AJCC2024  1/21(日)中山11R

レース概要

中山7日目 4歳以上 芝2200m (別定)
正しくはアメリカジョッキークラブカップだがみんなAJCCやAJC杯と呼んでいる。開催年によって金杯からの間隔が異なる点には注意。ただ開催日としては中山第1回7~9回目になる。

大荒れになることはあまりないが中穴の好走は多く、近10年でガチガチの上位決着はない。1~3人気の信頼はある程度高いが、全頭揃うことはないということから上位の取捨選択が非常に予想では重要になりそう。

過去の好走傾向~前走との関連性について

AJCC24_前走

過去10年での1~3着の前走レース・人気・着順は画像の通り。二桁人気からは過去10年で2頭のみ、最低人気付近の期待値はかなり低そう。前走クラスは重賞が多く、条件戦は3勝クラスからが数頭、OP競走の2頭は16年以前なので基本的には重賞からか。G1/G2~G3/それ以外でそれぞれ傾向を探る。

前走G1

AJCC24_前走G1

前走G1→AJCCで3着内は過去10年で11頭。菊花賞からの明け4歳が4頭、それ以外はまばらだが着順はどれもあまりよろしくなさそう。菊花賞で一桁着順からというのは日経新春杯ではある程度好走傾向があったが、AJCCではそこまで関連性がなく紐づけが難しい。
気になったのは前走での位置取り。4角で1桁順位は11/11頭と全馬該当、5番手以内としても7/11頭が該当するためある程度前目競馬or捲りの傾向は必要そう。あくまでも「前目の方がよい」くらいの感覚で。
頭数に対して平均着順が良いのは気になる。3連単なら1着or2着付けか。

前走G2~G3

AJCC24_前走G2G3

前走G2~G3→AJCCで3着内は15頭。中日新聞杯からのローテは好走率が高く、他を見ても2000m重賞組が目立つ。前走4人気以下かつ4着以下で走ったのは
22年2着 マイネルファンロン (牡7)
18年3着 マイネルミラノ (牡8)
の2頭なので、基本的に4人気以内or4着以内が指標か。例外2頭がどちらも高齢なのは偶然?

前走OP以下

AJCC24_前走OP以下

前走OPクラス以下からは4頭のみ、フェイムゲームは皐月賞→ディセンバーSと長期休養明けの2戦目ローテであったことを考えると、2人気以内かつ2着以上というところか?母数が少ないのでもう少し緩和してもいいかもしれないが線引きが難しい。

過去の好走傾向~前走着差

AJCC24_前走着差

前走の着差について、大半は1秒以内だが1秒以上ついたのは4頭で、うち3頭はG1だった。

AJCC_前走着差G2G3

前走G1

前走G1の着差については、
・着差不問とするなら当日7人気以内
・着差0.6差以上なら当日4人気以内
という傾向があった。母数が少ないので信頼度は低いが一つの指標にしたいところ。
今年の出走予定馬で前走G1だった馬の着差は
カラテ       宝塚記念 15人気16着 1.4s差
ショウナンバシット ジャパンC 12人気11着 2.0s差
モリアーナ     秋華賞 7人気5着 0.6s差
まともに買えるのはモリアーナだけか。

前走G2~G3

G2G3に限るとほとんどが0.4s差以内、外れ値のうち2頭は先ほど挙げた高齢馬なのでやはり例外なのか…?
最低でも0.6s以内、重視するのは0.4s差にしたいところ。
今年の出走予定馬で前走G2~G3だった馬の着差は
シルブロン     ステイヤーズS 5人気7着 1.3s差
マイネルウィルトス ステイヤーズS 3人気3着 0.5s差
ラーグルフ     札幌記念 11人気8着 2.2s差
チャックネイト   アルゼンチン共和国杯 2人気3着(疑問) 0.2s差
ボッケリーニ    チャレンジC 2人気2着 0.0差
4人気以内or4着内データとも合致するので
ボッケリーニ>チャックネイト>マイネルウィルトス 

前走OP以下

前走OP以下の組は4頭だが、フェイムゲームが0.2s差、スーパームーンがタイム差なしなので、こちらはシビアに0.2s差以内に絞ると
アドマイヤハレー  迎春S 5人気1着
カルリーノ     ニューイヤーS 15人気10着 0.7s差
クロミナンス    ノベンバーS 3人気1着
サンストックトン  ディセンバーS 1人気8着 0.5s差
ホウオウリアリティ アンドロメダS 8人気6着 0.6s差
着差的にはアドマイヤハレーとクロミナンス、アドマイヤハレーは5人気なので少し軽視したいところか。

推奨馬(稍重~重想定)

△ショウナンバシット
重馬場なら、昨年皐月賞は中山コース×重馬場で5着、世代レベルに疑問符だがコース適性はよい。前走大敗しているので当日7人気以内なら。

▲チャックネイト
前走は色々あったがどちらにせよ4着以内なのでデータ適合。直近がほとんど東京コースなのがやや難点で中山非根幹を上手くこなせるか。コーナリングは下手ではないというところ。

〇マイネルウィルトス
着差データではチャックネイトの方が適合していたが、中山への適性を考慮しこちらを上に。ステイヤーズSでのコーナリングの巧さから間違いなく中山適正は高い。距離が2500以上での好走が目立つ部分を非根幹が得意ととらえるか、距離が必要ととらえるかで評価が分かれそう。

◎ボッケリーニ
過去のG2~G3での堅実な走りに加え、一昨年のAJCCや昨年、一昨年の日経賞など中山コースの適性も高い。前走は上位人気でのクビ差2着でありデータ的にも完全に一致する1頭、軸向け。

結果
◎ボッケリーニ → 2着
〇マイネルウィルトス →4着
▲チャックネイト → 1着
△ショウナンバシット → 9着
ショウナンバシットは穴狙いなのでしょうがないとして、マイネルウィルトスが逃げる展開を頭に入れられていないのは完全にミス。メンバーと枠で逃げる可能性は十分考慮可能だった。先行差しの形なら違った結果もあったかなと。
ボッケリーニはさすがの安定感だったがコース取りの差で届かずか。おじさんたち強しの1戦だった。


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