に青空市のおじいちゃんとの関わりで特に顕著に出ました。その策略とは...

 赤い帽子です。パディントンみたいなあの帽子を被ってきたのには2つの目的があります。1つ目は初対面の人との話題になりやすいこと。そして2つ目は「覚えてもらいやすいこと」です。1つ目はともかくとして、2つ目の目的は完全に果たせたと言えるでしょう。あの帽子をかぶっていることで私と関わった記憶が「赤い帽子の人」と結びついて関わりやすくなったはず...ちょっとせこいことをした気もしますが人見知りの自覚があったのでこのくらい攻めの姿勢でないといつまで経って も人と仲良くなれない気がしてたんです。

 今回の旅で私は「人と関わること」が大好きなのだと自覚しました。特にこのLearning Journeyは初日から「こんな早いことある?」と言うくらいのスピードで参加者が打ち解けて、3日間とは思えないほど濃密な時間を過ごしました。今回はレアケースだとはわかっていますが、こうやって人と話して、相手の考えに寄り添って、そして互いに学ぶことに俄然興味が沸いた旅でした。同時に、それを仕事にしたいとは思っていないことに気づきました。自然と同じです。生きていく中でやっていきたいけれど仕事にするのはちょっと...と思います。

 私の人生における「理想と基底」を考えると、理想はもう私の妄想そのままなのでここには書ききれないのですが、基底は「食べ物と屋根付きの寝床があること」です。この基底を見つけた時、この日雇いバイトが溢れかえる世の中で生きていくことはあまり大変なことではないのかもしれないと楽天家ゾーンに入りました。そしてそのゾーンの中で辿り着いたひとつの答えが、「大学で学ぶことは仕事に直結することでなくてもええじゃないか」です。その答えに則り、私は今一番興味がある「人」について学ぶために大学に進学する予定です。ここまで考えた時に図らずも Learning Journeyに参加した1番の目的が達成されていました。いぇい。

↑1日目の地図
↑2日目の地図
 ↑理想と規定、自由、キャリアについて↑
↑前泊の日に読み終わっちゃった旅のお供の本とそのまとめメモ↑

最終的にかなりまとまりがないレポートになってしまいましたが最後にひとつ、Learning Journeyに参加して見つけた「こんな人になりたい」という理想を書いておきます。

練っている小麦粉に加えられる水でありたいです。

 

とても楽しく学びある旅でした。ありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?