日経新春杯2024  1/14(日)京都11R

レース概要

京都5日目 4歳以上 芝2400m (特指)ハンデ
年明け最初のハンデ戦であり、かつ最初のG2でもある。
京都競馬場の改修の影響もあり、21~23は中京2200m開催のため好走傾向が異なる点には注意が必要。

穴馬の好走もかなりあるため、妙味もある1戦。過去10年で関東馬の好走はわずか4頭、基本的には関西馬を中心に考えたほうがよさそう。
馬齢は4~6歳、7歳以上は過去10年で3着内なし。

過去の好走傾向~前走との関連性について

日経新春杯24_前走

過去10年での1~3着の前走レース・人気・着順は画像の通り。上にも書いたが21~23は中京開催だったので、傾向が変わるかも?2勝クラス~G1まで幅広いが、過去7年は前走人気や着順が良く近3年は前走馬券外からの好走が目立つ。

前走G1

日経新春杯24_前走G1

前走G1は8頭、ここは京都/中京問わず前走最低でも7着なのでボーダーとしてはG1で1ケタ着順か。
特に目立つのはダービー/菊花賞のクラシック→年明け始動戦のパターン。
ステラヴェローチェも菊花賞4着→有馬記念4着なのでこのグループと見なせば昨年のヴェルトライゼンデ以外は前走G1=牡4歳が占めることになる。
過去10年で菊花賞1ケタ→日経新春杯 のローテで馬券外になったのは
23年4着 ヤマニンゼスト(4着)
20年7着 レッドジェニアル(6着)
17年4着 レッドエルディスト(4着)
※( )内は菊花賞の着順 ダービー1ケタ→馬券外の例は無し。
6/9が好走、ステラヴェローチェを入れれば7/10が好走している。しかし4着以下も4,4,6着なので、決して大負けはしていない。これは結構期待値が高そう。

前走G1で今年出走予定なのは
インプレス(ジャパンC13着)
サヴォーナ(菊花賞5着) → 期待値高
サトノグランツ(菊花賞10着)
シンリョクカ(エリ女9着)
ハーツコンチェルト(菊花賞6着) → 期待値高

ハーツコンチェルトとサヴォーナのどちらか、あるいは両方来る気がする。

前走G2~G3

日経新春杯24_前走G2G3

前走G2G3は9頭、このうち京都開催の7年に限ると「前走3人気以内or3着以内」が6/7頭となる。唯一の例外アドマイヤフライトは14年の日経新春杯を2着に好走しており俗にいうリピーターである。
基本的には3人気以内or3着以内の馬を見ればよさそう。ただこちらはこの条件で飛んだ馬もそこそこいるため前走G1(クラシック)のデータより確度は低い。
というより「リピーターでない」かつ「前走4人気以下かつ4着以下」は来ないとした方が使えるデータである。

前走G2~G3で今年出走予定なのは
カレンルシェルブル 中日新聞杯6人気10着
ディアスティマ アル共3人気13着
ハーツイストワール アル共11人気6着
ヒンドゥタイムズ 京都大賞典9人気4着
ブローザホーン 京都大賞典2人気競走中止
レッドバリエンテ アル共8人気7着
傾向から見るとディアスティマ、ブローザホーンがくさい。ヒンドゥタイムズも前走G2で4着なのでバッサリ切るには危険なところか。

前走OP以下

日経新春杯24_前走OP以下

前走OP以下は表の13頭、京都開催の20年以前で見るとこれでもかという前走1着である。例外は2頭だが、この2頭は当日負担重量51kgと52kgとかなり有利なことも影響したか。
中京開催の3年を加えても、1人気or1着が大半で、漏れた場合は4人気以内かつ4着以内、唯一の例外エーティーラッセンは当日51kgと当日の斤量がかなり効いていそうな感じはする。

ちなみに前走OP以下1着→日経新春杯で4着以下は
21年10着 アドマイヤビルゴ 56kg
17年5着 カフジプリンス 54kg
15年13着 ホーカテンペスト 55kg
15年8着 トウシンモンステラ 54kg
の4頭だけであり、そこそこ確率は高そう。
ちなみに京都開催で飛んだ3頭、すべて差し届かず(馬券内がすべて飛んだ馬よりも前で競馬している)なので、脚質も合わせて考えるとかなり絞れる。

前走OP以下で今年出走予定なのは
ナイママ 師走S(L)13人気13着
リビアングラス グレイトS(3勝)2人気7着
リレーションシップ みちのくS(OP)5人気12着

の3頭のみでどれも1着ではない。菊花賞4着馬が紛れているのは秘密。


過去の好走傾向~負担重量について

ハンデ重賞の場合、JRAの委員によって負担重量が個別に決定される。基準は公表されていないものの、基本的には直近の競争成績と過去の大きなレースでの実績が考慮されたものとなる。
では過去の日経新春杯において、斤量が重い/軽い馬の成績はどうだったのだろうか。

日経新春杯24_最重&最軽成績

上の表はその年で最も負担斤量が重かった/軽かった馬の成績である。
最重量では過去10年で馬券になったのは4/14回(同斤量負担の場合どちらもカウント)、京都開催に限れば2/10頭であり好走率は低い。なおこの4頭、すべて4人気以内である。
また最軽量の場合は18年に一度馬券に入ったのみで、重複も合わせて1/18とこれは極めて低い数字になった。
実力を鑑みて決められるだけに最軽量の斤量負担は軽視してもよさそうか。

これは前走クラスごとの考察の表をもう一度見ていただきたいのだが、前走G1の4歳馬の場合、有馬を好走したステラヴェローチェを除いては55~56kgに斤量が集中している。57.0kgを超える見込みのサトノグランツは果たしてどうなるか。

最重量負担→最低でも4人気以内、できれば3人気以内で
最軽量負担→軽視してよさそう

過去の好走傾向~京都競馬場での実績

日経新春杯24_京都実績

次に14~20年で馬券になった21頭の京都実績を調べてみた。
基本的に過去1年以内での京都競馬場での2000m以上での実績が目立つ。クラスが低かったりそもそも出走していない場合があるため、傾向が比較的似る東京の中距離の実績も挙げてみたところ、ほぼほぼ一致した。
菊花賞は前走クラスでも考察した通り。京都と東京の中距離実績がなかったのは逃げて残したエーティラッセンと、芝転向2戦目だったガンコの2頭のみ。
特に1年内に条件戦を走っていた出走馬の選択においては有効な指標になるのではないか。G1は掲示板、重賞以下は3着内を目安にすると、今年の出走予定馬で、1年以内に京都or東京の中距離実績があるのは
サトノグランツ G2京都新聞杯1着
サヴォーナ G1菊花賞5着 1勝クラス(東京2400m)2着
シンリョクカ G1オークス5着
ディアスティマ G2目黒記念2着
ハーツコンチェルト G1東京優駿3着
ブローザホーン 3勝クラス(京都2200m)1着
リビアングラス G1菊花賞4着 G2京都新聞杯3着
以上7頭のみ、そもそも京都競馬場が23年4月~の開催なのでこれは絞れる。
逃げ馬は上記6頭の中でハナを取れそうな馬がいるため考慮外。


推奨馬

▲リビアングラス、ブローザホーン
リビアングラスは昨年菊花賞4着、前走は負けたものの逃げれた場合の好走率は極めて高く、斤量54kgで今回逃げられる可能性が高い点と実績を考慮すると買いたい1頭。おそらく3人気以内にはならないので妙味もあり。
ブローザホーンは前走が競走中止のため休み明けになる点は気がかりだが、前走2人気に推された通り期待値は高い1頭。今の京都競馬場の傾向と過去の好走傾向も合致している。

〇ハーツコンチェルト
昨年のダービー3着馬。今年の4歳世代は例年に比べやや重賞の好走が少ないものの、このメンバーで55kgは実績を考えればかなりお得。好走歴が左回りに偏っている点はやや気になるが、右回りの神戸新聞杯での着差とその時からの斤量差を考慮すると頭まである。

◎サヴォーナ
前有利だった菊花賞でほぼ最後尾から捲っての5着、神戸新聞杯ではアタマ差の2着(タイム差なし)、斤量とTBに対する期待値からも最も好走率が高いのはこの1頭。前走傾向、斤量、京都実績どれもケチのつけようがなし。


結果
◎サヴォーナ → 2着
〇ハーツコンチェルト →4着
▲ブローザホーン → 1着
▲リビアングラス → 8着

2/4馬券内でまぁまぁ…上位予想なのでそりゃ当たるだろというのはそう。
リビアングラスは「逃げられたら」という条件込みなので今回は致し方なし。
菊花賞1ケタ→日経新春杯のデータとして、ハーツコンチェルトの4着までデータ通りだったので分析傾向としてはよさそう。サトノグランツが仮に菊花賞9着なら評価が高かったはずなので、安易に1ケタで区切りすぎたと反省。


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