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キャリア教育ってなぜ必要?

先日、西粟倉中学校で「キャリア教育講演会」の講師をNestで担ってきました。教育コーディネーターとしてふさわしい方、魅力的な方をご紹介するのが役目かと思いましたが、Nestの人がどんな経歴をもっているのか、なぜキャリア教育に力を入れているのかを子どもたちにも先生方にも共有するいい機会かと思い、先生方にご無理申し上げて授業を行ってきました。

最初は2つの問いから。

「キャリアってなんだと思いますか?」

「キャリア教育ってなぜ必要だと思いますか?」

それぞれ2分間子どもたちに考えてもらいました。ぜひお読みの皆さんも考えてみてください。

①キャリア
キャリアの英語は「Career」中に「Car」が入っており、「車」を意味のもとにもつ単語だそうです。

転じて「わだち」のことを指し、その「わだち」を人間のたどってきた軌跡=人生として、職歴・来歴というような「キャリア」のイメージができあがったのだとか。

だとすると、「キャリア」とはこれまで生きてきた軌跡にあたります。でもそうすると「キャリア教育=人生の軌跡教育」となり、なにか変な感じがします。

過去に対して教育しても仕方ないのでは?ということですね。

②キャリア教育の必要性
そこで、キャリア教育を比較して考えてみます。

例えば、「動物にキャリア教育」は必要でしょうか?

飼っているチワワに「君は将来なんになりたい?警察犬?麻薬捜査犬?盲導犬?それとも・・・?」そんなことを聞くでしょうか?

また、iphoneのAIコンシェルジュ「Siri」に「君は将来どんな人に使われるような存在になりたいかな?」そんなことを聞くでしょうか?

どちらも意に介さないでしょう。

動物もAIも「選択肢」がないからです。

人間には生きていく「選択肢」が多くあります。また、自分で生き方を選んでいく必要があります。だから「キャリア教育」が必要なのでしょう。

だとすると、「キャリア=人生の軌跡」ではなく「キャリア=人生の選択の仕方」になります。

ここにNestがあわくらみらいアカデミーという子どもたちの「やりたい」を実現していく取り組みに力を入れている理由があります。

変化の激しい時代になりました。変化が激しい、というのはどういうことかというと一言で言えば「生きることがどこか当たり前になった」時代ということです。死生観の変化が激しい、ということです。

自分がいかに生きるか、ということを「生きることは前提=そこからさらにいかに自分のやりたいことを実現するか」の視点から考えなければなりません。

前述の「キャリア=人生の選択の仕方」の中心には自分の「やりたいこと」を据えてよい時代になりました。自分の足の運び方が、キャリアになる時代です。どこに向かって歩いて行こうか、というのは「やりたいこと」を羅針盤にして進んでいくことが重要です。

また、歩き方も大事になってきます。やりたいことを実現していく方法、人と一緒に歩いていく方法、そして歩いた経験。

それが今後の世の中を生きていくうえで「基礎技能」になってきます。

最後は、スタッフの「小さいころに夢中になったTVゲームが自分の選択に影響を与えたように、みなさんのちいさなやりたいことをぜひ大事にしていってください」という言葉でキャリア教育講演会を締めました。

また、機会をみながらキャリアについて子どもたちと考えていく時間をつくっていきたいと考えています。

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