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【ワタシ、不妊治療してました】はじめての婦人科は④

まだケッコンのケの字も意識していない上に
一度も婦人科へ行ったことがなかったのに
婦人科へ行くことになった
患者ではなくスタッフとして
詳しくは最後のほうで記します

思っていたのと違うと思いながら大学へ通いさらに大学院にも進学
前々回の話だと、大学受験時に両親からは
「金銭的に私大へ行くなら関西で」
と言われていたはずが、関東の私大へ、しかも大学院までとなると、
あの時両親が言っていた言葉を完全に無視して進んでいるように見えますが

実は、大学1年の時に成績が比較的よかったことから
2年目の学費が半額となり、この事態をワタシの頭の中で
「金がないなら頭を使え」と変換し
3年目も学費のために何とか成績を維持し
2年目から3年目は学費を半分に抑えることができた
そういったこともあって、両親は大学院への進学も了承してくれた
ちなみに、大学院も院試の結果、学費が半額になり
同期の院生が少ないことも相まって、博士課程修了までは半額で行くことがができた

とはいっても、同級生たちは皆ほとんど就職しているわけで
学費が半額とはいえ、一人で生活していかなければならない
大学院へ進学してからは学費だけは出してもらっていたが、
生活費等はなるべく自分で支払うようにしていた
そのためのバイトは必須である

大学時代からスーパーの試食とかのマネキンさん、某ファーストフード店、塾講師(教職課程を取っていたので研鑽を積みたいと思ってやっていた)、早朝の弁当屋(低血圧で朝弱いのを改善したかったから)、夜の沖縄料理屋のバイトなどなど、バイトしていた

タイトルにある婦人科のバイトは
自分で探してきたのではなく
前回登場した腐れ縁教授からの紹介

まだ腐れ縁教授が辞める前で
ワタシが修士課程が始まったばかりの頃

腐れ縁教授の話によると
腐れ縁教授の祖父が昔医者だったころに知り合った人が
ワタシが通っている大学の近くでレディースクリニックを開院する
そこでスタッフが必要になるので、誰かいないかと

ワタシは医療事務的なことをするのかなと思った
でも医療事務のこと何も知らないけど
オープニングスタッフ的な感じであればいいかと思い
はじめてレディースクリニックという名の婦人科へ行った

レディースクリニックへ行く途中もずっと
事務的なことしかできないのにいいのかな、
なんて考えながら歩いて到着すると
クリニックの先生がめちゃくちゃ喜んで
「来てくれてありがとう!!培養とかできるでしょ、これからこのクリニックで培養室作って体外受精もできるようにするんだよ。」

バイヨウ?タイガイジュセイ?
言葉はわかりますよ、でも詳しくわからないし、培養なんてできないし、
そもそも婦人科に行ったことないから、どんな症状の患者さんが来るのか、
どんな診察するのか、どんな治療するのか、
ワタシは女性でありながら未知の世界すぎて、はてなマークが宙を舞う

とにかく、先生はめちゃくちゃ勘違いされてる
腐れ縁教授はこの先生に何と言ってワタシのことを紹介したのだ!?
でもこの先生は諦めない
「できないならここでトレーニングして培養士になるといいよ」
って、理系だと思って入った学科が文系で、思ったのと違う勉強して4年間で完全に社会科学系の脳みその転換してしまったのに、ここで培養士という提案、いや、無理すぎる・・・
でも、先生はいつかわかるだろう、この人には無理だと

ということで、とりあえず、看護助手として働かせていただくことになった
ちなみに、レディースクリニックのバイトを始めたこのころ
まだ早朝の弁当屋と夜の沖縄料理屋は続けていた
さらに、ちなみに夜の沖縄料理屋のバイト、その当時沖縄にハマっていた腐れ縁教授の行きつけで、ワンオペで働いていた女将さんを見て、ワタシに手伝ってあげればと言い出したことがきっかけで始めるに至った

学業もありながらバイトをすでに2つかけ持っているなら
レディースクリニックのバイトは断れそうなものの
腐れ縁教授からの圧も強く、言われたら断れない性格も相まって、断れなかったのを思い出す

患者として一度も行ったことがなかったため、
自分が内診台に乗ったこともないし、その光景を今まで見たこともなかったので、出勤初日、内診室で先生の指示を聞いて1時間ほど働いていたとき、
内診室でふらつき倒れた
初日にして辞めさせられるかもと思ったが、
一緒に働いていたお姉さん的なスタッフの方に
「衝撃だよね、大丈夫、大丈夫、慣れるから」と言われ
確かに次の勤務の時には問題なく働けるようになった

諸事情により1年ほどで辞めることになるが、
働く前まで全く知らなかった、婦人科系の疾患や感染症、
不妊治療について、この機会に知ることができた
でも、その当時、ケッコンのケの字も、ニンシンの二の字もない
ワタシには“勉強になった”程度で、数年後に自分がガッチガチのゴリゴリに不妊治療にハマっていくことになるとは思いもよらなかった






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