手首傷

それはちょっとした間違い
カミソリを使った間違い
でも何故か止められない
自分をコントロールできない

本当は死にたい訳じゃない
本当は死ぬことが怖い
だけど流れる血を眺めると
精神的に安心できる

きっとあのお月様が私を どこか遠くへ連れて行って
この世界から逃れる術を そっと密かに教えてくれる
きっとあのお星様が私を 華やかに光るその姿のように
こんな私を輝くスターに なる術を教えてくれる

そんな気がしたんだ 自分の手首傷を見て

それはちょっとしたきっかけ
みんなが私を除け者にする
誰にも相談できないままで
長い長い休み時間

本当は友達がいたらいいな
迷惑な相手でも構わないから
誰かが私と手を取り合って
「大丈夫?」と慰めてくれる

きっとあのお月様が私を どこか遠くへ連れて行って
この世界から逃れる術を そっと密かに教えてくれる
きっとあのお星様が私を 華やかに光るその姿のように
こんな私を輝くスターに なる術を教えてくれる

そんな気がしたんだ 独りぼっちの机で

何か大きな存在が私を救ってくれると信じている
何か大切な存在が私を救ってくれると信じている
だけどそんな願いを超えて邪魔をしてくる想いがある
私はそこから逃れられないならこのままでいいのかもな

きっとあのお月様が私を どこか遠くへ連れて行って
この世界から逃れる術を そっと密かに教えてくれる
きっとあのお星様が私を 華やかに光るその姿のように
こんな私を輝くスターに なる術を教えてくれる

そんな気がしたんだ 自分の手首傷を見て

自分の手首傷を見て

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