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そういうお前はどうなんだ劇場(その2)

あらすじ

 取材で三杉金蔵の元を訪れた新聞記者の葦原誠は、殺人事件に遭遇しました。
三杉家のメイド・小沢マナが死体で発見されたのです。
容疑者は金の亡者と言われる館の主・三杉金蔵、記憶喪失を主張する館の料理長・沢木翔一、そしてミステリーマニアの新聞記者・葦原誠。
三人はお互いを犯人にすべく醜い言い争いを展開します。

地獄の牛鬼殺人事件(後編)

新たな物証

 結局、もう一度死体のある部屋を確認しようという流れになり、三人はマナの部屋へ入ります。
そこでマナが握りしめていたバラに花に注目が集まります。
バラのトゲが刺さっている箇所の皮膚が変色していました。
何らかの毒が使われた可能性が出てきました。

醜い争い

「なんだこの地図は? 小沢の部屋の位置に印のついた屋敷の見取り図じゃないか!」
「あんた昨日の夜遅く屋敷の外をうろうろしてたよなぁ!」
「お前は小沢の死体を見て笑顔を浮かべていたな!」
三人はお互いのアラ探しを続けましたが、なかなか決定的な証拠は出ません。

クライマックス

 そんな中、沢木が裏社会と関わりを持っていることが暴露され、一気に沢木犯人説が強まります。
遠くからパトカーのサイレンが聞こえ始め、沢木を取り押さえようと動いた葦原でしたが、逆に沢木に捕まってしまいます。
沢木はどこに隠し持っていたのか、包丁を取り出し、拘束した葦原の首筋にあてがいます。
「動くんじゃねぇ! こいつがどうなってもいいのか!!」
ついに本性を表した沢木。
しかし、次の瞬間、沢木の体が宙を舞い、床に叩きつけられます。
「ふっ、儂もまだまだ捨てたものではないのぉ」
三杉金蔵が目にも止まらぬ合気道で沢木を投げ飛ばしたのです。
沢木は完全に気を失っており、駆けつけた警察官たちに拘束されました。
警察に事情を聞かれた二人は、沢木が小沢マナ殺しの犯人だと、あることないことを証言するのでした。

地獄の牛鬼殺人事件(完)

牛鬼伝説どこへいった(笑)

感想

 『そういうお前はどうなんだ?』リプレイ、いかがでしたでしょうか?
後編はちょっと駆け足になりましたが、暴露一発目が作動中の爆弾というホットスタートだったせいか、中盤、少しダレてしまいました。
事件カードは、いかにもオカルトな雰囲気のものでしたが、今回はカードにオカルト要素を絡められそうなものが少なく、牛鬼伝説どこへいったな終わり方になってしまいました。
他の方の話では、もののみごとにオカルト要素が連鎖したプレイになったものもあるのですが、まぁ、カードの運というものもありますので。

流れ

簡単にゲームの流れを説明すると以下のとおりです。
1.各プレイヤーに人物を書かれたカードと設定を書かれたカード、暴露カード4枚が配られます。
2.暴露カードを左右のプレイヤーと1枚ずつ交換し、交換したカードの内容を見ずに4枚を混ぜて自分の前に裏返したまま置きます。
3.事件カード、人物カード、被害者設定カードを1枚ずつオープンします。
今回だと事件カードが「地獄の牛鬼殺人事件」、人物カードが「館のメイド」、被害者設定カードが「怯え」でした。
4.スタートプレイヤー(館の主)が「そういうお前はどうなんだ」と言いながら他のプレイヤーの暴露カードを1枚オープンします。
そのカードをネタに暴露カードの持ち主以外が、持ち主を犯人と決めつけるトークを繰り広げます。
一応、30秒と設定されているので、スマホのタイマーを使いました。
次に暴露カードの持ち主の言い訳タイムです。
これも30秒なので(以下略)
もちろんきちんと30秒でなくてもいいので、喋っている最中にタイマーが鳴ったら切の良いところまで喋りますし、逆にもう言うことがなくて早く切り上げることもあります。
5.次に暴露カードをオープンされたプレイヤーが、「そういうお前はどうなんだ」と言いながら、他のプレイヤーの暴露カードをオープンします。
全員の暴露カードが1枚ずつオープンされたところで、被害者設定カードを1枚オープンし、設定を付け加えます。
三人でやる場合はこの手順を三巡するため、各人が持つ暴露カードは3/4がオープンになり、結構カオスな状況になります。
6.一連のやりとりが規定回数に達したら、犯人投票に移ります。
今回はサクッと、いっせーので指差して決めました。
7.犯人にされてしまったプレイヤーは、エンディングカードを引いて読み上げます。
今回は「武道の達人」というカードで、犯人が人質をとったところ、もうひとりが武道の達人で取り押さえられるというものでした。

おまけ

M「館の主で金の亡者か。名前は金成金蔵にしておこくか」
C「記憶喪失の料理人……それじゃ私は津上…いや沢木翔一で」
B「あっ、それいいな。じゃあ僕はどうしよう。葦原誠にしようかな」
C「被害者はメイドですか。じゃあこの娘は小沢真魚で」
B「真魚はカタカナでマナでいいんじゃない?」
M「ちょっと待て。それじゃ儂だけ名前が浮いてるようになる」
B「えっ、いいじゃん、金成金蔵」
C「ぴったりですよ」
M「うーん、確かに金蔵は気に入ってるんだが……」
M「せめて名字を三杉にしよう。実はマナちゃんの叔父さんという裏設定で」
C「別にいいですけど、年齢的に叔父より祖父って感じですけどね」
B「これで金蔵さんが犯人になったらえぐいよね」
M「それはそれで、マナちゃんの超能力が暴走しているのを止めようとして結果的に殺してしまったとか」

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