鄒坂さんは嘘がきらい

「えっ、大きなカブって嘘だったの?」
 どういう会話の流れだったかは忘れたけど、そのとき鄒坂さんはたいそう衝撃を受けていた。
「嘘っていうか、童話だよ」
 僕が正すも、
「作り話ってことでしょ? じゃあ嘘じゃん!」
 鄒坂さんはそう言って、怒りに震え始めた。ええー、そんなに?

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