発達障害と鬱

 私が発達障害との診断を下されたのは29歳の頃であるが、その前から鬱で精神科に通っていた。正直、その頃はどんな仕事をやっても上手く行かず、自分で自分を責める日々が続いていた。また、両親からの理解を得られないでいたことも大きかった。
 さて、そんな今日、鬱が快方に向かっているかと言われたら、現実はそんなに甘くはない。就労していないにも関わらず、どんよりとした日々を過ごしているのが実情だ。そんなこともあり、今日も体調が悪くて外に出るのも一苦労した。
 そもそも、私の鬱は新卒で働き出してから現在まで続いている。常に精神安定剤と抗鬱剤は常備しているし、それらがないとパニックに陥ってしまうこともある。正直、発達障害よりも二次障害である鬱の方がタチが悪いとさえ思える。それ程、私と鬱との付き合いは非常に長いのだ。
 因みに、学生時代は鬱というものとは無関係にあった。どんなにいじめられたり悪口を言われても学校には通い続けていたし、それなりに楽しい日々も過ごせていた。それに加え、学生時代のバイトで気分が落ち込むことも大してなかった。しかし、社会人となってからは鬱の傾向は強まり、ひきこもりニートとなっている現在でも医者のお世話になっている。発達障害ということが判明して、色々なことを訓練してもこの状態なので、この状態は『一生モノ』と言っても良いだろう。
 以上を頭に入れると、私は働いていても働いていなくても鬱からは逃れられないことが分かる。「それだったら働いた方がマシじゃない?」との言葉を浴びせられるのは当然のことだけれども、実際に仕事に就いたらまともに動けなくてクビになるのが悩みである。就労に対して成功体験がないのが非常に辛い身からすると、あらゆる会社に対して申し訳ない気持ちになってしまうのが現実だ。
 働いても鬱、働かなくても鬱・・・・・・この傾向はこれからも続くと考えられるものの、発達障害を理由にどんな会社からも雇って貰えない現状を直視すると、今の状態が最良なのではないかとも勘ぐってしまう。まあ、きちんとした収入がないのは大変だが、それを得る為に体調を更に崩すことも不安視しなければならないのである。

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