ゲームでは教えてもらえないネオロマンス用語まとめ

ネオロマンサー(ネオロマンスのゲームの愛好家)をやってそこそこの年月が経つんですけど、界隈独特の用語とかおもしろいなーと思ったので主観でまとめてみました。とりあえずゲームに出てこなくてTwitterで検索してもわかりづらいと思われる単語だけです。龍神の神子とか女王候補とかはゲームやればわかるのでゲームをやりましょう。

【メモブ】(めもぶ)

メモリアルブックの略。ネオロマンス作品における完全設定資料集のこと。攻略本ではない。キャラクターの設定資料集のみならず、ここでしか明かされない作りこまれた設定などが多数掲載されているのでファン必携の一冊。オトメイトなどはビーズログ(KADOKAWA)からビジュアルファンブックが出るが、コエテクは自社で出版部門を持っているため一般書店で見つけにくいのが難点(個人の感想です)。おとなしく公式通販で買おう。

例：「メモブで初見なんだけど、エイカって１って意味なん？？本編で説明せいや！！！」

【兄弟】(きょうだい)　

そのまま。兄と弟、という構成の家族。傍系二親等の男性の家族。ネオロマンス作品に関しては重大なフラグであり、主に兄が死亡、もしくはそれに準ずる出来事に遭遇する可能性が非常に高い。ネオロマンス作品をプレイして兄弟が出てきた場合、心を強くして衝撃に備えよう。

例：「信幸兄上、愛妻家で加藤将之で兄なんて、もう役満じゃないですか…しかも弟が天青龍ですよ…？」

【箱】(はこ)

箱のこと。ネオロマンスにおいては、通常版のゲームと同時に発売される様々な特典が入った限定版のことを指す。○○BOXと名前がついているのでこう呼ばれる。その歴史は古く、アンジェリーク発売後にスペシャルCDやカードがついたプレミアムBOXが追加発売されたのが始まり(諸説あります)。当初はプレミアムBOXのみの展開だったのが、上位互換かつ高価なトレジャーBOXが登場し、「通常版　プレミアムBOX　トレジャーBOX」の三段構えに進化。その後、トレジャーBOXのさらに上位互換として「プラチナBOX」が登場し、トレジャーBOXが格下げとなって「通常版　トレジャーBOX　プラチナBOX」に変化したのも束の間、2017年発売の「遙かなる時空の中で3Ultimete」から、「その手で運命を変えるBOX」という作品に合わせたポエミーな名前が付けられるようになり今に至る。ネオロマンサーの中でも賛否両論分かれる存在であり、ネオロマンスが貴族の遊びと呼ばれる理由のひとつでもある。とはいえ付属のCDや冊子から思わぬ萌えが手に入る場合も多く、なんだかんだ最初に買っておくのが一番早いと即購入を決意するネオロマンサーも多い。値段もさることながら、物理的にスペースを圧迫するデカい箱もなかなかの問題であり、届いた瞬間の高揚感が去ったときに収納場所に思い悩むのは誰もが通る道。

例：「いい加減箱の置き場所が無くなってきた…かと言って潰すのも勿体なくてできない…どうするべきか…」

【宝箱】(たからばこ)

限定版トレジャーBOXのこと。価格はだいたい15000円(税抜)。

例：「今度の遙かの新作、気になるけど初見で3万つっこむのはキツイ…ここは宝箱で様子見かな…」

【トレボ】(とれぼ)

同上。トレジャーBOXの略。

例：「設定原画集トレボについてないのマジ？3万いっちゃう？」

【3万箱】(さんまんばこ)

限定版最上位BOXのこと。トレジャーBOXの内容にさらに限定グッズを付けて30000円(税抜)の場合が多いためこう呼ばれる。今までの最高金額は「金色のコルダ　オクターヴ　絆が生んだ音楽の奇跡BOX」50000円(税別)。通称5万箱。箱が一番大きいため、ネオロマンサーの家には3万箱タワーが積みあがっていることも。

例：「なんかいきなりカードに3万請求が来たんだけど、3万箱発送されたっぽい！！キャッホー！！！」

【恋愛失敗】(れんあいしっぱい)

その通り、恋愛に失敗すること。ネオロマンスゲームは乙女ゲームに分類されるため、意中の攻略対象との恋愛が成就することがゲームの最大の目的の一つだが、読んで選択肢を選ぶノベル形式ではないため、恋愛失敗状態に陥り進行しなくなる事態が発生しうる。その理由は選択肢ミスといったよくあるものから、必須恋愛イベント発生期間の終了、特定のミッションの失敗、特技の取得忘れなど多岐にわたる。恋愛失敗状態に陥るとその人物のイベント一覧にずらりと【恋愛失敗】【このイベントは発生できません】の文字が並び、大いにプレイヤーを落ち込ませる。一度この四文字が出てくるとその先で二度とその人物と恋愛は出来ない。おとなしくロードし直そう。

例：「何回クイックロードしてもイベント起こらないから確かめてみたら、恋愛失敗になってた！！ギリギリ期間逃したっぽい…最悪…」

【パリーン】(ぱりーん)

ガラスが割れる効果音。特に金色のコルダにおいては、恋愛失敗した時に画面が割れるエフェクトと共に再生され、恋の終わりを否応なく感じさせてくれる。転じて金色のコルダにおける恋愛失敗を指す。

例：「大地先輩、パイナップルごときでパリーンするのマジで意味不明なんだけど！？」

【マイコー】(まいこー)

マイケルの愛称。ネオロマンスにおいてはジャクソンではなく、遙かなる時空の中で５，６，７に出演なさっている声優の四反田マイケルさんを指す。イベントやインタビューで拝見できる誠実かつ遙か愛にあふれたお人柄からネオロマンサーに愛と敬意を捧げられている。

例：「ネオロマンスにいるとマイコーこの世で最高の声優のひとりみたいに思えるけど、他ジャンルのオタクに話しても誰一人知らない…！悔しい！布教しなきゃ！」

【久遠さん】(くおんさん)

久遠一(くおんはじめ)さんのこと。ネオロマンスのイベントでよく司会をやってくださるおじさん。軽快かつ明るい語り口でイベントを盛り上げてくださる、ネオロマンスになくてはならない人。開演前などにロビーでウロウロしている姿を目撃されており、オタクが話しかけてもきさくに応じてくださるほか、軽い質問や時には写真撮影にも答えてくれる神対応っぷりがネオロマンサーに(ry。とはいえイベントに全く参加しないゲームのみのオタクからすると完全に「誰…？」状態であり、CDの販促動画などにも「久遠さんが紹介！」などとなんの前振りもなく登場するため、初見がネオロマンスジャンルに入ってきて戸惑う原因の一つである。認知度の高さに比べてその正体はなかなか謎に満ちており、コエテクの広報担当の社員であるという説が一番有力。

例：「今日の物販久遠さんが売り子で手渡してくれた！ラッキー！ところで久遠さんて何してる人なんだろ…？」「まあ久遠さんは久遠さんですからね…」

【アンフィニ】(あんふぃに)

Sori,Kan,ユーキのイケメン3人で構成される、ネオロマンスのイベントで司会やアシスタントを務めるボーカル＆ダンスユニット。「コーエーテクモがおくるマルチアクティブユニット」として2012年結成。何の前触れもなくイベントに登場したキラキラした若いイケメンにオタクはざわついたが(当時のオタク談)、数々のイベント司会、ニコ生、ゲームのモブ声優などをこなしていくにつれてネオロマンスとは関係なく推し始めるネオロマンサーも増えつつあった。しかしながら個々の活動もそれなりに売れてきたところで2020年惜しまれつつ活動休止。ラストライブがコロナで中止になってしまうという悲劇に多くのネオロマンサーが涙した。ちなみにSoriこと反橋さんは俳優、Kanこと白杵さんはお笑い芸人、ユーキこと森田さんはYouTuberとして順調に活躍しており、中でも森田さんのチャンネル「アニマルハウスユーキ」は登録者数10万人を超える人気チャンネルである。

例：「アンフィニちゃんのライブ中止、マジ病み…永遠に久遠さんと絡んでてほしかった…」

【貴族の遊び】(きぞくのあそび)

ネオロマンスジャンルを嗜むことが、他ジャンルに比べてお金がかかることを揶揄して言う言葉。他ジャンル民が他山の石として言う場合と、貧窮に喘ぐネオロマンサーが自虐風味に言う場合の2パターンある。上記の高額な限定版や、頻繁に開催されるイベントの1万超が普通のチケット代、さらに地方民であればその遠征費、聖地巡礼旅行など、かけようと思えばいくらでもお金がかけられるのがネオロマンス。とはいえネオロマンサーが本当に貴族かと言うともちろんそうではなく、日々真面目に働きながらコツコツ楽しんでいる平民がほとんどである。イベント参加や限定版購入は必須ではないので、お財布と相談しながら自分のペースで楽しもう。なお、TLを見ているとイベント全通の上高級ホテル前泊など富豪のごときお金の使い方をしている人もたまにいるので、そういう人は本当に貴族なのかもしれない。

例：「ネオロマンスは貴族の遊びって言うけどさぁ！！ライブのために円盤何十枚も積むう○プリに比べたら全然でしょ！！！」「実態のないものに金突っ込むっていう意味では大差ないのでは？」

とりあえず思いつくところはこんな感じ。思いついたら随時更新していきたい。

※「片方を下げるような例文はよくない」というご指摘を頂きましたので、一部修正しました。