アイ・アム・サム〜よく聞くこと〜
今年の元旦にメルマガで映画をご紹介しました。
今から約20年前、2001年に公開された映画です。
7才程度の知能しか持たないサムが、障害を持った仲間と共に一人娘のルーシーを新生児のときからシングルファーザーとして育てます。
ふたりはとても幸せに過ごすのですが、あるとき、行政の指導が入り、7才のルーシーは施設に保護されてしまいます。
サムはいつも正直で、人を疑うことを知りません。
ルーシーとサムが一緒に住める日は来るのでしょうか・・・
見るときっと、「今年1年、子どもを愛する気持ちを忘れないようにしよう」って思える映画です。
そして、子育てに必要なのは、たくさんの人の助けだって教えてくれる映画です。
児童保護施設の判断で、サムとルーシーが引き離されるシーンです。映画を見る時間がなくても、このシーンだけで号泣必至です。
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映画を見たお母さんから、「震えるほど泣きました」という感想をいただきました。
サムが裁判で「良い親になるために大事なこと」を語るシーンがあります。そのシーンはこちら。(英語ですが)
その中で、「よく聞くこと。たとえ何を言っているのか理解できなくても、聞くふりをすること」という言葉にとても感銘を受けたそうです。
それで、「まず聞くこと」を実践してみたところ、驚くほど子どもたちが素直に落ち着き、言うことを聞いてくれたそうです。
この映画を知っていた友人にもそのことを伝えたところ、ご友人ももう一度映画を見直して、親になってから自分に照らし合わせて見たらものすごく泣いた、「聞くこと」を心がけたら子どもたちがすごく落ち着いたそうです。
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聞いている、聞いている、って思ってるかもしれないけど、7歳の知能を持ったサムが、「親になろう」と必死でルーシーの語る言葉に耳を傾けたのと同じくらい、理解しようとしているかしら。
子どもたちがガサガサと落ち着かず、言うことを聞かないのは、もしかしたら「ねぇ、聞いて!」というサインなのかもしれません。
ぜひ、映画を見てみてください。
そして、「聞く」ということを本当に本当に振り返ってみてください。
聞くのはあなたを納得させるために子どもたちが表面的に繕ったセリフではなく、子どもたちの本当の心の声に心を傾けるということだと思います。
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