系所属点(転院)バトル

 このnoteでは、生命理工学院から理学院物理学系に転院した私の系所属バトルの体験について、そして、その体験をもとに高い系所属点を取るためにはどうしたらいいかについての私の考えを述べようと思います。系所属の制度については既知であるとして書くので、まだよくわかってない方は学修案内と併せて読んでみるとよいかもしれません。



系所属バトルの基本姿勢

 基本的に立志プロジェクトを除く必修科目21単位のうちの17単位と指定された選択科目上位14単位を系所属点に用いることになります。したがって、必修科目は4単位捨てることができるので、必修科目については、どの科目も満点を狙うけれども4単位分はやらかしたり地雷科目を引いたりしても問題ないな、というスタンスでよいはずです。そして、系所属点で上位を狙うためには、選択科目上位14単位を100点近い科目で埋めるということが必要になります。選択科目は科目・担当教員によって点の与えられ方が全く異なります。したがって、選択科目については100点近い点数が取りやすい科目を選ばなければならないので、系所属点の選択科目の部分についてはある程度履修登録の時点で決まってしまうと言っても過言ではありません。まとめると、「どの科目も満点を狙うのは基本だが、選択科目はどの科目をとるかがとても重要である」ということです。

具体的な系所属点の稼ぎ方

 この節では、私の系所属点(2943点)の内訳を紹介するので、系所属点の稼ぎ方の一例として参考してください。

必修科目


 上の表は私の必修科目の点数の表です。2単位の科目は2回書いてます。下の4単位が系所属点において捨てた単位です。系所属点の必修科目の部分は1572点/1700点です。この表について話します。
 私の場合は前期の数学(線形・微積)でやらかしてしまったのがかなり痛かったです。高い系所属点を取るにはここで高得点をとっておきたいところなので、前期終了後に必修数学どちらもやらかしていて絶望していました。しかし、私は結果的に転院成功できたので、もしここでやらかしてしまっても諦めないで頑張ってほしいと思います。
 一方、物理(力学・電磁気学)で400点/400点取れたのは非常に良かったと思います。個人的な意見として、物理の科目は難易度は高いけれども満点を取ること自体は比較的簡単であることが多いと思います。
 化学については、無機は教授ガチャ大当たりで100点来たという感じです。有機はさすがにやる気なさすぎですね。個人的には、量子のほうが熱力より簡単だったと思います。熱力が途中まで簡単だけど、なんかじわじわとわからなくなっていく感じです。
 生命科学については、期末試験の正答率+小テスト加点で点数を出しているようです。毎回の授業後にその回の復習の小テストをgoogle formを用いてやります。小テスト加点の点数を担当教員に聞いたところ、だいたいみんな10点付近だったので各回2点満点程度なのではないかと私は考えています。私は小テストブッチ何回かしてしまったので6点くらいでしたね…。このような遅刻が系所属点に直接響くことがあります。小テストは授業の最後だからギリギリに行けばいいやというマインドでいることは本当におすすめしないです、いつか不本意ブッチしてしまいます。このような生命科学を含め、前期は全力を出し切れてなかったと思う部分がかなりあって後悔しています。
 英語については正直90くらい取れれば十分だと思います。1つの根拠として、英語は1年後期以降の上位クラスを除き、9割以上の成績を与えられる人数が制限されているようです。ほかの方のnoteに詳しく書いてあると思うのですが、検定試験による英語単位認定によってこの英語の単位を100点にすることができるので、大変ですが、できるとかなりのアドバンテージなので検討してみてください。
 最後に文系教養についてです。文系教養は2,3,4Qに1科目ずつ選んで受けます。私の場合は、外国語への招待・アメリカ学・言語学です。この文系教養は、選択科目と同様な理由でどれを選ぶかが重要です。その選択の参考として、これらの科目の感想を話します。まず、外国語への招待については、楽ですが、周りの人の点を見るかぎり90超えない人が多かったので少し渋めかもしれません。アメリカ学は課題はそこそこ多く大変でした。事前情報がほとんどなくて、あまり点が来るような気もせずやる気が出なかったので少し手を抜いてしまったのですが90来ました。意外と甘めな気がします。言語学は事前情報では、課題はかなり大変だけどやれば100くれるとのことだったのですが、実際88しか来ませんでした。正直、課題の量に対して割に合わないと思います。このように、文系教養では事前情報の通りの点の来方ではないことが多くみられました。このことは前評判を信用しない理由にはならないとは思いますが、わかっておくべきことだと思います。

選択科目


 上の表は私の系所属点で使った選択科目の点数の表です。使わなかった科目は入れてません。2単位の科目は2回書いてます。系所属点の選択科目の部分は1371点/1400点です。この表について話します。
 この表を見ればわかる通り、私は後期の科目しか使ってません。これはかなり特殊な例だと思います。これは前期であまり情報が得られずに選択を適当にとった・あまりとらなかったからです。前期のうちで選択科目は最大で94点で、かなりまずい状況でした。そのため後期で満点近く望める科目を取れるだけ取ることにしました。以降、満点近く望める科目について話します。これを参考にして、履修登録は、取得単位数上限に注意しながら、どの選択科目で14単位を埋めるか計画しつつ考えてみてください。

・情報リテラシー(1,2Q)
 多くの担当教員が満点近く簡単にくれるようですが、私が当たった教員はちょっと渋かったです。課題は楽なことがほとんど。とりあえず取っておけばよいと思います。

・コンピュータサイエンス(3,4Q)
 ほとんどの担当教員が満点近く簡単にくれます。プログラミングをします。課題をミスなくこなして満点を取りに行きましょう。

・物理学演習(1~2Q, 3~4Q)
 担当ガチャです。前期の担当は80しか来ませんでしたが、後期の担当は98くれました。どちらにしろ、必修物理との関連が強いのでとりあえず取っておけばよいと思います。

・物理学実験
 期限内にアンケートに答えなければ取れません。前期はアンケートの期限逃して取れませんでした。課題ちゃんとやって最終レポートをしっかりやれば満点近く取れるはずですなので取りましょう。

・英語スピーキング演習,TOEFL対策セミナー(LS)(1,2,3,4Q)
 特定の担当(ここには書きにくいのでtwitterで聞いてください)を選べば、適当に94~98くらいの点数くれます。通期だけではなく、集中講義もあります。私は後期にその担当の選択科目を5単位分取りました。緊急で系所属点の選択の部分を埋めるのに最適です。

・宇宙地球科学B(3Q)
 激重レポート2題で2単位です。23Bでは、「授業内容についての作問」と「宇宙や地球の探査計画の提案」の2題でした。正直、かなり難しく1年で一番苦しかった科目です。かなり努力すれば満点近く来ますが、かなりきついので最終手段かも。

・宇宙地球科学ラボ(天文宇宙)(3~4Q)
 満点かなり来やすいと思うので取りたいところ。しかし、受講者選抜の課題があるので、そこはかなり頑張らなければいけません。1~2Qの宇宙地球科学ラボの中にも満点来やすいのがあるらしい。

・図形科学とCG(3,4Q)
 成績は、各回の課題10×7 + 最終レポート30 で出されるようです。3Qのほうは最初の3回の作図課題で減点されやすいことから少しだけ満点近くとるのが難しいですが、どちらも満点近く来やすい部類だと思います。毎回の課題がちょっとだけめんどいですが、とくに4Qはおすすめです。

・グローバル理工人入門(4Q)
 2単位です。グループワークでプレゼンをします。最低でも93くらいは望めます。私は95で系所属点には使えませんでしたが、99とか来てる人も普通にいるのでおすすめ。

・生命科学基礎第二(3,4Q)
 後期の生命科学は選択科目です。ゴリゴリに暗記し尽くせば満点は望めるはずです。挑戦してみるのもありかもしれません。

・後期数学
 後期の数学は選択科目です。後期数学科目には、微積第二(2単位),微積演習第二,線形第二(2単位),線形演習第二があります。満点取ってる人も周りにいたので挑戦してみるのもありかもしれません。

・その他
 ウェルネス(体育)、健康科学演習、英語の選択科目、文系教養ゼミ、各学院の専門科目も検討するとよいと思います。

試験対策や課題の取り組み方

 私は前期は正直そこまでやる気を出せてなくて、前期終了時点では転院がかなり危うい状況でしたが、後期になんとか巻き返して転院を成功させることができました。前期に頑張れなかった1つの要因として、どれくらい努力すれば満点近い成績が取れるのかわかっていなかったことがあると思います。そこで、私が後期でどのようなマインドで勉強していたかについて少し話そうと思います。
 まず、試験対策については、過去問と教科書(または講義資料)をすべて理解して、特に過去問については見てすぐ解ける段階まで持っていくようにしました。前期のころ(何なら3Qまで)は、そこまで過去問と同じ問題は出ないだろうと思い、過去問をなめていました。しかし、思っている以上に過去問と同じ問題は出ます。したがって、過去問対策が適当だと、自分よりも授業の理解度が低い人に負ける可能性があります。なので、過去問は本当になめないほうが良いです。
 課題、とくに大きなレポートは締め切りギリギリまで粘って仕上げていました。宇宙地球科学Bで98点取れたのはこれのおかげであると思います。課題のために早いうちに、参考文献の書き方や、latexの使い方(wordでも良いけど、latexのほうが綺麗に仕上がって楽しいと思います。使ってみると意外とそこまで難しくないです。)などに習熟しておくとよいです。私のように大学生になるまでパソコンを使ったことのない人は、ブラインドタッチや基本的なパソコンの使い方(ファイルやフォルダー、ショートカットキー)とかも早く習得したほうがよいと思います。
 最後に、どうせ高得点が望めないからといって手を抜いたところ、周りに意外と高得点きてる人がいたりして、後悔した科目もあります。なので、事前情報に釣られずにできるだけどの科目も手を抜かないようにすべきだと思います。

さいごに

 最後まで読んでいただきありがとうございました。他の23Bも何人か系所属について書いているのでそちらもぜひ参考にしてみてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?