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ライオンズ開幕から大体1か月振り返りと投手運用など

3/31に埼玉西武ライオンズの2023シーズンが開幕して大体1か月が経ちました。
6年間指揮を執った辻発彦監督に代わり、松井稼頭央監督が就任した今シーズン。一般社会でも同じですが、トップが変わればどんなチームでも方針が変わるもの。
個人的に気付いたチームの変化と各種記録まとめを書いておきます。

レオ。かっこいい

■先発ローテ運用について

昨季リーグ防御率1位だった投手陣は今季も奮闘を続けています。
リリーフはまだ不安定ですが、先発投手陣は好調。
髙橋光成は奪三振率が大幅に向上し、6先発で防御率1.50。
今井達也もイニング数を上回る奪三振数を記録し防御率1.33。
先発転向を志願した平良海馬もQS率100%の防御率1.73をマークしています。

今季初登板で炎上してしまった與座海人や、四球や自身の失策から崩れてしまっているD.エンスのようにまだ本調子ではない投手もいるものの、近年のライオンズでは類を見ないほど先発ローテが充実していると言ってもいいのではないでしょうか。

そんな先発ローテの運用で感じるのがかなり余裕を持った運用をしていること。
昨季までは先発起用に耐え得る投手が少なかったこともあり、不調で再調整になった投手を除いてほぼ中6日でローテを回していました。
それが今年は5月第1週の時点で全ての先発投手が中7日以上での登板を経験しています。

2022年開幕当初の先発ローテ運用
2023年開幕当初の先発ローテ運用

特に先発へ転向した平良海馬は開幕3戦目の4/2で初登板しましたが、
その翌週は週5試合だったこともあり、中8日で4/11に2回目の登板。その次は4/18に中6日で登板しましたが、翌日には登録抹消され、中14日で5/3に登板しました。
まだ経験値が少ない先発で毎度100球以上を投じているため、首脳陣もコンディション管理に気を遣っている様子が窺えます。

セリーグを2連覇しているスワローズが同じように先発投手を多数用意していますが、それに関してはこんな記事がありました。

ライオンズ首脳陣がトレンドとも言える動きを取り入れようとしているように個人的には感じています。

また中6日での登板が減れば必然ではあるのですが、「カード初戦」への拘りも薄れているようです。
髙橋光成が昨季「カード初戦」以外で登板したのは1度のみ。
開幕からずっと金曜日に登板していたのが、7/16~18に土~月曜日の3連戦が組まれたことにより、「カード初戦」の7/16(土)に登板。
翌週は中6日で「カード2戦目」の7/23(土)に登板したのが唯一でした。
(カードの概念がなくなってくる9月下旬以降は除いています)

それが今年は髙橋光成2度、今井達也3度、平良海馬2度、松本航2度、D.エンス1度、隅田知一郎1度と分散しています。
これまでのライオンズは「カード初戦に好投手を起用して勝つ」という考えが強かったように思えるので、ここも大きな変化と言えそうです。

4月8日の宮崎で好投した髙橋光成

■ファーム投手運用について

球団として大きな変化なのが三軍が独立して試合を行うようになったこと。
4/29・30には一・二・三軍がそれぞれ試合を行いました。
かつては怪我人が出ると二軍の試合を成立させるのにも苦労していたことを考えると隔世の感があります。
まあ在籍しているのが38投手で、そのうち15投手が一軍に登録されていることを考えると、同時に3試合を行うのは結構ギリギリなのは間違いありません。実際に三浦・豆田の2投手がその2日間を含む4/28~30に3連投となっています。
今後も三軍戦が多数組まれており、1日3試合の日もあるので、どのように運用されるか注目していきたいです。

また今年もリリーフを担うと思われた宮川哲がファームで先発転向。長いイニングをこなせるようになっており、今の一軍先発陣から入れ替えが必要な際には有力な候補になりそう。
そして高卒2年目の羽田慎之介が5/4に6回101球3失点。2年目のこの時期に先発としてこれだけ投げられているのは順調と言っていいのではないでしょうか。サウスポーながら150キロ以上を連発しており、今後が楽しみで仕方ありません。

ライオンズの二軍投手陣と言えば、気付いたら怪我人が多発しており、しばらくしてから手術のリリースが出ることも珍しくなかったですが、今年は順調そのもの。
現時点で最も登板が遠ざかっているのは渡邉勇太朗で、4/8の登板が最後となっています。もちろん渡邉のことは心配ですが、それ以外の在籍37投手がきちんと投げているこの状況はライオンズとしては快挙と言っていいと思います。

ファームで先発を務める浜屋将太

■各種達成記録

髙橋光成
イニング4奪三振(史上30度目) 4/8

中村剛也
通算2000三振(史上初) 4/29

栗山巧
通算1000四球(史上17人目) 4/23

愛斗
球団通算9500号(戦後生まれの球団初) 3/31

■良かった記事まとめ

これはもう自分用でしかないのですが、昔の記事を引っ張り出すのに重宝していたtwilogが使えなくなってしまったので、開幕から1か月間で印象に残った記事をここに貼っておきます。
少し経ってから読み返してみたら味が出る…かも?

【西武】初勝利を挙げた松井稼頭央監督は軽やかな人「女子会やってるの?」で井戸端会議参加https://www.nikkansports.com/baseball/news/202304020001849.html

ルーキー青山美夏人を支えた西武の先輩たち 山川穂高からは心が軽くなる言葉も
https://www.jiji.com/jc/v8?id=20230404baseballstories

【西武】新人右腕・青山美夏人の原点は「ありがとうございます!」…担当記者コラム
https://hochi.news/articles/20230407-OHT1T51281.html

【西武】好奇心豊かな高橋光成、キャンプ休日には宮川哲と2人で思い立って自転車をこぎ出すも…
https://www.nikkansports.com/baseball/news/202304090000095.html

【西武】球団関係者の横でファンが野球談議 大移動の地方遠征でチームの結束強まる空気感じた
https://www.nikkansports.com/baseball/column/bankisha/news/202304140000026.html

【こんな人】西武古市尊、継続性、粘り強さでつかんだ支配下契約 讃岐の強いコシで頑張り抜く
https://www.nikkansports.com/baseball/news/202304150000001.html

【西武】現役最多本塁打の中村剛也がプロ野球初2000三振「でも僕、」と胸張って続けた言葉
https://www.nikkansports.com/baseball/news/202304290001723.html

【西武】63打席ぶりヒット西川愛也が涙「活躍しまくって笑い話にできるように」活躍誓う 
https://www.nikkansports.com/baseball/news/202304300001593.html

【西武】山川穂高の自負「中村さんのマネはできない」代役4番では戻りたくない 貴重な適時打
https://www.nikkansports.com/baseball/news/202305030001441.html

【西武】花咲徳栄監督の「いつか道は交差する」の願い通り 愛斗や西川愛也が青春かみしめ躍動
https://www.nikkansports.com/baseball/column/bankisha/news/202305030001598.html

■開幕1か月記録まとめ

試合結果1/2
司会結果2/2
登板表1/3
登板表2/3
登板表3/3
ライオンズ投手陣登板数ランキング
ライオンズ投手陣投球数ランキング

■勝ち試合振り返り

こちらも同じくtwilogがなくなったので備忘録として、ハイライト、勝利のハイタッチ動画(ホームゲームのみ)、自分のツイートを貼っておきます。

●4/2 4-1B

●4/4 4-0E

●4/6 2-1E

●4/8 3-0H

●4/11 8-3M

●4/13 2-0M

●4/15 10-0F

●4/16 6-2F

●4/18 7-3H

●4/19 3-2H

●4/22 4-2B

●4/25 5-3M

●4/28 4-0E

●5/3 3-1F

●5/7 5-4B

長くなってしまいました。覚えていてやる気があればまた書きます!

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