発達障害サバイバル

 私が発達障害と診断されたのは30歳になる直前のことであった。
 それまで、私の生活は本当に酷かった。幼稚園から中学生に渡って酷いいじめに遭い、大学卒業後に入った会社でもいじめやパワハラ、週140時間のサービス残業のせいで精神を病んでしまった。その後もブラック企業を転々とし、いつしかナイフを持ち歩くレベルの状態に陥ってしまった。そのようなこともあり、セカンドオピニオンとして訪問した精神科に相談したところ、広汎性発達障害という診断が付いたのであった。
 それを聞いた瞬間、私はこれまでの生活で苦労した理由が明らかになったように思われた。その後、沢山の書物で発達障害について学び、その殆どが自分に当てはまることに妙に納得してしまった。そして、その後の生活はきちんと自己を知る上で生活ができるものだと期待していた。
 しかし、状況は全く良くならなかった。障害者枠で働いても上からのサポートを得られず、鬱や適応障害を患うようになってしまった。また、感情をコントロールできずに爆発させることも多かった。要するに、私の足枷となったのは発達障害以外での面だったのだ。
 そして、現在、私はひきこもりニートの状態にまで堕ちてしまった。日雇いの登録型アルバイトに籍は置いているものの、全く行けていないのが現実である。それから、40を過ぎた辺りから障害者求人も書類選考で落とされるようになり、就職活動に対しても諦めムードとなっている。
 この先、どのようなことが待っているかは分からない。ただ、現実的に考えると、両親と障害者年金だけを頼るしかないだろう。そして、最終的には誰からの支援も得られずに死んで行く未来しか描けていないのだ。
 生きることは難しい・・・・・・一般人でさえそう感じるのだから、私のケースで言えば尚更だろう。困難なことかも知れないが、現在、私ができることは少しずつ社会との繋がりを持つことしかなさそうである。

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