ココ最近の出来事あれこれ雑記(2019/9/3)

・ユーフォと京アニと山田ワープさん

9/2、新宿ピカデリーで現在開催中の
京都アニメーションの劇場版作品の特集上映にて
『響け!ユーフォニアム ~届けたいメロディ~』を見てきました。

作品の詳しい紹介は公式ホームページを見てもらいたいので割愛。
http://movie2.anime-eupho.com/
TVシリーズの2期を2人の登場人物の話として再編集し、
新規作画・新録を加えた作品になってます。
2017年の作品ですね。もう2年前。はーや。

公開直後も劇場で見てまして、
確か『おもちナイトmini』というたまこまーけっとファン有志による、
京都にて開催されたイベントに呼ばれたタイミングだったので、
MOVIX京都で、同じくDJのOblongarと見に行った覚えがあります。
https://peatix.com/event/305123?lang=ja

見終わった後、極鶏っていうラーメン屋に行ってから
いつもどおり出町柳でおもちを買って鴨川デルタで街の風景の一部になる、
そんな感じのスケジュールを予定してたんだけど
いざ映画を見終わると、東京と違って30分で舞台の宇治に行ける、そんな土地の強みもあって
すぐに宇治の街に聖地巡礼をしに行ったはず。
見た人はわかると思うけど、あの水管橋に行った時はたまたまきれいな夕暮れで、
あの作品と同じ風景が広がっていて感極まった事はよく覚えてます。

https://www.instagram.com/p/BaDijUaDQ32/?utm_source=ig_web_copy_link
https://www.instagram.com/p/BaDiyHFDBSf/?utm_source=ig_web_copy_link

と、作品と場所が完璧にリンクしているからこそ、映画1本見ただけでここまで
その時の記憶まで思い出させてくれるのが京都アニメーションの作品なのかなと思ってます。
特に『響け!』は、主人公の声優をやっている黒沢ともよさんの演技が、
ただのキャラの声の演技を超えちゃってて、まるで作品内で人間が生きているような
実在感のある描写になっているからこそ、映画内にある全ての要素が
とんでもない高レベルなものしかないからこそ、印象深いんですよね。
自分は『響け!』の中では『届けたいメロディ』が一番好きです。
青春!って感じで。一瞬の煌めきのような雰囲気が表現出来ているんですよね。刹那といいますか。今しか感じられないこの感情、という表現が上手い。
実際に高校生の時にこれ見たら多分わからないであろう、ノスタルジーの様な不思議な感覚。
空気感やその場所の匂いまで伝わってくる様な描写が出来るのは京アニだけだと思ってます。だから一番好きなアニメスタジオです。


だからこそ現実が重くのしかかってくるんですが。

自分は京都アニメーションの放火事件が起こってから、京アニの作品は見ていませんでした。
それなりに色んな作品は見てましたし、今更見るきっかけもなかったからなんですが。
だからこそ自分の中で、現実の出来事が飲み込めてたんだと思います。結構冷静で。起きちゃったから。どうしようもない。

と思ってたんだけど、全然飲み込めてなかった。

『響け!』を見ていたらあの街が出てきて、輝いていながら何となく寂しいような、
あの宇治の街のすぐ近くで現実に起こったことがどうしてもフラッシュバックしてしまう。
この生きているキャラクターを作り上げた人はもう亡くなってしまったのかもしれない。
(調べればわかるけど)エンドロールに出てきた人のうち誰が事件に巻き込まれたのだろう。
あ、この人は亡くなってる方だ。この人は生きてる方だ。
うーん、もう『今見ているこの絵』で新たな作品を見ることは出来ない。
全然しょうがなくないわ、めっちゃ悲しい。

新聞とかネットとかで結構事件や事件後のニュースを沢山見ていて。
落ち着いて見られるようになったから大丈夫なのかなと思ったけど、それと作品と向き合える様になるかどうかは別だった。
結構厳しい。

多分今『バジャのスタジオ』見たら……… いや見られないわ。
https://www.kyotoanimation.co.jp/baja/

京都アニメーションが復活して完全新作を出すまでこのモヤモヤは晴れないはずで苦しいけども、
比較にならないほど苦しんでいる方々がいらっしゃるわけで。
でもやっぱり辛いしめっちゃ悲しいなっていうのは否定しちゃダメだな、とか
色んな事を思いながら映画を見ていました。


映画の途中、京都駅ビルで演奏をするシーンにさしかかって
そこで『宝島』という曲を演奏するんですけど、ここで別のとある人のことを思い出して。

というのも、6月に亡くなってしまった山田ワープさんのことを思い出してしまいました。
ちゃんとお話したのは実は2回しか無いはずなんですが、。

出会いは前述した『おもちナイトmini』。一方的には存じ上げていましたが
初めてお話したら当然話も合うしオタクだし超優しかった。
確かNew Orderとかかけてた自分のDJをべた褒めして頂いて超嬉しかったです。

山田ワープさんは職場が京都だったので自分の生活圏内で関わることはほとんどなくて。
たまにTwitterのリプやfavを送り合うくらいの関係性でしかなかったのですが。

2度目にお会いしたのは、2018年の10月、
京都で活躍するDJの百合蔵が企画した『Layered』というイベント。
http://twvt.me/layered01

自分も出演者として参加して、それこそ『おもちナイトmini』でやったような
何となく懐かしい洋楽とか最新のクラブミュージックを織り交ぜたDJをやって、
山田ワープさんはめっちゃ踊ってくれた。超嬉しかったです。

そんな山田ワープさんのDJはとにかくすごかった。
EWIを使った生ライブ有り。
生演奏であの作品の曲が吹かれるとやっぱり作品のことを思い出す。
ポジティブな感情がどんどんと放出される至福の時間でした。

その時の同録があります。デカい声出してる一人が自分です。
https://soundcloud.com/yamadawarp/layered01

その中でも『宝島』の演奏がとても印象深くて。
その時は作品内の音の上に生演奏を被せてたんだけど。
元々作品でも重要なタイミングで流れて、アップテンポな曲だから
耳に残る曲なんだけど実際に生演奏で聞いたら本気で『響いて』しまった。
すっげー楽しくてボロボロ泣いた思い出があります。

この日のイベントはとにかく深く心に刻まれているような感じで、
しばらくは同録をよく見返したり聞いていたし、
山田ワープさんがイベント後にアップしたセットリスト解説も、
読むと同録が聞きたくなって、聞くと解説が読みたくなる。
https://note.mu/yamadawarp/n/na606366ba35f

だから気持ちが弱ってた時にこの同録を聞きがちで、聞くと元気になりがち。
本当に好きな音源なのです。
https://twitter.com/neru_kun/status/1120845392021557248
というツイートでリプを飛ばしあったのが最後になってしまいました。
悲しい。もっと色んな話がしたかったです。

なので『宝島』を聞くと、アニメも思い出すし、山田ワープさんのこの演奏も思い出します。

山田ワープさんはこの夏に起こったことは知らない訳で、ある意味幸せなのかなとか
でも話聞いたら絶対悔しいだろうなとかを
『響け!』の『宝島』のシーンで走馬灯の様に思い出し、考えてしまったわけです。

正直、1つの作品でここまで気持ちが揺さぶられるとは思わず。
でも1つの作品を見ればあの日の事がここまで思い出せる訳で。
『響け!ユーフォニアム』という作品は本当にすごいです。未見の方は最初から絶対見てください。

今度京都行こうと思ってるんですけどどこかのタイミングで山田ワープさんに会いにいけないかな。
やっぱり文字じゃなくて声でお話がしたいです。

おわり

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