ひきこもりと引き出し屋ビジネスと図書館と・・・・・・

 今日、図書館に行ってひきこもり関連の書物を幾つか借りた。この状況は打破したいと思っているし、もう少し視野を広げたかったからである。しかし、その中の一冊を読んで衝撃を受けた。その本の著者は引き出し屋のスタッフをしており、最終的には自分の施設の宣伝を行っていたのである。
 引き出し屋についてはそんなに語ることもないだろう。ひきこもりの子供を持つ親から莫大な金を奪い取り、強制的に当事者を自分達の寮に入れて集団生活をさせ、全く成果を出さないままに私腹を肥やしているビジネスである。そもそも、NPOは大半が反社会的勢力によって運営されており、そこら辺を良く知らない人達をカモにしているのだが、まさか大きな出版社からそのテの人間による新書が出ているとは考えられなかった。これは、新潮社の編集者の無能さが良く出ている例だろう。
 また、そういった本が図書館にあることも問題だ。自由になる金もない私のようなひきこもりが神にすがる気持ちで利用しているのに、反対に騙されるというケースも充分に有り得るのである。残念な話ではあるものの、古い本よりもネットの方がそのような点では信憑性が高い時代にきているのかも知れない。
 こうなると、ひきこもりで生活に困っている人がドツボにハマって行く可能性が非常に高い。経済的に恵まれている方々の方が有用な情報を手に入れ易く、私のような人間にはどれが正しいか見定める苦労が強いられるのだ。今回の引き出し屋による一冊も読んでいる途中で気付いたからまだ良かったけれども、その情報を真に受ける面々も少なくないだろう。特に、高齢者は気を付けて頂きたいものである。
 子供から大人までが利用する図書館だからこそ、このような書物は一掃して貰いたいのが本音だが、働いている人達にそれを強いるのは酷なので、今は有益な情報とは正反対のものを見分ける力が各個人に求められているのである。

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