Cadreメモ:ティモリア
50年以上前から現れた仮面のテロ集団。
混沌や死を司る邪神「アールス」を信仰する宗教機関でもある。
(しかもその神は本当にいるので尚更悪質である。)
「高次的存在(仮面のシャドウ)に昇華し、真なる自我を見出すことで、偉大なる主から祝福を得られる」と教えられ、
「平和や調和を乱す事で更に力を高められる」というので、今日もどこかで事件を起こしている。
属している者は全員、精神性を反映した仮面を付けている。
想いの仮面
仮面には黒い力が篭っていて、被ると耐性がない者は直ちに半シャドウ化する。
仮面や精神性に合わせてシャドウとしての能力が変わる。
また、その際に得られる力は持ち主の欲望や想いが少々歪んだ状態で反映される。
力に真摯に向き合う心の強さがないと、
いつかは絶望し、欲望がねじ曲げられて暴走してしまう。
被害者によれば、一度嵌められると脱却するのは非常に困難で、
仮面からは言いようのない安堵感を覚え、己に欠けた何かを埋めるような心地良さがあるため、手放したくなくなるらしい。
心の欠けた部分を黒い力で埋めたり、抑制した部分を曝け出す効果もあるため、着けていると基本的にエキセントリックになりがち。
でも何もメリットがない訳ではない。
仮面をつけると、いかなる障碍も望めば黒い力でカバーされ、健常者のような体を得る効果もある。
欠損した部位を黒い塊で補ったり、仮面が視覚、聴覚、嗅覚、味覚などを補うケースもある。
ダンによれば、「根本的に悪いのは、仮面ではなく人の心。」とのこと。
チーフ達のこと
リーダー格にあたる7人のこと。
一応役職としては使徒や司教でもある。
全員、基本的にコードネームを使っていて、
体の色彩が希薄で影のように黒ずんでいる。目は黒白目。
全員もまた変な仮面を付けている。
チーフ達は元々はシャドウ研究チームの内、「全食」の研究班。
あることがきっかけで元凶であるアールスに接触してメンバー全員が黒い力に取り込まれてしまったらしい。
一部のメンバー以外は洗脳されており、アールスに対して、ある程度は忠誠心を抱いている。
呪いの仮面
彼らの仮面は別格で、アールスの黒いオーラから生じるS級憑依系シャドウである。
取り憑くとやや独特な仮面の形になって、宿主の顔を覆い隠して乗っ取る。
仮面の呪縛は強く、浄化や破壊で力を削がないと宿主の体を確実に殺しても、仮面の力がある限りはいくらでも復活してしまう。
自分の意思で仮面を外すことは出来るが、
仮面を通して主からエネルギーを貰い、健康を維持しているので、あまり長く外していると体に不調をきたしてしまう。
でも穢れや他者の生命エネルギーを糧として取り込むことで、エネルギーを補給できるようにもなっている。
アールスに干渉されていたり、仮面の束縛が強い時は密着して取れない。
なお、仮面の人格は宿主の醜い内面を歪曲したり、欲望を膨張させた形で作り上げたもの。
ある意味、もう一人の自分でもある。
超危険シャドウ
チーフ達は全員がS級の半シャドウで、タイプも様々。
並の半シャドウと比べても桁違いに強い。
メンバーは共通して苦悶能力が「影の器」で、周囲のシャドウ因子を吸収して変身するようになる。
何れにしても世界規模の被害を及ぼすため、変身したら絶対に倒さなければならない。
倒すと変身が解除され、体から黒い粘液が大量に排出されて酷く萎む。
言語能力が著しく低下、姿勢を維持できないという重体。
完全に回復するまでは正気に戻る。
罰当たりな集団
そもそもティモリアとは「罰」である。
全員はこの世の真実に近づきすぎたことと、神に近い力を持ってしまったことに対しての天罰を喰らっている。
全員共通してアールスに奉仕する罰を課せられていて。
奉仕内容は基本的に「調和や平和を大きく乱すこと」
一ヶ月に一回はどの手段を用いてでも実行しなければならない。
やや過激な布教活動はその一環でもある。
長期的に活動を怠ったり、主に逆らう真似をすると、アールスが気まぐれに干渉してきて、魂に直接黒い力を注いでジワジワと侵食していく。
その際、脳や心臓を締め付けられる感覚に陥るらしい。
脱退した場合は力を大きく削ぎ、組織の記憶を消してから解放する。
あとは基本的に放置される形となる。
事実、ディエースは力の大半が失われ、記憶障害がある。
個別にそれぞれ「罰」を与えられており、
ダン:使者として本格的に支配される
クアンドー:仮面に依存せざるを得なくなり、快楽に縛られる
ミーク:嫉妬や憎悪の重荷を背負わされる
アルテイト:力が滞りなく高まるようになり、力に振り回される
エーンス:感覚鈍麻、被害妄想、幻覚に苛まれる
ウェスペル:「シャーデンフロイデ」に人格改変
ディエース:感情(特に怒り)が極端に高まりやすくなる
と言った感じ。