"Drowning" （創作）

"Drowning"（創作）

水草って面白い言葉だと思ったんだ
植物は陸のもののはずだろう
それが水の中にあるんだよ

取り憑かれてたように　水草を探し回った
誰も見つけたことがないものを　見つけたかったから
言葉に取り憑かれたのか
水草に取り憑かれたのか
特別な者になりたかったのか

やっとこ見つけた
誰にも見つけられていない水草
海底にあった
地図の座標に記載がない
未開の地だろうか

どれだけ時間が経ったのだろうか

変だな
幻覚だろうか
魚がいる
僕は水の中では生きられない

初めて見つけた水草　第一号を君にあげる

魚は不思議そうに僕を見る

水草が欲しいのは僕だけなのかもしれない

僕はいつから　この場所に適応したのだろう
元に戻れるのだろうか
地図に記載されていない本当に場所なのだろうか
僕自身が幻影なのだろうか
魚だろうか

息苦しかったはずの世界が　いつの間にか心地よい
なぜなら僕は今呼吸しているから
水草も手に入れた

取り憑かれてしまった者の末路なのだろうか

水の中なのだろうか
空なのだろうか
ならば魚が幻影だ

夢ならば覚めないで欲しい　でも現実には戻りたい
消えないで欲しい　でも消えて欲しい
繰り返し何度も知りたい感覚なのに　冷めて欲しい

曖昧で揺らぐことの多い世界だけれど
しっかり立って君に会いに行くよ

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んはああああ！！
絵を描きたいのに全然時間がない。
久しぶりに少し描けて幸せ。