「岡村隆史」に青春を捧げた私の思い出

私は青春時代、ナインティナインの岡村隆史が大好きだった。

この度のご結婚を受け、本当におめでたいと思うと同時に青春時代の好きな先輩の結婚を風の噂で聞いたような、少しの切なさも覚えた。

これを機会に私の好きな岡村さんの魅力と青春時代の痛い思い出を書こうと思う。


そもそも始まりは小学校時代に毎週欠かさず見ていた「めちゃ×2イケてるッ!」に遡る。

小さい体でめいっぱいおどける姿や、ダンスに真剣に取組む姿などを見て笑い転げたものだ。

好きすぎて、「めちゃイケ大百科事典」なる書籍も購入して狂ったように読み漁った。それくらいめちゃイケが大好きだった。


その後、中学校~高校時代。

部屋で勉強をしながら聞いていた「99のオールナイトニッポン」で私の本格的な岡村さん好き、恋心が始まった。

このときはまだナイナイ二人ともがパーソナリティをしていた。

岡村さんはその当時、テレビでは大きい声でふざけることが大半だったと思うが、ラジオではその真面目さがふいに零れ出ることがあった。

例えば、喉の調子が悪い日には咳払いをした後に

「すみません、エヘン虫です。失礼しました。」

と低い小さな声でつぶやく。

気づいている方がいるかは分からないが、岡村さんは自然に話す時ラジオ映えする、とっても低くて渋い声なのだ。

これが当時の私にはどストライクだった。

テレビで見る普段のおどけた姿とのギャップにやられたのだと思う。

ラジオにハマりにハマった私は、リアルタイムで夜中の3時まで聞くことができなかったとはいえ、毎週必ず録音して次の週の放送まで聞き込みまくった。

録音を始めた時、私はカセットレコーダーしか持っていなかった。

そのため120分のカセットテープを買い、放送開始後60分である2時に目覚まし時計をかけ、A面からB面にひっくり返して再度録音ボタンを押して眠るということを毎週続けた。

時に起きることができず、2~3時までの放送を録音できていなかった次の日は本気で凹みまくった。

ようやくMDプレイヤーが我が家に来てからもその習慣は続き、録音したMDをウォークマンで聞きながらバスで毎日通学するという相当気持ち悪い女子が完成した。

もちろん誰にも言っていなかった。

好きな芸能人は誰、という友達との話題にも当たり障りのない俳優さんを答えていた。

でも心の中では好きな芸能人はずっと岡村さんだったし、顔もそんじょそこらの俳優さんよりも格好いいではないかと本気で思っていた。

末期の頃には、ある日ふいに岡村さんと町で出会って恋に落ちるのだとなぜか本気で思っていた。

飛行機でたまたま近くの席に座って、ひょんなことから話すことになって連絡先を交換するのだ。

そんな妄想で小説も書いていたと思う。

ちなみに、当時飛行機に乗ったことさえなかった。もちろんひょんなことも起きなかった。

青春は時として暴力だ。でも、後悔はしていない。

していないと思いたい。


その後、大学生活を送りだした私はラジオを聴く機会も少なくなった。

毎週かかさず見ていためちゃイケもいつの間にか見落とすことも多くなり、青春時代の岡村さんは少し遠い存在になった。

妄想で書いた小説も抹消した。

とはいえ岡村さんを嫌いになることはもちろんなく、

長くお休みをしていた時も早く復帰して欲しいなと思ったし先日のラジオでの炎上騒動ではとてつもない心痛を覚えた。

そして、先日岡村さんは結婚を発表した。

私の青春時代を支えてくれた岡村さんに心からのおめでとうを送りたい。

そして、これからも真面目でシャイな岡村さんのままで過ごしていってくれれば、と思う。


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