他人にも自分にも優しいとは?
・他人に優しく自分にも優しい
・他人に厳しく自分に優しい
・他人に厳しく自分にも厳しい
・他人に優しく自分に厳しい
4つはニュアンスが違っている。どんな時に使うのだろうかと考えてみた。
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上司と部下を連想してみたいと思う。今まではこう思っていた。
・部下の立場の場合:上司がミスをしても、それを穏便にみる
・上司の場合も同じ
だが、今は実はこれらの意味ってこうなんじゃないかなって思う時がある。
あるカフェで昔の話題に盛り上がる。上司と部下の両方が知り得る中間管理職のAさん、Aさんは大きな失敗を繰り広げた。そして、Aさんの失敗のフォローを入れたのは部下のBさん。さらに、Bさんがフォローしている間、上司Cの同僚Eさんもフォローに尽力した。
このとき、上司Cは何もせずスーパーフライデーを楽しんだ。そして上司の上司であるDにばれないように出来た。これはすべて部下であるBさんの手柄。
カフェにいたのは上司Cさんと部下Bさんと、上司の同僚であるEさんだった。
上司E:久しぶりだね。
部下B:そうですね~
上司C:ああそうだな。
カフェではケーキとココアが進む。
上司Cの同僚E:そうそう、そう言えばあの時(昔のAさんのフォローのこと。)、僕は実は、P君も連れてヒアリングに行ったんだよ。あの時は大変だった~。
部下B:僕もそうです、彼女のデートもキャンセルしましたよ。彼女に、Aさんの失敗フォローだからって言ってね、彼女はまた嘘ついて、って(Aさんのフォローの内容)を信じなかったんですよ~。も~大変でしたね。
まあ、だけど無事終わったからよかったねという雰囲気が流れるかと思った。そのとき、突然上司Cが部下Bにとんでもない事を言い出す。
上司C:あんな恥ずかしいこと(Aさんの失敗)、他の人(自分たち以外)に、これから言うなよな。
部下B:え?
この時、部下Bは自分が何かいけないことをしてしまったのかと思ってしまったのだった。つまり、上司Cは自分が、当時何も手伝わずに部下B達を見捨て、スーパーフライデーに興じたことを思いだし、その話題をそらすために、部下Bが彼女に話したことを、棚にあげて嫌な思いをさせたという訳である。もちろん、部下は反論する。
部下B:彼女と僕は信頼関係があるので、何でも話す仲なんですよ。(上司Cに指図される理由はない。)
上司C:上司に向かって、その言い方はなんだ、君はこういうべきではなかったのか。「昔はまだ若かったので、そこまで至りませんでした。」とね。
さらに追い打ちをかけるように、上司Cの同僚Eが一言。
上司Cの同僚E:そうですね、って言っておけばいいんだよ。君も融通がきかないな。
さあ、誰が悪いんでしょうか。確かに上司Cは間違ったことは言っていません。社内で起こった失敗を、恥ずかしいこととして捉え、それを彼女に当時、告げた部下Bに配慮が足りないと言っただけなのだから。
これは、上司と部下の例だが、友人、家族などにも言えないだろうか。グループの中で、自分と相手、どちらを優先させるかという問題である。
「他人に優しく自分に厳しい」人は、きっと上司Cのようにはならないのだろう。
→あの時は、本当に君はA君のために尽力をつくしてくれたね。みんな助かったよ。
このように部下Bを賞賛するのではないだろうか。しかし、上司Cは、部下Bの手柄よりも、自分がみんなを見捨ててスーパーフライデーに興じたことを、隠し、そのために部下Bに新たな(無駄な)心配、不安を与えた(パワハラ)のだ。
みんなから一目を置かれていた上司がいたが、その人は上司の上司に、カフェでこのようなことを言っていた。「自分がピンチの時に、他人に優しくできるか。これが大事なんですよね。」
それ以来、こんな風に思う。
前提条件:自分と相手が同じ状況でどちらかが不利になる状況または、明らかに自分が不利になる状況において
→これが前提条件になるのではないだろうか。
・他人に厳しく自分に優しい
→先ほどの上司と部下の話で言えば、上司Cは部下Bの手柄を賞賛しつつも、部下Bを批判し、Bに不安を与える。
・他人に優しく自分に厳しい
→部下Bを賞賛しつつ、自分がスーパーフライデーに興じたことを反省し、その気持ちをつたえる。
・他人にも自分にも優しい
→部下Bをおもいっきり賞賛する。
・他人にも自分にも厳しい
→自分が自分がスーパーフライデーに興じたことは反省するが、同時に部下Bさんのことも批判し責める。
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