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EverQuest: エミュレーションサーバのすすめ(2024年版)

最近はあまりEverquest(以下EQ)のネタをかけていない。実はEQ自体あまりできていないが、ちょいちょいはじめていこうと思っている。ついでに私が遊んでいるEQのエミュレーションサーバに関しても紹介したい。
EQは商用のMMORPGでは珍しく、エミュレーションサーバが公式にも一応認められている珍しいゲームだ。エミュレーションサーバとは、MMORPGにおいて、クライアントとサーバ間のやりとりを盗み見て、その挙動を模倣したサーバのことだ。そのため、本物のサーバとは挙動が同じではない。たいていエミュレーションサーバはオープンソースの形態をとっており、日々修正と改良が施している。
EQのエミュレーションサーバはかなり自由にカスタマイズできるように作られており、様々な人が自分のオリジナルなサーバを立ち上げている。最も人がいたころのサーバの状況を模倣したサーバから、もう原型をとどめていないくらい改良されまくったサーバなど様々なサーバがある。遊ぶのも無料だ。

サーバは、人数が多く、有名な順でTierが別れている。Tier1はLegends Server、Tier2はPreferred Server、Tier3がStandard Serverだ。このTierわけにあまり意味はないが、傾向として上のTierのサーバほど情報が多く、安定している。Tier3のStandard Serverはお試しで立ち上げているものもまじっているため、注意が必要だ。サーバの詳細は、上記のページの[VIEW]という部分をクリックしてもらえるとその詳細がでている。

Lazarusの例

ここから、そのサーバの詳細な情報が載ったwebページやdiscordのチャネルのリンクをみることができる。また、どのようなサーバなのかも説明が簡単に載っている。まずはこれらのサーバがどのような特徴があるかを確認してみるといいかもしれない。確認すべきところはいくつかあるが、おさえておいたほうがいいポイントは、以下かなと思う。

  1. どの拡張まで遊べるか?:現在エミュレーションサーバで実装がされているのはDragon's of Norrathまでだ。それもつい最近であるため、ほとんどのサーバではサポートはされていない。基本的にエミュレーションサーバは昔のEQを遊ぶもので、新しいEQが遊びたいのであれば公式サーバを遊ぶべきだと思う。拡張に関しては、自分が昔どの拡張あたりが一番楽しかったかを基準に選ぶべきだと思う。ちなみに私の青春はLuclinからLDoNのあたりだ。

  2. どれくらいオリジナルな要素があるか?:サーバによっては、その当時の設定を忠実に再現したものから、クラスのバランス調整をする程度、クラスの性格をドラスティックに変えるもの、オリジナルのゾーンを導入するもの等改良の仕方に大きな違いがある。どれも長所短所があるため、自分の好みで選ぶといいと思う。ちなみに私の場合は、クラスは世界観を大きく壊さない程度にバランス修正をいれてもらって、基本的なコンテンツはオリジナルのままでハードモード的なコンテンツをいれる程度の修正の入ったものが好みだ。

  3. 何アカウント動かすことができるか?:これはサーバ内で一人の人間(Soul)が何人のキャラクター(Box)を同時に操作するかというものだ。結構なサーバは1アカウントしか許容していない。他プレイヤーとパーティを組んで初めてファンタジーRPGだといいたいのだと思う。ただ、当然一人で複数キャラクターを許容しているサーバがある。ものによっては無制限なところもある。
    ここでEQのエミュレーションサーバ入門者はたいてい、「まあ昔一人で遊んでいたので一人でいいよ、慣れてきたら2accにDRUを入れればヒールできて移動も楽になるんじゃないかな」みたいな考えでいることが多い。だが、オリジナルのEQがそうであったようにたいていのエミュレーションサーバは少ないアカウントで攻略できるようにできてはいない。一部1キャラを強力にできるサーバがあったりもするが、多人数で遊ばせるところにEQの醍醐味が私はあると思う。個人的には始めるのは1アカウントでも、始めるのは複数アカウントを同時に動かせるサーバを強く勧めたい。最低1グループ6人動かせるところが最高に楽しいと思う。これは、EQが登場して25年くらいになる現在でも同じようなゲームが存在しないほど強烈な体験である。ただ6人に慣れてくると、だんだんもっとキャラクターを増やしたくなる。

  4. ツールが使えるか?:これは3の同時接続数の上限に通じる話だが、当然複数のアカウントを一人で動かすのは大変である。昔オリジナルのEQサーバで一人で6アカウントを手で動かして経験値キャンプをしている人がいたが、そのような天才をおいておけば、自分が操作する以外のキャラクターは基本的にツールを使って制御することになる。このツールは、MacroQuestと呼ばれるもので、EQ内のマクロを拡張したオリジナルの言語でキャラクターを制御できるようになる。そのMacroQuest上で動く統合マクロ集にE3(他にもいろいろある)というものがあり、これが使えるようになるのが最初の関門かなと思う。それほど難しいものではないが、なれるまで大変だ。だがなれるとこのゲームの性質がガラリと変わる。
    話をもどすが、このツールを許容しないサーバがそこそこある。個人的にはそのようなサーバはあまりおすすめしない。ただ、本当にクラシックなEQを昔の苦労をしながら遊びたいという人もいるとは思うので、その辺は好き好きだと思う。

上記の私の好みをまとめると、PoP以降のコンテンツが入っていて、もともとの世界観を壊さないくらいである程度オリジナルな要素がほしい、最低6キャラかそれ以上、ツールは使える。というものになると思う。この条件で私は、PEQ、Lazarus、そして今はEQ mightを遊んでいる。PEQはアカウント数に制限がなく、拡張はOoW(現在はDoN)までだったが、オリジナル要素は皆無でクラスバランスなしだった。その次のLazarusは、OoWまでの拡張で基本6キャラで動かす前提で作られており、クラスバランスがなされていて、オリジナルコンテンツがそこそこあったが、レベル65まではほぼバニラでオリジナルな要素も更新が遅すぎるところがあった。今遊んでいるEQ mightは1-2キャラ、6キャラ、9-12キャラでコンテンツがわかれており、低レベルからオリジナルなコンテンツがあり、Lazarusにあった問題点を大きく修正したものになっている。

さて、あそびたいサーバが決まったら、そのDiscordチャネルに入ってみよう。たいてい、そのDiscordチャネルで、そのサーバ向けのクライアントがダウンロードできるようになっている。なかった場合、一部のサーバを除きRoF2クライアントに対してパッチを当てる必要がある。RoF2クライアントを無料で合法的に手に入れる方法は、Steamからになる。

ちょっとダウンロード方法が面倒くさいが、他にはtorrentで探すか、いずれにしろたぶんそれほど難しくはないと思う。あとは、アカウントの取り方を再掲して今日は終わるか。

1. ここで登録(http://www.eqemulator.org/)
- User NameとPasswordは適当に設定。Eメールアドレスはちゃんと使えるものが必要
- Random Questionにはエバクエの拡張の名前を答えさせるちょっとしたクイズがある。エミュレーションサーバではじめてエバクエを始める人はいないと思うので絶対に答えられる
- What game is this forum for?もクイズで普通にEverquestと答えておけばOK
- 誕生日は適当に設定し、追加情報に関しても適当に入力する

2. ここでアカウントを作成
- 先程登録したユーザー名とパスワードを入力し、フォーラムにログインする
- 上のHomeというタブを押し、左のNavigationのAccounts→Loginserver Accounts→Create Accountをクリックする
- ここで登録するのが実際にゲームにログインするアカウント名とパスワードになる

3.サーバ特有のファイルのパッチをあてる
最初からそのサーバのクライアントファイルをダウンロードしたならこの工程はパスしていいと思う。そうでないなら、たいていエミュレーションサーバのDiscordチャネルにサーバファイルなるチャネルがあってダウンロードできるようになっている。

これはMQ mightサーバの例

4. 接続するサーバの設定とショートカットを作る
- EQクライアントのeqhost.txtの中身が以下のようになっていることを確認する

Host=login.eqemulator.net:5999
;Host=login.projecteq.net:5999

- eqgame.exeのショートカットを作る。引数にpatchmeを入れる。以下のような感じになればよい。

5. ログイン
- 登録したアカウントのユーザー名とパスワードでログインする
- 遊びたいサーバを選択する
- キャラクターを作って遊ぶ

次回はEQ mightの話でも書こうと思う。

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