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2024ライオンズ展望と各種記録など
長かったオフも終わり、3月29日にプロ野球が開幕する。2024年の埼玉西武ライオンズの展望を書きました。
■主要メンバー予想
先発
髙橋光成、今井達也、平良海馬、隅田知一郎、松本航、武内夏暉、ボー・タカハシ、與座海人
昨季は髙橋光・平良・今井・隅田の4投手が130回以上を投げ、大きく飛躍した先発投手陣。今季は髙橋光が出遅れたことで、開幕ローテは今井・平良・隅田・松本・武内・ボーの6人に決定した。
髙橋光の状態は気掛かりだが、彼抜きでも12球団屈指の先発ローテであることは間違いない。そして特徴は何と言っても若さだ。開幕ローテ6投手の平均は25.7歳。主力投手の移籍に苦しみ、ドラフト上位で投手を指名し続けたことが成果として実っている。
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開幕ローテの中で特に注目を集めるのが大型ルーキー・武内だ。最速154キロのストレートと、多彩な変化球を武器に見事に開幕ローテ入りを勝ち取った。3月13日ドラゴンズ戦では牽制で2度もランナーを刺す器用さも見せた。
同じ大卒左腕の隅田が22年に入団した際に、「(1年先輩の)イーグルス・早川隆久をベンチマークしてほしい」と記したが、武内にも同じような期待を抱いている。
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また二軍で育成中の02年世代3投手(羽田慎之介・黒田将矢・菅井信也)の今季中のデビューにも期待したい。
特に羽田は教育リーグ・二軍公式戦合わせて3試合に登板。12投球回10奪三振1自責点という好成績だ。7四球と制球が乱れることや、シーズンの投球回では昨季の29.1回(二軍公式戦に限る)が自身最多とスタミナにも課題はあるが、今季中に一軍でその雄姿を見たいものだ。
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救援
増田達至、平井克典、A.アブレイユ、甲斐野央、佐藤隼輔、本田圭佑、水上由伸、豆田泰志、田村伊知郎、J.ヤン、糸川亮太
若手投手の台頭、「なぜかプロテクト外」の甲斐野の加入、新外国人の獲得で層が一気に厚くなった。それに刺激されたかベテラン・増田は順調な調整を進め、フォーム改造に取り組んだ本田も好調だ。
とはいえ全員が1年間好調ということは有り得ないのがリリーフというポジション。上に挙げた投手以外にも北大出身のルーキー・宮澤太成、昨季ウエスタンで好成績を残した中村祐太、トミー・ジョン手術からの復活を目指す粟津凱士・齊藤大将らにも一軍での登板を期待したい。
また昨季手術を受けた森脇亮介の状態も気になるところだ。
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捕手
古賀悠斗、柘植世那、炭谷銀仁朗、古市尊
昨季急成長を遂げた古賀が中心となり、捲土重来を期す柘植、「ジャングルを追い詰める」炭谷が控える形になる。
古賀は若手投手とのコミュニケーションや盗塁阻止率の高さに注目が集まりがちだが、打撃も見過ごせない。昨季の月間成績を見ると7~9月はいずれもOPS.650以上を記録している。昨季チーム全体でOPS.636だったことを考えるとその優秀さが分かるだろう。
そして打撃と言えば古市にも注目だ。昨季は二軍で40試合136打席に立ち.319/.394/.431をマーク。コンタクト率や選球眼が良く、四球率も10.3%だった。ライオンズの若手野手はアプローチ面に課題がある選手が多いため貴重な存在と言える。
捕手はブロッキング、盗塁阻止など守備面が大事なポジションであることは間違いないが、攻撃力に苦しむポジションが多い中で、捕手だけは打てなくても仕方ないとは言ってられない。古賀・古市ともに若く、守備で頭がいっぱいかもしれないが、打撃面での貢献にも期待している。
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内野手
中村剛也、外崎修汰、源田壮亮、J.アギラー、元山飛優、佐藤龍世、ブランドン、児玉亮涼、渡部健人、髙松渡、山村崇嘉
二遊間は不動の「トノゲン」コンビ、一塁は新外国人のアギラーで開幕することになるが、問題は三塁だ。
昨季後半に「出塁マシン」と化した佐藤龍がキャンプ・オープン戦で低迷。新加入の元山、開幕直前に支配下に復帰したブランドンがそれぞれアピールしており、しばらくは併用が続きそうだ。
新外国人のアギラーはオープン戦13試合40打席で打率.289、OPS.746と十分な活躍を見せ、一塁守備の評価も高い。チャンスでタイムリーを狙う柔軟さも見せてくれたが、本当に欲を言ってしまえばMLB通算114本塁打の長打力も見たいところだ。打ってくれれば何でもいいけど…。
そして少し気になるのが源田の状態。オープン戦では12試合40打席で打率.128と低迷。守備でも「らしくない」ミスが見られた。BABIPも低いので運に恵まれなかったという解釈もできるが、コンディションが少し気になる。もちろん数十年に一度の守備の持ち主なので、多少打てなくてもスタメンから外す必要はないけれど。この心配が杞憂に終わることを切に願っている。
外野手
栗山巧、F.コルデロ、金子侑司、若林楽人、西川愛也、長谷川信哉、蛭間拓哉、岸潤一郎、鈴木将平
問題はここ!
キャンプ前にはコルデロ・長谷川・蛭間で開幕を迎えると予想していたが、コルデロはNPBへの適合にまだ時間が掛かりそう。長谷川はオープン戦途中で二軍落ち(二軍では打ちまくっているが)、蛭間は二軍でも当たりが出ず苦しんでいる。
いい意味での誤算はベテランとなった金子侑がオープン戦10試合27打席で打率.360と絶好調なこと、また当たりこそ出ていないものの若林が膝の不安から解放されたプレーを見せている。対外試合が始まった頃には西川が猛アピールしていたが、オープン戦が始まるとアピールしきれなかった印象だ。
目先の改善策としては長谷川の一軍昇格、長打力が比較的秀でた岸の打席を増やすことくらいだろうか。昨季72試合出場の鈴木将平の出遅れも痛い。
20年から外野の攻撃力不足に苦しんでいるが、現時点では劇的な改善は見込めないのが正直なところ。せめてコルデロが本来の力を発揮してくれることと、長谷川のブレイクに期待しよう。
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■各種記録まとめ
今季達成可能な記録
挙げていけばキリがないですが、現実的に達成の可能性がありそうなものをまとめています。
髙橋光成
1000投球回まであと30.1
増田達至
600登板まであと53
200Sまであと6
炭谷銀仁朗
250犠打まであと17
外崎修汰
1000試合まであと62
100本塁打まであと6
源田壮亮
1000試合まであと132
1000安打まであと71
200盗塁まであと40
中村剛也
350二塁打まであと7
500本塁打まであと29
100死球まであと5
栗山巧
1000得点まであと62
400二塁打まであと1
3000塁打まであと42
金子侑司
1000試合まであと17
250盗塁まであと28
球団記録
10000試合まであと7
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骨牙コンビの球団記録
あらゆる球団記録を更新し続ける栗山巧・中村剛也の骨牙コンビ。
中村があと35安打で安打部門歴代2位に、栗山があと13打点で打点部門歴代2位に並ぶことになります。
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球団在籍年数ランキング
栗山巧23年(2002年~)
中村剛也23年(2002年~)
伊東勤22年(1982年~2003年)
西口文也21年(1995年~2015年)
東尾修20年(1969年~1988年)
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ファーム教育リーグ・練習試合成績
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背番号・学年一覧
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■まとめ
言うまでもないけれど、野手の奮起がカギとなります。シーズンが終わった時に、誰が外野のレギュラーを務めているか現時点では見当も付かない。
不安な気持ちもなくはないけど、これぞライオンズというチームを応援する醍醐味とも言えるでしょう。主力選手が移籍しても、若手が台頭してそれを補う。若獅子のブレイクが本当に楽しみです。
思えば昨年から色々なことがありました。屈辱・怒り・悲しみ・ストレスを覚えることもあったけれど、ライオンズを見ることを止めるなんて1ミリも考えなかった。それほどまでにライオンズのことが好きだと再確認した1年でした。
だからこそ今年も全ての力を注いでライオンズを応援する。笑顔のナインに胴上げされる松井稼頭央監督の姿を想像しながら。
今シーズンもお付き合いよろしくお願いします!
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