見出し画像

辻さんとマスコット

nerimamo

2017年から埼玉西武ライオンズの監督を務めている辻発彦。
1980～90年代の黄金期のライオンズを選手として支え、野村克也率いるスワローズでもプレー。
引退後はスワローズ・ベイスターズ・ドラゴンズで長年コーチを務め、2017年からはライオンズの監督を務めています。

辻さんは若手選手とも積極的にコミュニケーションを取りながらチームを引っ張っています。練習中には選手をイジり、試合前のメンバー紹介では選手のおふざけにも付き合う。
そういえば2019年に辻さんが上梓した「観察する指揮官『辻流』選手との接し方」でも、選手とのコミュニケーションの重要性について説いていました。

そんな辻さんのコミュニケーション能力は選手(人間)相手だけでなく、マスコット相手にも生かされています。ライオンズファンにはすっかりお馴染みかと思いますが、改めて辻さんとマスコットの親密ぶりを紹介していきます。

■レオのバク転を評価

(つば九郎は)「あいつはいつもいじってくれる。人気だろ。（中日の）ドアラもいいよ。友達」
「動きが悪いしね。（西武のマスコットの）レオの連続バック宙に比べたら何もできん。『くるりんぱ』ははまりもしないしね」

スワローズのマスコット・つば九郎が21年オフに「FA宣言」を行い、様々な企業・団体がPRを兼ねて「獲得宣言」を行っていた際のコメント。
ライオンズのマスコット・レオの得意技であるバク転を引き合いに出しながら、つば九郎をイジる。2人(匹?頭?)との関係が見て取ります。
またライオンズは主力選手の移籍が絶えないため、「○○選手が抜けた穴が～」という質問をされ続けている辻さんですが、その度に「でも若手の△△がいい」と前向きなコメントを残してきました。
マスコットに対しても同じ姿勢を見せているのが微笑ましい。

■「ドアラもつば九郎も仲良し」

普段使っているスタンプを「ドアラ。仲良しだから」と話して、横に座ったライナをプンプンとふくれさせた

2018年にレオ・ライナのLINEスタンプが発売され、2匹の会見に招かれた辻さん。（その時点でかなり仲良し）
この時もドラゴンズのマスコット・ドアラとつば九郎を「仲良し」と発言しており仲の良さが窺えます。


■「うちのライナ」

「べるーにゃを初めて見た時から、独特の可愛さがあると思っていましたよ。うちのライナとはまた違ったよさがありますね」

西武ドーム(旧メットライフドーム)は22年からネーミングライツによってベルーナドームへと名称が変更されました。
ベルーナは埼玉に本社を置く通信販売の会社で、「べるーにゃ」という猫のキャラクターが活躍しています。
そんなべるーにゃのぬいぐるみが辻家に届けられた時のコメントがこちら。
「独特の可愛さがある」というのもいいですが、「うちのライナ」…。
「うちの源田」「うちの光成」「うちのライナ」
辻さんにとってはマスコットも仲間であり戦友と言える存在なのかもしれません。
ライナがこのコメント聞いたら飛び回りそう。


■「ドアラに会うのが楽しみ」

◎西武は、24日から名古屋での中日3連戦（バンテリンドーム）で交流戦が開幕。中日で2軍監督やコーチを歴任した辻監督は、古巣に乗り込む意気込みを聞かれ「うん、ドアラに会うのが楽しみ」

ドアラと仲良しなのは先程も触れましたが、それにしても中日のことを聞かれて第一声がドアラとは。
実際に3連戦で毎日のように親しげに話す姿が見られました。

他にも21年のオールスターで再会した時には親しげに話したり、グッズを貰って息子のヤスシさんに自慢したり。
逆にドラゴンズとのオープン戦でドアラが出演しなかった時にはドアラが「久しぶりに会いたかった…」とブログに書くほどです。



■在籍していないチームのマスコットとも仲良し

まあ自チームのマスコットとは年70回以上は会うわけで、親しくなることもあると思いますが、他のチームのマスコットとも普通に仲が良い。
マスコット業界は狭いという話も聞くので、辻さんがマスコットに優しいという話を聞きつけて色んなマスコットが寄ってくるのでしょうか…。

■球団マスコットじゃなくても仲良し

かと思ったら別に球団マスコットじゃなくても仲が良い辻さん。
前述のべるーにゃが球場に遊びに来た時も自ら話し掛ける。

球団スポンサーである武蔵野銀行のキャラクターポチャッコのぬいぐるみを贈呈される辻さん。

ぬいぐるみの持ち方がマスコット好きの人のやつだな！？
色んなマスコットと触れ合えて羨ましい！(マスコット好きとしての意見)

■ライナの誕生日

5月5日はライナの誕生日。
ちょうど辻さんがライオンズに復帰した17年ごろから球団全体でも盛り上げようという機運が高まってきて、マスコットステージでのお祝いに加え、球場内の演出でも盛大に祝われるようになりました。
そんな5月5日のライオンズの戦績がこちら。

2017年 ○7-1E
2018年 ○10-4E
2019年 ○4-0E
2020年 (新型コロナによる開幕遅れのため試合なし)
2021年 ○6-2B
2022年 ○7-0M

なんと全勝。監督がマスコット推しだとこうなるのか…。

今年は辻さんからパインアメがライナに贈られ、翌日のマスコットステージでライナが自慢するという一幕も。

また勝利後の辻さんのコメントも「ライナの誕生日に勝ててよかったです！」というもの。仲良し！

21年の誕生日にはライナが自身のYouTubeチャンネルで生配信を行っていました。
ファンからスーパーチャット(投げ銭)も募っていたのですが、ライブ配信から33分半が経った頃にある人物から1万円のスーパーチャットとともにメッセージが。

「直接おめでとう言えなくてごめんな！改めて誕生日おめでとう！これからもよろしく！　　埼玉西武ライオンズ監督　辻発彦」

メッセージの主は「辻ヤスシのロッカールーム」。そう辻さんの息子さんでパチスロライターの辻ヤスシさんが、辻さんの代わりにスーパーチャットを飛ばしてきたのです。
マスコットに1万円のスパチャを飛ばす監督…強い…。

辻さんもライオンズを率いてもう6年目。
いつか監督を退く日が来たら、色んなマスコットとイベントでもやってくれないかな…と思ってしまいます。
今後も辻さんとマスコットの熱い交流を見守っていきます。

協力：@takao_kouga、@lions4_baseball、@u_u_u_u_chi


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？