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【2021ヴィクトリアマイル考察】レースの構成と勝ち時計から逆算し、どんな馬を選ぶべきか考える。

毎年スプリント色が強い春の東京マイルG1であり、同じような傾向を繰り返すためにリピーターが走りやすいレースである。

今年はレシステンシアを見ながら人気の中心であるグランアレグリアが競馬をするのもあり、スローと直線のあがり性能のみ試される展開にはならないと考えている。

2019年前半3F33秒7、上がり3F34秒4、勝ち時計1分30秒5。

2020年前半3F34秒2、上がり3F33秒9、勝ち時計1分30秒6。

コースレイアウトと出走馬のレベルと適性を考えると全くのスローは基本ないと考えて良いレース。

今年もイベリスと1200mを使ってきたレシステンシア他、スピードがある馬が揃っているので前半の3Fは34秒〜34秒2 程度で考えて良いだろう。

前半34秒フラットで入ったと想定して道中ペースを上げるメリットはないが、道中息を入れると馬群が凝縮し上がり勝負になってしまう。レシステンシアもイベリスもスマイルカナも後ろを待って追い出す事で得られるメリットは少ないだろう。

強い先行馬がいるとレースが締まる。そのレースを後ろから見ているグランアレグリアにとっては馬群からどう抜けてくるかに集中できるのではないか。

今年の馬場はどういう状況だろうか。過去二年をトレースして考えれば勝ち時計は1分30秒5前後と想定。

こう考えると、多少人気しているマジックキャッスル、デゼル、テルツェットは消せるはずなので、私はばっさり切る。パフォーマンスを更新してきたら足りるかもしれないが、それは結果を見て受け止めたい。

過去を見てもわかるように、これくらいの時計になってくると、スプリント能力が問われるわけだ。スプリント能力という絶対的スピード値に加え、溜められる馬がドンピシャになる。

血統は面白いもので、スプリント色というファクターで出馬表を眺めるとイベリスは父ロードカナロアに母父ボストンハーバーで一本調子のスピードは目に見えてわかりやすいが、溜めて直線足を使う様子は想像しにくい。

逆にサウンドキアラは去年も血統解説したが、ディープインパクトという溜めて弾ける要素に母父アグネスデジタルはこのレースに大得意なダンチヒとインリアリティを持ち、ボールドルーラーも2本持っている。去年もアーモンドアイがぶち抜けてはいたが、直線を持ったままで上がっていく様子にはこの舞台での適性の高さを十分感じられたはずだ。

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