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月面のブランコは揺れる

3回くらい下書きを書いてたけどイマイチ書きたいことではなかったので結局進まず、案の定前回から間が空いてしまった。でもこのnoteの趣旨はあくまで自分が書きたいと思ったことを書くなのでこれでいいかなと思う。読んでくれて、感想を言ってくれる人がいて恥ずかしいけどめちゃくちゃ嬉しい。けどやっぱり気分で書きたい時に書いていくスタンスで。
最近やることが多すぎて何から手をつけていいか分からない時が多々あるので少し息抜きのつもり。

唐突だけど音楽を聞いて心が揺さぶられたり、考え方が変わったりしたことってあるかな。僕はある。ある曲を聞いてから考え方、生き方が少し変わったし、まず音楽の聴き方が変わった。

BABY BABY
君を抱きしめていたい
何もかもが輝いて 手を振って
BABY BABY
抱きしめてくれ
かけがえのない愛しいひとよ

これはGOING STEADY、今の銀杏BOYZの「BABY BABY」という曲のサビの部分。この曲を知らない人がこの歌詞を見たら、ああ恋愛ソングかと思うだろう。確かに恋愛というか愛についての歌なのだけどちょっと変わっている。この曲はボーカルの峯田という男が18の時に作詞したのだけど、当時峯田は1度も恋愛をしたことがなかった。恋したことがなかった18歳が書いた恋のうたなのだ。 
 
この曲と峯田と銀杏BOYZに僕の考え方は大きく変えられた。昔の僕にとって音楽は何となくノリがいいとか耳残りがいいから聞いてる、あくまでBGMであとはカラオケで歌えればいいなという感じだった。だから、聞きやすい音、キレイな歌声、何となくかっこいい音あとは流行りの曲をただ聞いてるだけだった。でも大学に入ってすぐ、たまたまYouTubeで銀杏BOYZのBABY BABYのライブ映像を見た時衝撃を受けた。坊主のおっさんが汗ダラダラ、声ガラガラで泣きそうになりながら歌ってる。歌も全然上手くない。けどすごいかっこいい。ダサいのにめちゃくちゃかっこいい。なんでか分からないけど鳥肌が立った。そのくらい感動してた。今まで自分が聞いてきた音楽と対局のものだけど、初めて音楽から自分に聴かされた気がした。この時から音楽を音ではなくて言葉としても捉えるようになった。

どうしてこんなに心震わされたんだろう。それはきっと峯田が思ったこと感じたこと伝えたいことを一切包み隠さず、カッコつけずに本気で歌ってたかなんだろう。歌詞があって音があってというのが曲だけど、この時歌詞というより峯田の心の叫びみたいなものがガンガンに響き渡ってた。恋愛なんてしたことないのにこれが俺にとっての恋愛なんだぜって恥ずかしげもなく歌ってたからだろう。それまで何となく素の自分でいることがダサいと思っていた。だから身の丈に合わないことをしてみたり、カッコつけたりしていた。それがかっこいいと思ってたから。でも峯田を見た時、自分の思ってたかっこいいと正反対なはずなのにめちゃくちゃかっこいいと思った。ありのままの自分をさらけ出して、自分の思ってることを全力で叫ぶことがこんなにかっこいいことなんだ。そこから僕の考え方は180度変わった。このnoteも自分をさらけ出すものの一つだ。昔の僕なら間違いなくダサいと思ってた。けど、前回のnoteにも書いたけど、みんなに合わせるんじゃなくて自分がやりたいことをやるのがかっこいいということに気付かされた。この曲を聞いてなかったら僕はずっと狭いものの見方をして勝手にダサいものはダサいと決め込んで、勘違いしたまま生きていくところだった。初めて音楽によって考え方、生き方が変わった瞬間だった。

これから死ぬまでにどれだけの時間、どれだけの種類の曲を聞くかは分からないけどせっかくだったらBGMとして聞くんじゃなくて、もっと意義のあるものとして音楽を聴くのも悪くはないと思う。まああくまでこれは提案で、音楽の楽しみ方は人それぞれであるべきと思う。音を楽しむものだからね。


長くなりましだ読んでくれてありがとうございます。
銀杏BOYZが気になった人は是非聞いてみてね。
ちなみに僕は駆け抜けて性春という曲が1番好きです。
個人的にはカネコアヤノも歌詞を聴くという点では最高だと思うので是非。


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