共同通信杯2024 データ予想

過去10年の3着内データ

共同通信杯_過去10年

過去10年をざっくり全体でみると、やはり前走勝ち上がり→共同通信杯好走が目立つ。牝馬は-2kgだが、過去10年で3着内はすべて牡馬だった。2004年までさかのぼっても牝馬は1頭も3着内になっていない。
では牝馬がそもそも出走していないのか?となるとそうでもなく、21年のレフトゥバーズ(9着)や17年のピルズトレジャー(7着)、16年のファイアクリスタル(5着)など、数年に1頭は出走している模様。クラシックでわざわざ混合の重賞を目指すのはやはりレアケースか。

前走のクラス別、コース別、距離別でそれぞれ好走傾向を見ていく。

前走クラス別の共同通信杯好走傾向

前走G1

共同通信杯_前走G1

前走G1からは過去10年で6頭、朝日杯FSorホープフルSからの参戦。
16年を除くと順当に前走上位人気+当日上位人気がそのまま好走していてわかりやすい。掲示板内という指標はどこまで信用できるか?

過去10年で前走G1かつ3人気以内+掲示板内で共同通信杯に出走し、かつ当日単勝3人気以内だった馬は以下の通り 
23年 ファントムシーフ(3人気) 前走ホープフルS 2人気4着
22年 ジオグリフ(1人気)    前走朝日杯FS 2人気5着

21年 ステラヴェローチェ(1人気)前走朝日杯FS 2人気2着
19年 アドマイヤマーズ(1人気) 前走朝日杯FS 2人気1着
16年 ハートレー(1人気)    前走ホープフルS 3人気1着
14年 ベルキャニオン(2人気)    前走ホープフルS 1人気2着
過去10年で上記の条件を満たした場合、好走率は4/6と非常に高い、なんなら好走した場合すべて2着以内である。

逆にどれか1つでも条件を漏らすと…
23年 レイベリング(4人気)   前走ホープフルS 3人気3着 →9着
22年 ダノンスコーピオン(4人気)前走朝日杯FS 4人気3着  →7着
18年 ステイフーリッシュ(2人気)前走ホープフルS 8人気3着 →10着
見事に沈んでいる。
逆のデータもしっかり適合しているので、これはかなり確度が高いといっていいだろう。

ちなみに、上記の4/6頭はキャリア中で「4角4番手以内で上がり2位以上」、漏れた2頭はキャリア中常に後方からの競馬であったり、前目だと上りが落ちていた。

前走重賞

共同通信杯_前走重賞

前走重賞からは過去10年で10頭、当日人気していなくても好走例があり、穴として狙うならここか。基本的には前走4着内を狙いたいところ。
今年は東スポ杯2歳Sから、京成杯からの参戦がなさそう。

京都2歳Sからは2頭が過去に好走しているがどちらも3着まで、前走人気+好走にもかかわらずなので、共同通信杯との適正がないと疑うべきか。
20年のマイラプソディや18年のグレイルなど、京都2歳S勝ち馬も共同通信杯では敗れていることから、好走したとしてもそこまで信用は置けない。
掲示板外からの参戦であればなおさらである。

シンザン記念からの参戦は過去10年で3頭しか例がなく、そのどれもが掲示板内とまずまずである。左回りワンターンという点で適性があるのか。

前走条件戦

共同通信杯_前走条件戦

前走条件戦の場合、大半が前走1着、例外のうち1頭ダーリントンホールは札幌2歳Sを3着、もう1頭のエトルディーニュも札幌2歳Sを4着と重賞で走っているので基本的には前走1着馬を狙う。
偶然かどうかはわからないが外枠or1枠からしか好走馬が出ていない。
当日単勝人気は基本的に5人気以内、6人気以下で好走した年は出走頭数が12頭以上の年。
前走勝利かつ外枠+当日5人気以内が一つの線引きになるか。
例外の場合は過去に重賞掲示板(できれば3着以内)

前走コース別の共同通信杯好走傾向

次に前走の競馬場別での傾向を見ていく。サンプルはクラス別と同様に過去10年。

共同通信杯_前走東京

まずは同舞台の東京競馬場から、10/30で最も多いグループだった。やはり適正が同じであることからか、前走3着内→共同通信杯で好走のパターンのみ。距離は1800or2000でありマイル以下は1頭も居なかった。東京は2200の設定がないので長いほうでは2400となり、番組表上この層に限られるのは必至か。
さらに面白いのは上がり3Fとの関係性で、上記10頭中上がり3Fが33秒前半だったのは
ダノンベルーガ
エフフォーリア

の2頭のみ。
さらにスワーヴリチャードは稍重で33.6とこれもなかなかのタイム。
この3頭が1着になっているというのは非常に興味深いデータ。
ダービーでも結果を残している馬だけにこれ以降のデータでも使えそう。

共同通信杯_前走中山

おなじく関東の中山競馬場。こちらも母数が多く9/30が該当。
東京と同じ傾向で8/9頭が中山2000からの参戦だった。ホープフルSと京成杯がこの条件のため、傾向として理解できるが1600が1頭、1800は該当馬なしというのは興味深い。
東京とは対照的に着順にばらつきがあり、競馬場としての適性については関連性はやはり低そう。

共同通信杯_前走阪神

前走阪神は7頭、うち5頭が1着馬で残す2頭はどちらも朝日杯FS組。
なぜか2着の排出率がトップな一方で勝馬はリアルスティール1頭のみ。
ここも上がり3Fのタイムを見ると
1位リアルスティール 33.3
2位アドマイヤマーズ 33.9
とリアルスティールがずば抜けてタイムが良い。3位以下はすべて34秒越えなので前走阪神ではよほど上りが使えなければ厳しいか。

共同通信杯_前走京都

前走京都は3頭と少ない。直近年は改修でそもそも開催されていないということもある。
母数は少ないが前走3着内、人気に至っては1人気が3頭であり当日もそれなりの人気である。しかし3頭とも3着にとどまっており、ローテ的に京都からの参戦は苦戦か。(2歳G1+レベルが高い東スポ杯、サウジRCが京都ではなく、京都2歳Sくらいしか重要がない、京都2歳S組はNHKマイル杯に向かう傾向が強い)

中京は1頭だけだがこれはクラス別で少し触れたので割愛。
それ以外の競馬場からは好走歴なし。


今年人気を集めるであろう2頭
ジャンタルマンタル
エコロヴァルツ
ともに朝日杯FSからの参戦。
「前走G1かつ3人気以内+掲示板内で共同通信杯に出走し、かつ当日単勝3人気以内」
おそらく当日単勝人気は3番以内になるが、
エコロヴァルツは4人気だった点が非常に厳しい。
ジャンタルマンタルは1人気1着なのでこの点はクリアだが…上がり3Fが34.8、前目の競馬なのでそこまでタイムが出ないことは理解できるが過去の傾向から考えると1着は厳しい流れ。(33.9を出したアドマイヤマーズは逃げて上がり33.9なので、評価はこちらが高い)

一方でジャスティンミラノは前走東京2000の新馬戦で上がり33.4を出して勝っている。
過去前走東京競馬場での上がりとの関連性は上に書いた通り。5枠より外を引いたら激熱である。
同じ傾向で前走阪神1800の新馬戦のベラジオボンドは、上がり3Fが33.9と優秀。こちらも3着内は有力か。同じく外枠なら。

ねらい目の馬
▲ベラジオボンド
〇ジャンタルマンタル
◎ジャスティンミラノ


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