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22歳の私へ。臭いものには蓋をするな。

「私、ダメ男ホイホイなんで」

ほんの数年前まで、さもそれを誇るようにケラケラ笑っていた。
そうというのも、私の男性遍歴は決してお外に出せないようなものである。

参考例を挙げると、大学4年間でお付き合いをしていた殿方はこんな感じのラインナップ。

・サイコパス糞ニートヒモ
・メンヘラ束縛バンドマン
・ガチマザコン医学部生

たった4年でよくこの3連コンボを引けたなという面白さはあるし、幸か不幸かお酒の席でネタに困ることはない。

当時は、心のどこかで『ダメ男ホイホイ』であることに納得していた。

このまま結婚もしないだろうし、またダメ男を呼び寄せて人生面白おかしく生きてやろうと思っていた。
自らをゴキブリホイホイに重ねてピエロになれば、みんなが笑ってくれるのだから。

しかし、よくよく考えてみてほしい。
ゴキブリはどんな場所に好んで生息している?
汚くて湿っぽくて、ゴミが捨てられていないような家ではなかろうか?

ここで大学生当時の生活を振り返ってみよう。
毎晩のように酒とタバコをむさぼり、大学にも行かずバンド活動に明け暮れ、おまけに軽音部とバンドマン以外の友人はほぼゼロ。
恋人には振り回され、お付き合いに至らなかった殿方にも大変失礼な対応をし続け、信ずるものは己の欲望のみ。

これにより導き出される答えは1つではないだろうか。

私はゴキブリホイホイではなく、まごうことなき『ゴミ』だったのだ。

人間誰しも自分が悪いと思いたくない。
私は粘着テープでゴキブリを成敗している気になっていただけだった。

22歳の私に言いたいことがある。

生活と心を整えて、幸せになる努力を怠るな。
あなたの周りの人々は、己を写す鏡だと思え。
自分が変わらなければ状況は悪化するばかりだぞ。

全ての事象が自責だと言い切るのは苦しいが、人生の大半の出来事は自分が引き金になっているのだ。

臭いものは蓋をする前に捨てろ。

追伸

ガミガミ言われるのは嫌いだろうから、良いことも教えてやろう。

24歳まで頑張れ。
あなたが夢見てる広告代理店で社畜できるぞ。
それはもう死にそうになるが、この時頑張ってるといいことがある。

あと、「総合デザイン会社を起業したら楽しそう!」って考えてるよね?
ちょっと形は違うけどたくさんの人に支えられて叶うよ。

そして、今のところ絶対に結婚しないと思っているだろうけど、あなたが最後に選ぶ殿方はチェリーボーイだ。

とある男性に出会った瞬間、その場で毎日夜遊びしていた殿方たちの連絡先を全てブロックするんだよ。あり得ないよね。
でもそうやって、長きに渡るビッチ生活に終止符を打つんだよな。

そんな人生幸せかって?
ああ、毎日幸せさ。
お化粧をしただけ、ご飯を作っただけで褒めてくれる旦那さんがいるのは最高だよ。
ちなみに家事もやってくれるし、もちろんちゃんと働いてる。
見返りなんかなくても、生きてるだけで愛してくれるし、あなたもそうなる。
そんな男性、今までいなかっただろう?これが運命の人ってやつだよ。
羨ましいだろう。
早くこっちまで来いよ。


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