見出し画像

グループエアの種類って何があるの?

グループウエアは主に国内製グループウェアと海外製グループウェアに大別できると思う。
これらは単純に提供ベンダーの国籍が違うというだけでなく、国や文化によって商慣習が異なるため、その影響が機能面の特徴として分かり易い。日本は独特な商慣習や独特な就業形態(終身雇用制、新卒一括採用など)が多い国であり、その違いはより顕著といえる。
細かい機能の話をする前に、国内製と海外製の大まかな特徴的差異を確認しよう。

スクリーンショット 2021-04-21 15.47.41

引用:https://www.desknets.com/neo/rc_function.html
   マイナビニュース

海外グループウエアとして代表的なのはマイクロソフト365とGoogle Work Placeとなり国産グループウエアはGaloonとdesknet's NEOとなるだろう。

国内製グループウェアの特徴は、メールやスケジュール管理といった基本機能に加え、掲示板や回覧などの機能が日本企業に最適化されている点にある。海外製と比べて日本の商慣習に合っているため、現場における実際の利用シーンがイメージしやすく、日常業務でも細かい部分でストレスを感じることが少ないだろう。
引用:https://www.desknets.com/neo/rc_function.html
   マイナビニュース
一方の海外製グループウェアは、汎用性の高い機能を備える傾向が強い。運用の工夫やカスタマイズによって国内製と似たような、もしくは国内製以上の使い方ができる製品・サービスもあるが、応用の幅や利便性が日本のそれとは異なっていたり、情報システム部門の知識・スキルに依存したりする場合もある。このあたりは情報システム部門の知識・スキルにも関係するため、社内体制も含めて事前に確認しておきたいところだ。
引用:https://www.desknets.com/neo/rc_function.html
   マイナビニュース

実際にグループウエアを海外で販売する立場で、外国人に国産グループウエアの機能説明をすると、つくづく国産グループウエアは、日本独自の仕事の仕方にマッチしている反面、外国人から見た際に異様な機能に思われる事を痛感する。
根本的な違いは、チームか個人かの違いだろう。
その為、国産グループウエアにおいては情報の共有をし、そこで議論を行い一つの決断をする為の機能がメインになっている反面、海外グループウエアは基本的に個別に作業する中でどう時間や場所を共有するかの調整が中心になっている。
従い、国産グループウエアにおいては、インフォメーション、議事録、メモ
To Do,社内回覧、社内ソーシャルの様な議論を行う為の機能が多く、最終的にワークフローにおて意思決定を行う(大体の場合、関与する人間が多くなりどこに責任があるのか不明確になる)ツールであるのに対し、海外産は最スケジュール、ファイル共有、ビデオ会議、メールと言った情報伝達や情報共有を目的としていると思われる。

この様に、海外グループウエアと国内グループウエアにおいては、根本的な目的に大きな違いがあり、一概にグループウエアとして一括りにするのは難しく、導入する企業側も理解した上で検討が必要になるだろう。

ASEANにおいて以前は、ASEAN進出日系企業の多くは現地子会社において如何に日本的企業運営を行うか、日本的やり方を浸透させるかを必死に考えていたが、多くの企業が失敗もしくは断念をしている。
日本国内においても、この5年ほどで「働き方改革」と言う御旗のもと、企業運営が大きく変わっている事も影響してか、最近では現地子会社の日本企業化の波はかなり減った様に感ずる。

そもそも、その国で産まれ・教育を受け・宗教をベースに生きてきたローカルスタッフのマインドを変える事など出来る訳もなく、またおこがましくもあるが、この様な、ビジネスツールを上手く使うことで、「仕組み」として現代の企業運営にも有効な日本独特の運営方法を実現して行く事は可能なのだろう。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?