ディズニーランドへ

 ここ数年、ディズニーランドから遠ざかっている気がしてならない。
 通常、普通に関東地方に住んでいる人にとって、ディズニーランドは好きでも嫌いでも何となく接点がある存在だろう。付き合いで行かなければいけないこともあるし、働いている人なら職場の仲間からのプレゼントにディズニーのお菓子を貰うことも少なくない。そのような当たり前の状況から、私は完全に省かれてしまっているのである。このような状態に陥っていることは、我が身が社会とは完全に切り離されているとも言えなくはない。
 ここで、少しだけ過去を振り返ってみたい。子供の頃は母親に連れられてディズニーランドで楽しんだ思い出がある。その時は新しいアトラクションがどんどん出てきて、数時間待ちでそれに乗れた自分が凄く誇らしげに感じられた。また、大人になったらなったで、知り合いと行くことが頻繁にあったりして、飽きるレベルに達するまで夢の国を満喫することができた。要するに、ディズニーの世界は社会への入り口みたいなものだったのである。
 そうなると、現在の私は非常に情けない状態にあると思える。ディズニーの映画は『リメンバー・ミー』以降は観ていないし、ディズニーランドやディズニーシーにも長いこと訪れていない。昔のようなワクワク感が他の趣味に移行して行ったと言えばそれまでだが、完全に世間から孤立しているとも考えられる。これは、非常に情けないことだと自覚しなければいけないのである。
 余談だが、昔はディズニーリゾートのお土産のお菓子にハズレがなかったことを覚えている。今は味わう機会がないので分からないものの、当時より値上げしていることは明らかなので、これから先、それらを口にすることはないのではないかと悲観している。

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