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『昭和元禄落語心中』

久しぶりに読みたくなって一気に読んだ。
美しい。
今回はそう思った(最初の頃は違う感想だった)

※漫画の内容にほとんど触れてません。
漫画レビューを読みたい方は、他の記事を読んでください。

名を継ぐという恐ろしさ。
それだけではない、人の内心穏やかでいられないところが書いてある。
わずか10巻で、こんなにもキレイに描いてあるなんて。

今回もどのキャラクターにも、共感しない(出来ない)
だけど、今回は幼馴染を急に思い出した。

いつも一緒にいた。
身体測定では身長を競い。
しょっちゅう近くのプールに行き。
どっちが走るのが速いのか。
靴のサイズが大きくなっていったり…

幼馴染も私も誰かの弟子入りをしていないし、
憧れ(理想)はまったく違っていた。

社会人になったら毎日のように
「会社辞めたい」
「はは、辞めてやったわ!!」
話題が変わった。

大人になってからはコースが変わって、
テキトーに飲食を買ったらビーチでボケっとする。

仕事マジ辞めたい。
遊ぶために仕事すんだよ。

互いに同じことを言い合った。

いつも友人が運転してくれるから、今のところ
まだ1度も一緒に飲めていない。
どちらが運転しても、結局同じこと。
タクシーしかないかぁ…

色々競い合ったこともあったし、
互いに励まし合ったりもした。
羨んだことがあっただろうか?思い出せない。

友人よ。
最近、先生って呼ばれるんさ。
小学生の時にこんな未来を知っていたら、一緒に爆笑してただろう。

役職、◯そっ○れ!!(○○○○!!)
だから先生って…
偉そうにしやがって。

毎日のように放課後集まっていた時、1度は出たような会話。
色んな先生をネタにして、架空の話を作って笑い転げてた。

今これを書いてるのは、私が初心を忘れるのが怖いから。

漫画のように名を背負う訳じゃない。
私が話したとこで、過去の誰かが幻影として現れない。

それでも、散々嫌な思いしたから「先生」って
呼ばれるのは散々抵抗してきたんだ。
恐ろしいよ。
なんて重たいんだ。

幸か不幸か、気の強い「そんなに言わなくても良くね?」ってほど
愛ある言葉の多い人々(友人含)に囲まれた。

名を継がなくとも、自身の名を呼んでもらえないというか。
もう、私は誰かの思い描く者になっているんだろうか。
自分の存在はどうなるのだろう?


次にビーチに行けるのは、いつだろうか。
前回の感じだと、幼馴染は当分無理そうだなぁ…

ただ波の音を聞いていたい。
1人は良い。
けれども1人では生きられない。

それでも、ここ数年で思ったことの1つは、
1人は嫌だってことだ。
あぁ、なんてセンチメンタル。
きっとタンパク質不足(なわけ)


さー、1週間が始まる。


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