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たぶん食べもの

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即興の散文。食べもののことを書きがちだけど、食べもののことがまったく書かれていないときもあります。
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#散歩

道の歩き方が雑だと、毎日が発見の連続になる【4/19】

最近、自分の歩き方が雑だと気づいた。 ぼんやり歩いているともいう。周囲を見ているつもりがちゃんと見ていない。そのおかげで見知った道でも頻繁に新しい発見がある。 毎日が発見の連続だ、とか言うとなんかちょっとかっこいいけど、要は日々見落としがたくさんあるから、発見することが終わらないのである。 この前は、近所の人が寄り集まるような、個人販売もしてくれる卸問屋を見つけた。ちなみにこの街に住んでからはもう3年近く経ち、そのお店の前を100回くらいは通っている。 その場所のこと

雪が降った日の夜は散歩がしたい【2/5〜6】

2月5日(月)はわさわさと大量の雪が東京に降った日。 16時ごろ、取材の帰り道、徐々に威勢よくなりはじめていた雪の降りっぷりが、家に着くころには横殴り気味になっていた。 傘をさしているのにコートが雪まみれになって、家に到着した途端からだがずっしり重い。雪のなか行動するのは普段の3倍くらい疲れる気がする。雪国の人たちのエネルギーってものすごいな。 とはいえ、ふかふかの雪を踏むなら今晩のうちしかない。あまり雪の降らない街に急に降る雪の軽さと白さは降った日の夜がピークなのだ。

電話をかけながら散歩する習慣【4/4】

友人が、昼休みに食事を食べたあと、散歩をしながら電話をくれるようになって数ヶ月が経った。 友人は、健康のために歩くことを習慣化させようとしているという。その試みをはじめてきいたとき、なんと粋なんだと思った。これこそ昭和生まれの私たちに必要な行動だ。 そう思うのなら、私もその時間は一緒に散歩をすればいいんじゃないかと考えたが、結局家にある仕事机に座りながら受話器をとることが大半という状況で今に至る。自宅とはウエストがゴム製のズボンのような存在なのだ。ぬくぬく過ごすことに慣れ